パラリンピックを観て

現在、東京2020パラリンピック競技大会が、8月24日から9月9日の日程で開催されています。東京五輪の時よりも意識して見るようにしています。セミプロ化した競技を見るよりも、アマチュア感溢れるアスリートに共感を覚えるからです。 

障がいは「社会的につくられている」と考えています。障がいを不自由さ、不便さとみれば、それを補う何らかの機器や制度(合わせて社会システム)があれば、乗り越えられる可能性や期待が持てます。

パラアスリート、彼らに「力」や「勇気」をもらえるのは、彼らの限界に挑戦している姿が、このような言葉を引き出してるからだと思います。 

24時間テレビや四年に一度のパラリンピックの時だけという、災害時の「災害ユートピア」(災害に遭ったときだけ人に優しくなる振る舞いが増える)と同じようであってはいけない。この時の感動や共感を日々の生活の中に生かし、「あたりまえ」という生活文化に染みこませて行きたいものです。

こんなことをテレビを観ながら思っていたので、改めてパラリンピック競技とは何なのかを国際パラリンピック委員会(IPC)のHPから紐解いてみました。

パラリンピック競技大会は、障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際競技大会です。夏季大会と冬季大会があり、国際パラリンピック委員会(IPC)は、大会を通じ共生社会の実現を促進することを目指しています。

国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピアンたちに秘められた力こそが、パラリンピックの象徴であるとし、以下の四つの価値を重視しています。 

◇勇気:マイナスの感情に向き合い、乗り越えようと思う精神力 

◇強い意志:困難があっても、諦めず、限界を突破しようとする力 

◇インスピレーション:人の心を揺さぶり、駆り立てる力 

◇公平:多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力

様々な障がいのあるアスリートたちが創意と工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。すなわち、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会です。また、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも気づかせてくれます。

パラリンピック競技大会のシンボルマークは「スリーアギトス」と呼ばれています。「アギト」とは、ラテン語で「私は動く」という意味で、困難なことがあってもあきらめずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現しています。赤・青・緑の三色は、世界の国旗で最も多く使用されている色ということで選ばれました(日本パラリンピック委員会)。

パラリンピックの意味を伝える「パラメッセージムービー『私たち』編」では、より深くパラの意味を考える機会となる映像と言葉で私たちに問いかけていました。

私たちは「想像力」、私たちは「可能性」、私たちは「イノベーション」、私たちは「夢」。人間は無限だ!と結んでいます。

私は、ここにある言葉を何度もなんども反芻し、私は、私たち社会は、どの様に応えるのか考えています。

気仙沼市出身の谷さん(トライアスロンアスリート)が出演しています。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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