今週の一枚(地域デビューに協力する「木香珈琲」)

栗原市若柳地区で行われている事業「熟年わんぱく塾」。この事業の一環で行われる珈琲を淹れられるように実技指導を行うことに協力しているのが「木香珈琲」という喫茶店です。

木香は、「もか」と読みます。名前には、モカコーヒーの「もか」と、国内の無垢材をふんだんに使って、木の香りに包まれる空間を目指したというところから「木香」(もか)と名付けられています。なんともお洒落な名前です。

ご夫婦でやっているのですが、週末の土日しか開いていません。平日は、仕事で仙台に出ているといいます。また、水田を三町もやっているというから驚きです。

こんなエピソードを語ってくれました。長いこと毎週のように通ってきて、いつも同じモカ珈琲を楽しんでいてくれた女性の方がいたそうです。あるとき、ピタット来なくなり「どうしたんだろう」と思っていたそうです。そのような時、男の方が前触れもなく訪れ、「妻がいつも楽しみにしていたモカ珈琲をもう一度飲ませてやりたい」と語ったそうです。末期の癌だと言います。店主は、いつもと同じモカ珈琲を淹れて病院にお持ちしたそうです。程なく最後の一杯になったとのことです。

たった一杯の珈琲、されど唯一無二の一杯。この様なことを感じたお話しでした。このようなエピソードを持つご夫婦。そして掛け替えのない「居場所」。「木香珈琲」はそのような場所であることを私も感じてきました。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

今週の一枚(地域デビューに協力する「木香珈琲」)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 栗原市住民  より:

    雨の日 こんにちは。
    どんよりした天気に、心晴れるような今週の一枚に和みますね。
    当地区でスタートしました、熟年わんばく塾での様子のご紹介
    ありがとうごさいます。
    塾の講座会場に、私が選んだ理由は、まさに先生が書いてくださった通りです。 
    初めて店を訪れての一口目の珈琲の香り・味と口の中の心地よい温度。
    ありきたりな言葉ですが、「美味しい」と この一口で虜になりました。
    何度か通い、受講の一つに取り入れりたいと、無理を申し上げ叶った実技となりました。
    人生最後の一杯に選んだ「木香珈琲」 
    きっとこの方も私と同じ 初めての一口に虜になったと思います。
    この「美味しい」を共感を出来たことが、不思議と心に残り、
    何処の何方かもわからない方をとても近く感じました。 
    「ほんと木香のコーヒーは美味しいね」と独り言。 
    でも彼女にはこの独り言が 聞こえたと思います。
    掛け替えのない場所での「熟年わんぱく塾」の講座開催。
    店主のご夫婦にあらためて感謝の気持ちをお届けしたいです。

    1. スマイル より:

      写真を見て「なんて素敵なのだろう!」と、心は「木香珈琲」にとんでいました。早速インスタグラムを確認し「ああ、やっぱり素敵」「いつか行ってみたい!」と心躍ります。
      地域の「喫茶店」「カフェ」は、住民の第二の家のようになれる場所ですよね。こんな素敵な場所を持っている栗原のみなさんは幸せですね。
      心を込めていれる一杯の珈琲は、出逢いを引き寄せ、忘れ得ぬエピソードを紡ぎます。とても幸せな気持ちにさせていただきました。
      ぜひいつか私も・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です