丑年・寅年生まれの守り本尊参拝

虚空蔵菩薩は、丑年・寅年生まれの守り本尊。私の守り本尊です。そのようなこともあって、今日は曹洞宗虚空蔵山大満寺にある虚空蔵堂にお参りをしてきました。

平安時代末期に創建された大満寺は、1600年代半ばに現在地(仙台市太白区向山)に移り今に至っているといいます。ここには、安土桃山時代に建築された虚空蔵堂があり、そこには、虚空蔵尊像を真ん中にして、右に日光菩薩、左に月光菩薩の三体を収め祭られている厨子があります。

虚空蔵堂の厨子(仙台市有形文化財)は、修理され9月中旬に戻って来ているというので拝観に行った次第です。ご本尊が次に公開されるのは11年後の2033年と言います。

大満寺は、伊達政宗の居城「仙台城」の名前にも関わっていると言います。仙臺城の名付け親は仙台藩祖伊達政宗というのが定説です。伊達政宗は、1600(慶長5)年12月に、青葉山にあった豪族国分氏の城「千代城」跡で新たに居城を普請し「仙臺城」に改称したと「伊達治家記録」に記されています。

伊達政宗が統治する前に使われていた「千代」は、「千体」に由来します。奥州藤原氏が栄えていた平安時代末期、青葉山一帯は神社が集められた信仰の地でした。主塔の大満寺には、千体の観音像「千躰仏」が祭られていました。この様なことがあり、地名に「千体」が付き、その後国分氏が「千代」に改めたと伊達治家記録に書かれています。千体仏は、青葉山から大満寺(太白区)や龍泉院(若林区)に分けられたそうです。

虚空蔵尊像を祭る厨子
虚空蔵堂
御朱印

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

丑年・寅年生まれの守り本尊参拝” に対して1件のコメントがあります。

  1. いくこ より:

    歴史のお話、ありがとうございます。
    他県から来て、ここに根を張ろうと思い、住まいを求め、人とのつながりで根を張りたいと考えて暮らしてきましたが、歴史を知ることで根は深く広く張っていくようだと、今朝のページを読んで思いました。
    お参りをつてに学ぶのも良いですね、先生のお遍路にはとても及びもつかないのですが、仙台三十三観音巡りをしたいと考えて、本を求めたところでした。
    良いお話伺いました、ありがとうございます。

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