第三回Café de Monk全国サミット(宮城県の事例発信)

7月30日(土)の夜は、パソコン画面に涙なくして見られない様子が映し出され、11年前が一瞬のうちに蘇る、そのような時間でした。

7月30日(土)にWebを使って、第三回Café de Monk全国サミットが行われました。Café de Monk(お坊さんの移動喫茶)という活動は、東日本大震災を契機に始められた、宮城県栗原市にある通大事住職金田諦應氏が主宰する社会活動(社会運動)です。宗教・宗派を超えた宗教者とその賛同者は、疲弊・混乱・怒り・葛藤・苦悶・哀しみ等々、言葉では現せない中にある被災者の元に駆けつけたのです。

彼らは、うつむいて声を失っている人々の傍で、芋を焼き、沈黙の声に心を寄せていたのです。この活動は、震災後も続けられ、被災者支援としての役割から、次第に平時の生活の営みに潜む「生活のしづらさ」をも含む活動となっています。

第三回目の今回は、金田諦應氏を中心とする東北ブロックが担当しました。11年間にわたる、被災者支援から平時の支援までの流れを改めて振り返り、様々な機関との協働・連携「ほざほざ連携」(緩やかで力みのない連携)が進められている現状が報告されました。

私の役割は、活動報告をみて「講評」する役割でした。20分の講評の為に、2時間集中してお話を聞くという役割です。こうした、とても大切な活動の場で、自分の考えをお話しできるのは、身に余る光栄なのですが、プレッシャーも半端ない感じでした。

せっかくなので、このhpをご覧頂いている皆さまにも、観て頂いて損はないのではないかと思い、当日のデータを添付する次第です。データは、二つあります。一つ目は、フォーラム全体のYouTube動画です。始めから終わりまで観ると2時間近くかかります。もう一つは、私が「講評」で使ったプレゼン資料です。是非、ご覧下さい。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

第三回Café de Monk全国サミット(宮城県の事例発信)” に対して3件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    今朝4時に目覚め、ようやくCafé de Monk全国サミットを拝聴出来ました。

    医、職、住職の連携が、それぞれの心の求めによってジワジワと拡がっている様が素晴らしいと思うのと同時に、何か私の心にも安心感をもたらしてくれたように感じました。
    金田住職が、傾聴の重さに耐えきれず逃げ出す姿に心打たれ、肩書きを外した人間味を見た思いです。
    事例発表された方々の、それぞれの場所での頑張り、踏ん張りに感謝と共感の気持ちになりました。

    このコロナ禍にあって、私は私の場所で昨日までは(側から見れば)血相を変えて頑張っていたのかもしれませんが、今日からは絶対『さざほざ』でいきます。
    その方が自分自身も周りの人も気持ちに余裕が出来ますね。

    『早起きは三文の徳』とはよく言ったものです。清々しい気持ちで今日もいってきます!

  2. K より:

    『さざほざ』って、なんかホッと安心します。私の故郷では「さんざほんざで行ぐべ~」って言ったりしてました🤗

    さざほざとした雰囲気を醸し出しながら傾聴できるようになりたいものです。

  3. スマイル より:

    サミットをリアルタイムで視聴していました。最も印象に残ったことが3つあります。
    ①被災して心に深い傷を負った方達を前にして、これまでの経験は役に立たず、言葉もなすすべもなく煩悶する金田住職の姿
    ②現在金田住職を取り巻く人々の包み込むような温かさや、その底に共通してい流れている強い想いや情熱
    ③それらの報告を聞いて、感極まっている本間先生の姿

    内容はもちろん素晴らしかったのですが、発表している方達の素の姿そのものが、このCafe de
    Monkとはどういうものかを物語っていたと思います。2時間近くかかりますが、何回かに分けてもいいと思うので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
    たくさんの勇気と希望、そして励ましをいただきました。
    こうして東北の地で温かな寄り添いが行われていると想像するだけで、今日一日がまるで違ったものになります。そして「私も・・・」という気持ちになります。
    本間先生の講評の最後に『地域の「おせっかい」役を担う存在(かかりつけCSW)として、地域社会に定着していけるのではないかと「妄想?」しています。』とありました。
    それが「妄想」で終わることはないと思いますが、私も日々OOC(おせっかいおばちゃん倶楽部)の一員として、温かで安心できる社会になれるような一日を過ごしたいと思います。

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