四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(4月30日49日目)

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行程等基本データ

□月日:令和5年4月30日(49日目)

□天気:午前☁/午後☁

□歩いた時間 8時間16分/日

(7時11分宿発~15時05分着)

□巡拝寺院 3寺巡拝

(84番札所〜86番札所)

□歩いた距離:15.8㎞ 

□平均速度2.0㎞/h

□高低差:283m

     1m↔284m 

□行程の特徴 5km程しか離れていない平坦地に、二つの小高い山があり、その山頂にお寺が有ります。それが84番札所屋島寺と85番札所八栗寺です。

84番札所屋島寺は、源平合戦の地に建立されている、神仏混合の札所でした。廃仏毀釈の中でよくぞ残ってくれたと思う札所です。

行程は、「ふたこぶラクダは楽だ!」等とだじゃれを言っている場合ではありませんでした。

宿を出ると、一貫して急勾配の登り坂が続きました。登りの途中で、何人かの地元の方々とすれ違いました。地元の方は、何かに付けて参拝しているそうです。お話を聞いた方は日曜日は、必ずお参りをすると仰っていました。

下り坂は、昨日の雨でだいぶぬかるんでいました。多分、雨が降っていたら下れなかったと思います。今日でさえ、納経所の方は、「今日はやめた方いい、一般道を勧めます」と、語っていました。樹木の四方八方に伸びる根が土を掴むようにして自然の階段となり、土の流れるのを止めていました。土、石共に滑りやすく、遍路道沿いの木々を掴みながら、ゆっくりゆっくり下りました。

85番札所八栗寺も急勾配の登り坂、下り坂でした。こちらは、登り下り共に舗装されていました。しかし、急勾配には変わりなく、金剛杖を前に付いて、身体が前のめりになるのを防ごうとするのですが、なかなか止められませんでした。

86番札所志度寺までは、平坦地の一般道を歩きました。距離は短かったのですが、足首や膝に負担のかかった一日でした。

  

□本日の行程地形(時間軸×標高)

二つこぶラクダなら楽だ😁

心身の状態・特記事項(感想)

□身体的状態

 ○  ◇  ○  ○  ○

距離は短かったのですが、急勾配の登り下りは、なかなかのものでした。特に、屋島寺の下りの遍路道は、自然の地形に合わせた道になっているので、歩き易さよりも、土が流れるのを防ぐ事に重きがある感じでした。この為、打ち終わって下りきったときには、既に足首が痛かったです。

精神的状態

 ○  ○  ◇  ○  ○

下り坂がとにかく大変でした。ここで足を捻ったり、転んでどこかを打ったりしたら、これ迄のことが止まってしまう。こんなことを考えながら下ったので、とても気持ち的にも疲れました。

□受けた「おせったい」 

特にありませんでした。おせったいで頂いた500円で、待望のうどん、それも生卵付を食べました。とても有難いうどんとなりました。

□特記事項(感想) 

今日は、身体以上に気持ちがキツかったです。「怪我をしたくない」、こんな気持ちがとても強く沸き起こり、丁寧に歩きました。お陰様で、転んだりすることもなく、歩き切ることが出来ました。また、思ったより、時間の伸びは無く、ほぼ想定の時間で宿に着けました。

□明日の行程の留意事項 昼過ぎからは、キツイ登り坂になります。登ってからも山の中でアップダウンを繰り返すので、落ち着いて歩くようにしたいです。

後半のキツイ登りはさすが88番札所

印象に残る写真

多くの方々が並んでいました。
おせったいで頂いたうどん
84番札所屋島寺本堂
84番札所屋島寺の歴史
なかなか可愛い!
説明
源平屋島合戦史跡の説明
向の山が85番札所八栗寺
典型的な神仏混合の札所85番札所八栗寺廃仏毀釈からよくぞ残ってくれた!
草木に囲まれた86番札所志度寺
五重塔も草木に囲まれています

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(4月30日49日目)” に対して5件のコメントがあります。

  1. いくこ より:

    うどん召し上がったのですね、とても美味しそうです、良かった。
    狸伝説、「化け方にも高尚さと変化妙技」そのように比べるほど数多くの言い伝えがあるのかと興味深いです。我が家に残る狸伝説は、叔父が買い物帰りに知人にあって立ち話をしていたのが、ふと気が付くと川の流れの中に居て、背負った荷物の中にあった肉がなくなっていたというものです。
    昭和の初めまで化け狸は身近な存在だったのかもしれません。
    49日なのですね、重ねた毎日を思っています。
    今日もどうか安全に歩かれますように。

  2. 黒かりんとう より:

    いよいよ88番札所、大窪寺ですね。
    結願所でのお大師さまのお出迎えが待っています。なんだか泣けてくる。

  3. ハチドリ より:

    「ふたこぶラクダは楽だ!」等とどなたがおっしゃっていたのでしょうか。なかなか上手い😆とちょっと笑ってしまいましたが、『平均速度2.0㎞/h』を見た時にこれは大変な道だったんだなと思っていました。
    とても急な下り坂でも、やはり前を向いて歩くのですね?何を想像してるのかと言うと、あまりに急な坂道は後ろ向きになって何かに掴まってソロリソロリ降りる光景が浮かんでくるのです。
    地元の方は何かにつけてお参りしているとのこと。雨の日もあるでしょうに。皆さんの拠り所になっているのですね。いいですよね、そういうのって!

    典型的な神仏混合の札所85番札所八栗寺、仏閣のことがよくわからない私でも、すごいなと感じます。後ろの新緑、深緑の木々をバックにとても良いものを見せていただきました。

    簑山大明神、説明を見るまでは「これは狸か?丸々太った猫か?」と思いましたが狸でした😁。なかなか素敵なエピソードですね。

    おうどん、食べれて良かったです。行列の出来るお店、さぞかし美味しかったことと思います。お店の名前は山田とお読みするのですよね。一瞬「小田」に見えてしまいまして、すみません😅❗️
    「うどん本陣山田屋」はとても有名なお店のようですよ。さすが、よく見つけましたね。

    今日もキツイ登り坂ですね。
    落ち着いて、そう、落ち着いてお進みくださいね。行ってらっしゃい

  4. 鈴虫 より:

    山あり谷ありのお遍路も、今日はついに最終日、87番札所長尾寺と88番札所大窪寺を参拝して終了ですか。
    結願に向けて特別な想いで歩かれることでしょう、これまでの一歩ずつの積み重ねがここまで連れてきてくれたのですものね。
    どうぞ目に映るものすべてを愛でながら歩けますように。
    後半のキツイ遍路道では、汗や涙や鼻水が自然に流れてしまいそうですが、それほどの大挑戦ですもの当然ですよね。

    今日もお大師様のご加護のもと歩けるしあわせを噛みしめながら、元気にいってらっしゃいませ✨✨✨

  5. スマイル より:

    念願のうどん、さぞかし美味しかったことでしょう!人が並んでいたところを見ると、評判も良い店だったのではないかしら。良かった、良かった、と思いました。おうどん、食べたくなりました。
    これまでの道のりを無駄にしないよう、慎重に歩いた気持ちとてもよくわかる気がしました。明日88番の札所までたどり着くことになりますね。後半、厳しい上り坂となるようですが、一足一足味わいながら歩くことができますように。

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