東北大学でゲストスピーカーを努めてきました

大学院の時に籍を置いていた、東北大学社会学研究室の先生からご依頼が有り、「社会学概論」の講義の一コマを担ってきました(7月15日)。今年度は「地域ケア・システムの社会学」というテーマで授業を構成しているようでした。先生からの依頼は、「東日本大震災被災地の被災者支援(被災者生活支援を切っ掛けにした地域福祉)についてで、南三陸町に絞っても宮城県全体についてでも結構です」というものでした。

多くの学生は、東日本大震災について、マスコミ情報程度でしか触れていないのが現状のようでした。この為、南三陸町で行った支援を下にして、東日本大震災に触れ、被災者支援の実像を説明し、その延長線上にある地域福祉につなぐ取り組みを説明しようと資料をつくりました。

90分で被災者支援から地域福祉までお話しするのはなかなか難しいことですが、私の講義と先生の問題意識に応えるという時間も設けて講義を進めました。授業は時節柄Zoomを使ったWeb授業です。主に2年生で80名を超える履修者でした。名前だけが表示され、表情が見えない中での講義なのでなかなか難しいものがありますが、多くの学生は、現場に出る機会を持てていないことから、イメージを持てるように多くの写真を使い講義を進めました。

久しぶりに社会学研究室に行きました。ほとんどWebによる遠隔授業になっているために学生の出入りはほとんどなく、もう夏休みが始まっているのかと勘違いしてしまい様な状況でした。それでも、以前通っていたときの雰囲気はそのままで、とても懐かしい感じでした。大学院を修了(満期退学)して10年も過ぎているので仕方ないのですが、当時お世話になった先生は一人しか残っておらず、当時、院生だった人が准教授で戻ってきていました。

講義終了後は、大学院生の修論のお話しや学部生の卒論について、いろいろとご相談を受けたりしながら久々の研究や教育について話し合う楽しい時間を過ごせました。またこの様な講義時間や院生への指導時間があるかも知れません。その時に、正味期限が過ぎてしまうことのないように、様々な機会を生かして福祉社会学に関する視点や学びに興味関心を持ち続けたいと思います。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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