永平寺への未知・みち20日目(6月13日)

菩提寺(仙台市)から永平寺までの700キロ20日目(6月13日)の様子です。

富山県魚津市から富山市迄の約30キロを薄曇の中を歩きました。

今日は、思い出深い日で、だいぶ時が経ちますが色あせない大切な日です。

黒部市から遠くにまだ雪を残した険しい山、立山連峰は魚津市しっかり見えるようになりました。朝が早い為か空気が澄んでいてとてもよく見えました。

立山連峰を左手に見ながら歩き続け、たまに立山連峰から届いたのかと思えるような、少し冷えた爽やかな風に癒されました。

昼頃からは、気温が上がり霞がかかったようになり、遠くに見える感じになってしまいました。

三日ほど前からです。親鸞聖人の名前が聞かれるようになってからと言っても良いと思います。お墓が見たことのない様子なのです。私たちは、お墓には「○○家の墓」と刻まれているのをよく見ると思うのです。でも、ここ数日見たのは、「南無阿弥陀仏」なのです。全部同じです。

どうしても気になって、お寺に入ってみたのです。そうしたら、浄土真宗のお寺だったのです。それでようやくわかりました。浄土真宗では、南無阿弥陀仏と刻むようなのてす。宗派でこんなにもちがうものなのだと初めて知りました。同時に、これまで様々な親鸞聖人に関わることを見聞きしましたが、こうしたことが今に生きている地区なのだとわかりました。

今日も日陰がなかなか見つからず、休むのも一苦労でした。炎天下で休むと、衣類からジリジリと焼かれるような感じがして、とても休めませんでした。雨が降れば湿気が多いと文句を言い、天気が良いと暑いとブーブー。何とも気ままな私です。

水田の早苗は、雨が降ると生き生きと葉を広げ、天気が良いと太陽に向けて葉を伸ばします。彼らは、どちらでも最大限に生かした生き方をしています。私は、その横をふらふら歩いています。この差は何なのか、まだまだ修行が足りない私です

約30キロそこそこでふらふら歩き、宿に着くなりバッタリ。何とも情けない!

今日は27.9キロ9時間10分4193kcal平均3.0km/hでした。明日は、今日の半分以下です。宿の都合でこうなりました。この辺が四国歩きお遍路と大きく違う所です。

立山連峰
四国の丁石のようなものですね

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

永平寺への未知・みち20日目(6月13日)” に対して2件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    墓石の「南無阿弥陀仏」、宗派でそのようになっているとは確かに驚きです。
    今度遠くに出かけたとき、そんな機会はあまり無いとは思いますが墓石に目をやりたいなと思いました。

    昨日はこれまでの中でも距離が長く、気温も高かったようで大変だったと思います。
    約30㌔歩いて宿に着くなりバッタリは当たり前のこと。極々自然なこと。本当にお疲れ様でした。
    今日はその半分以下とのこと。
    全国的に雨のようですが、本降りになる前に宿に入られますように!

  2. 鈴虫 より:

    昨日は今回の行程で最長の「27.9キロ9時間10分4193kcal平均3.0km/h」を無事に歩かれたのですね。
    お疲れさまでした。これだけの運動量ですもの「宿に着くなりバッタリ」は当然です、昨夜は泥のように眠ったことでしょう。
    そして今日は昨日よりだいぶ短い距離と聞いて、胸を撫で下ろしています。

    お墓の様子が違うことから、気になってお寺を訪ねたのですね。そしたら浄土真宗の地域だとわかったと。
    じつは私も数年前に亡くなった義兄の実家が浄土真宗で、宗派の違いで法事の作法が全く違うことを知り、驚きと戸惑いを実感しました。
    先ず、お経が慣れ親しんだものではなかった。仏壇の線香を香炉に寝かせて焚いたり、戒名の自数が少ないとか、とにかく何もかもが我が家の菩提寺の曹洞宗とは違っていて、仏事ひとつをとってもまだまだ知らないことが沢山あったと勉強になりました。

    この経験からも、自分のあたりまえがみんなのあたりまえではないということをあらためて知ることになりました。
    だからこそ、他者への理解とは深くて簡単ではないということで、ある一面を知ったからといって全て理解したと思うのは違うのですね。
    「私はこう考えるけど、あなたはそうなのね」と、自分とは違うことを一旦受けとめるようにすれば、不要な諍いは無くなるのでしょうね。
    一人ひとりがこの様に心がけるなら世の中に平和が取り戻せるに違いない!と、『世界平和』にまで話が広がってしまいましたよ(笑)

    では先生、今日もご加護の中にありますように!

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