2年前に自宅改築の上棟式

2019(令和元)年5月27日(月) 明日の棟上げに先立ち、簡単な上棟式を行った。塩竈神社から頂いた清めの塩、お米及び御神酒を建物の四隅に供え、邪気のお祓いと工事の無事をお願いした。今日の段階では、基礎の上に大引きを置く作業止まりで、明日棟上げが行われる手前の段取りを済ませたことになる。上棟式当日は、晴天の日差しの強い一日だった。晴天に恵まれ、これからの工事が順調に進むことを願うには幸先の良い一日でした。

ここにいたるまでは、2019(平成31)年2月15日(金) 改築のため、約40年近く住んでいた我が家を引越し、仮住まいのアパートに居を移しましたた。長女が2歳の時に住宅を新築し、4年ほど住んでいた黒松の県職員宿舎から引っ越してきました。新居に引っ越しして来たとき、フローリング・壁面には何もなくピカピカでした。30年ローンを組んでの新居は、夢や希望に満ちたワクワクする場所でした。

その住まいは、主のいない空間になり、経年変化と生活の汚れが残る、人気のない場に変わってしまいました。ガランとした空間は、新居に引っ越してきた時と同じ空間なのですが、見え方が全く異なります。不思議なもので、人が住まなくなると愛着も薄れてくる。思い出は、人が住んでいて始めて感じるものなのかもしれません。

解体される自宅を見て気持ちが落ち込みます。その気持ちが再び希望を持てるようになるまでは時間がかかり、基礎が完成し上棟式そして棟上げが行われ、住宅の形が素人目にも分かるようになってから、ようやく完成を楽しみに待つ気持ちに切り替われたように思います。

自分の意志で自宅を解体してでさえも、これまでの生活の記録が壊されるようで、気持ちが落ち込んでしまう。東日本大震災の津波で壊された自宅、原発事故で戻ることのできない自宅。こうした災害・事故で自宅を失った人々のことを考えると心が痛みます。家とは、単なる住まいでは無いことを改めて感じます。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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