峠を越えると別の世界(4月8日27日目)

39番札所延光寺を最後に高知県「修行の道場」に別れを告げ、今日から愛媛県「菩薩の道場」に入ります。宿を出てからほどなくして松尾峠(300m)があります。50mから100mの短い距離で急勾配のアップダウンを繰り返して峠を目指します。松尾峠を越えると、全体としては緩い下り坂なっています。距離は21.3kmと短く、足の痛みを抱えながらの歩きには助かりました。天気は、雨から三日ぶりに開放され、朝から晴れていてとても気持ちよく歩けました。たた、昼過ぎからは、立止ざるを得ないほどの強い向かい風に悩まされました。40番札所観自在寺1霊場の巡拝です。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

峠を越えると別の世界(4月8日27日目)” に対して3件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    いよいよ愛媛県ですね。お天気も雨から三日ぶりに晴れて、強風もあったようですが、気持ちよかったと思います。27日目,お疲れ様でした~!

    福島では、モモやリンゴの広い果樹園をよく見ますが、柑橘類が広がる果樹園も最高ですね。青空に黄色の小夏が映えたことでしょう。『四国の地でお庭を借りてお遍路させて頂いている』という表現が,なんだかとてもいい感じに響いてきます。

    松尾峠を越えると愛媛県に入り,そこから伊予の国「菩提の道場」なのですね。ご存知でしたか?伊予かんの生産量第一位は愛媛県で26,293t,二位の和歌山県が687.8tなので,圧倒的に愛媛県が伊予かんの生産量を占めているのがわかります。私が食べている伊予かんも愛媛県産かもしれませんが,来年食べるときは産地を確認したいと思います。そして「やっぱりそうだ」と単純に喜ぶことでしょう。

    お釈迦様が悟りを開いたのは,仏教の三大聖樹の一つである『インド菩提樹』の下で・・のようです。まったく違う種類の木なのに葉がハートの形っぽいのが似ているのが『菩提樹』という木のようですね。しみじみ写真を眺めて(ネットで)しまいました。
    「菩提」とは煩悩を断ち切り悟りの境地に達することを意味するとのこと。『人が亡くなってから49日で仏様になると言われているのは,それはお釈迦様が悟りを開くまでの日数49日間に由来する』とは初めて知りました。

    さあ,「菩提の道場」は先生が感じられたように『これまでの難行苦行を通した修行とは少し異なる修行に入られるような感じもする』は当たっているように思います。キットダイジョウブ!
    明日も頑張ってください。

  2. 鈴虫 より:

    大きく胸を開いて深呼吸したくなる様な、素晴らしい景色です。
    痛む足には負担の少ない短めの距離と、途中の果樹園でのおせったい。
    今日は穏やかさを感じるお遍路ですね。
    高知県「修行の道場」から愛媛県「菩薩の道場」へとまたぐこの道程がようやくの晴天に恵まれ、晴れ晴れと心に残る一日になったことでしょう。

    私達の日常の中にある四十九日の法要は「お釈迦さまが悟りを開くまでの日数49日に由来します。人は死んでから49日後に悟って仏様になり、あの世に旅立つという理由のようです」
    いつか何処で聞いたことはあったと思いますが、あらためて「そうなのか」と確認しました。
    その他にも、水にお湯を入れてはいけない。それは亡くなった人の体を最期に綺麗にする時に使う水の作り方だから。
    また、縦結びはいけない。それは死装束を着せる時の結び方だから。
    と、私達の世代くらいまでは曽祖父母や祖父母の臨終の場に居て、その時に大人達から教わっていると思います。

    それが何故いけないか理由を知っているからこそ、縦結びはしないし、見ればすぐに直したくなります。
    私は毎日お年寄り達と過ごすなかで、若い職員がエプロンの紐を縦結びしてしまっていることに、年長者として「私がちゃんと教えていなくてごめんなさい」という気持ちになります。
    そして、先祖代々守られてきた日本文化をきちんと若者に伝えることも私達世代の役割りだなぁと思うのです。

    きれいなリボン結びのおせっかい、是非身近な若者たちに広めていきましょう!

  3. いくこ より:

    青よりもっと青い表現で言いたいと思うほど、胸に響く美しい風景を見せて頂いてありがとうございます。
    『四国の地でお庭を借りてお遍路させて頂いていることをいることにお礼を言えた時間でした』
    『地元の方々との心理的距離がとても近く感じます。一見さん的な旅人と接する姿勢とは違うように思うのです』先生だからこそ感じることができて言葉にして頂いたと思いました。
    思わずいいなぁ私も!ということが脳裏をよぎり、「ダメダメ無理無理」と自分をいさめました(笑)
    今週もありがとうございました。

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