四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(3月23日11日目)

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行程等基本データ

□月日:令和5年3月23日(11日目)

□天気:午前⛈豪雨/午後⛈

□歩いた時間 9時間00分/日

(7時00宿発~16時00分着)

□巡拝寺院:2寺巡拝

(24番札所~25番札所)

□歩いた距離:25.2㎞ 

□平均速度2.8㎞/h

□高低差:160m

     5m↔165m 

□行程の特徴 札所間が約90kmを三日かけて歩く三日目です。

アスファルト舗装の道を長距離歩くので、膝と足の裏への負担は、昨日と同じです。

今日は一日中雨です。午前中は豪雨です。雨が前から降ってきて、歩道は冠水していない場所をさがしながら歩きました。更に風が強く、菅笠を手で押さえならが前かがみになり、足下だけを見ながらの歩きでした。

雨対策は、上はポンチョを被って下半身も軽量の雨具を履きました。問題の靴は、ライダーが使うブーツカバーを着けました。しかし、このブーツカバーは、歩きを想定していないようで、1時間も歩かない内に破れてしまい、しっかり濡れてしまいました。

一番心配していたコンデションになってしまいました。時間的に何とか宿から30分ほど行けるところがあったのですが、大事を取り、早々な切り上げて宿に入りました。

□本日の行程地形(時間軸×標高)

雨で大変でした

心身の状態・特記事項(感想)

□身体的状態

 ○  ◇  ○  ○  ○

長い距離を歩く三日目は、距離は25kmとそこそこでしたが、靴は早々に濡れてしまい、非常に歩きにくい一日でした。しっかりテーピングを施して歩きましたが、濡れた状態での歩きは、水疱が出来やすいので、強く蹴らないような歩きに心がけました。

最大の心配だった足の裏は、長い時間水に浸けていたように、シワシワ状態で、チョットした負荷がかかると、ピリッとしています。

若干、水疱のなりかけのような赤く腫れて押すとピリピリすると箇所は出来てしまいましたが、ハッキリした水疱までは行っていない感じなので、カットバンやテーピングでカバーしたいと思っています。

下半身は、筋肉が硬くなり、屈伸等はつらいのですが、筋肉痛と言う程の痛みが残る状況ではありません。スポーツタイツやストレッチが効果的に機能しているのかも知れません。

精神的状態

 ○  ○  ◇  ○  ○  

今日は、菅笠に当てる強い雨音で波の音さえ消される感じで、歩くのに必死の状態でした。

このため、雨で浸水している歩道を出来るだけ深みに入らないように、目の前の一歩だけを意識していたので、何かを考える余裕へ全くありませんでした。

□受けた「おせったい」 

缶コーヒー たまたま宿が一緒だったお遍路さんから、休憩を取るタイミングが同じになり、頂きました。今夜も同じに宿になりました。

□特記事項(感想)

今日は、歩きお遍路らしい一日でした。

自然と一体となり、自然の力の中で自分の持てる力を使って、自然とともに時を刻む。そんな一日と言えます。

自然に逆らうのでなはなく、その状況の中で出来ることに専念する。普段ではなかなか難しい振る舞いなのですが、今日は何となく、そんなことが頭をよぎり、結果として気持ちが折れてしまいそうにならずに、嵐の様な中を歩き切ることが出来ました。

 

□明日の行程の留意点 宿をでて直ぐに165mの場所にある26番札所金剛頂寺わ参拝し、それ以降は、中山峠を越えるだけで、平坦な道を約26km歩きます。翌日に遍路転がしが待ち受けているので、足の裏の回復を念頭に歩きます。雨は上がりそうです。

朝一番がキツイ

印象に残る写真・感想(特記事項)

荒れる海
一時間もしない内に破損靴濡れる
室戸岬
御厨人窟
御厨人窟からは空と海しかし見えなかった。そこから「空海」と名乗った。
24番札所最御崎寺
たたくと彼の世に願いが届く
25番札所津照寺

