念願の折敷(おしき)で食事

これまで食事時にはランチョンマットを敷いて食事をしていました。でも、どこかで折敷の存在を知り、折敷に漆器での食事を機会ある毎に考えていました。退職を機に、質素な中にも豊かな食事をしたいと真剣に探し始め、ようやく思っていたような折敷を見つけ食卓に置けるようになりました。

折敷とは、細い板を縁に折り回した盆の一種で、古くは神事、儀式に用いられ、また平常にも使用されたが、近時は懐石料理の敷膳(しきぜん)に多く用いられるようになった。四隅を切った角切(すみきり),脚のついた脚打,また円形,半円形などがあります。材質は薄く削った檜(ひのき)板が常で、杉、椽(とち)も用いられます。白木を加飾して、全体に胡粉(ごふん)を施した白折敷、縁青の青折敷、画を描いた絵折敷は祝い事に用いられました。近世には黒漆、朱漆、青漆、溜塗りなどの塗折敷が現れるようになりました。

今回求めたのは、落ち着いた朱漆(古代朱)の折敷です。1500年の伝統が深く塗り込められている越前漆器です。

折敷は、誕生日に自分から自分への記念に求めました。注文生産のようで、最近になってようやく届き、使い始めています。津軽塗の箸と浄法寺塗りの漆器は、だいぶ前から使っていたのですが、今回、折敷が加わり、これまで考えていた食事の様相は、ほぼ実現できました。とても気に入っています。

気を配って作ってくれた食事をお気に入りの漆器で食べることができる。これほどの贅沢はないと思います。この時期になると、朝取り野菜も食卓に並びます。食事は、食材だけではなく、器でも食べると聞きます。日本の伝統的な器や食事を引き立てる折敷などが加わることで、食事の豊かさがこれまで以上に増しています。このような豊かな食事をすることができることは、とても有り難いことです。折敷に漆器の器、さもないことかも知れませんが、この様なことに価値を見いだす生活を私は大切にしていきたいと思っています。

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