時のうつろい

紅葉を愛でていた場所をほんの少し時間が経ってから訪れてみると、様子は一変していました。移ろい行く街並みを見ながら時の流れを感じている今日この頃です。

自分の意識下の時間と時計の時間の間には、結構開きがあるように感じています。ふと、我に返ると日にちが思いのほか進んでいたりします。記憶にあるきれいな紅葉も、きっとだいぶ前だったのかも知れません。

近頃、紅葉を観ても以前とは違う感覚を覚えます。以前は、「来年も観たい」といった感じになるのですが、今は、この紅葉は何を残そうとしているのだろうか等と考えながら見入ってしまいます。多分、「来年」よりも「今」に視点が向いているのかも知れません。

ダニエル・J・レビンソン(Levinson,D.J)は、「人生の四季」の中で、40代を境に思考のベクトルが反対になると言っています。若いときには、右肩上がりなので、昨日より今日、今日より明日に成長を感じ希望を見いだします。一方、40代から50代を境に、右肩下がりとなり、昨日より今日、今日より明日は低下を意味し、ついつい今日よりも能力の高かった昨日に意識が向いてしまいます。高齢者が昔話をよくしたがるのはこの為だと説明されています。

この学説に当てはめると、私が「来年の紅葉」には意識が向かず、かろうじて「今」に意識が向いているのも、何となく頷ける様な気がします。今を精一杯生きようとしているのは、歳を重ねてきた者だから見える「新たな世界観」なのかも知れません。もっと一日を大切にしないといけない、そんなことを感じました。

そういえば、私の今年の漢字一字は『刻』でした。一刻も無駄にせず、今しかみえない今だからこそ見える世界をしっかり目をこらして見なければ!

2022/11/09
2022/11/28

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です