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(3月23日11日目)” に対して5件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    昨日は豪雨の最中のお遍路にばかり注目していましたが、お写真に写る「御厨人窟」は弘法大師が修行中に身を横たえた洞窟で、晴れていればあそこには空と海が写っていたのですね。
    1,200年も前に空海が見ていた景色を、現代でも同じように見られるなんて浪漫を感じます。

    そして「叩けば彼の世に願いが届く 鐘石」。昨年私は、偶然にもTVでその鐘石の澄みきった音色を聞きました。
    雨で濡れていたら、それはいったいどんな音がしたのでしょう。

    考えてみれば先生はどのお寺も再訪なので、その場に立てば前回の想い出もよぎることでしょう。今回は長くて苦しい道中を経てのご参拝ですから、さらに深く心に残る想い出になっていくのでしょうか。

    長い間、常にご自身より誰かのことを優先してこられたであろう先生ですから、今この修行の間は心と体をよくよく観察して、歩いては養生してという時間が持てていることが良かったですね。
    こんなにご自分の足の裏をまじまじと見ることなど、これまでには無かったでしょうから。
    どうぞ体の隅々まで気づかいをしながら、明日もまた歩き通せますように。

  2. スマイル より:

    靴は乾いて出発できたでしょうか?
    人が何より難しいのは「今に生きること」だそうです。つい過去を悔んだり、未来を心配したりしてしまうことはしょっちゅう。でも「今にすべてがある」ということを私も時折感じることがあります。歩きお遍路は、まさにそれを日々感じることができる時間なのだなあ、と思いました。
    今日のご加護をお祈りいたします。

  3. いくこ より:

    しみじみと写真を拝見しました。
    鈴虫さんがおっしゃっているように、一緒に旅をさせてもらっているように感じています。
    ありがとございます。
    今日も良い一日でありますように。

  4. 鈴虫 より:

    豪雨のなか、只、黙々と歩くとはどんなものなのだろうと想像してみても私にはわかりません。
    とにもかくにも無事に今日一日の行程を終えられ、宿に入られたことにホッとしています。

    私は昨夜「何もかも上手くいきますように」とコメントしましたが、今日何度となく反すうしてみて「上手くいく」のではなく、身に降りかかる様々な事象をいかに負の感情を持たずに有り難く捉えることが出来るかが鍵なのではないかと思い至りました。

    体の疲れや足の痛みを感じれば、普段以上のメンテナンスを行って御身をいたわり翌日に備える。
    雨が降れば足元に神経を集中させて歩く、同時に足に負担の掛からない歩き方を工夫することに繋がる。
    言葉少なにおせったいを受けても、そのさり気なさが心にしみてありがたいと思える。
    このように自身を取り巻く森羅万象に想いを馳せ感謝の気持ちで歩むことが、修行を成就させるために不可欠なことなのかもしれません。

    先生の日々の記録を拝見しながら、私自身もどこか修行しているかのような気持ちになっているようです。
    美しい物を見て感動し、いつもよりもう一歩頑張ろうという気持ちで仕事に励んでいます。
    その心がけが小さな気づきを生み、穏やかな気持ちで一日を過ごすことに繋がっているのではないかと感じています。

    私自身の気持ちの変化を言葉にするのは難しいのですが、先生の毎日の修行の様子にとてもいい刺激を頂いていることが伝われば幸いです。

    雨のお遍路、大変お疲れさまでした。
    今日もありがとうございました。

  5. ハチドリ より:

    ただ今、成田から来ていた辞める職員の個人的なつながりの送別会をしています。
    送別会、今はそんな時期なんですよ。

    東日本大震災を千葉県成田にいた時に体験し、被災前に北海道に移住の予定日だったけど、浪江に来ることになったいきさつの話を聴いて号泣!

    雨が降った時の靴の雨具にどんなものがあるんだろうと、これまで体験したことのある物を考えていましたが、多分長距離には役に立たなかったかもしれません。

    早々に切り上げたと言う今日は、とても良い判断をしましたね😉💞

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