漢字一字で振り返る一年(「刻」から「挑」へ)

早坂師範にしたためていただいた漢字一字は、各年に何を目指そうとしていたのかを極めて端的に示してくれます。大変有り難く思っています。この様な機会を持てないと、なんともズルズルと馬齢を重ねることになってしまいます。

今、変化を求め続けようとしている自分を何とか受け止めようとして本を漁っていたのですが、面白そうな本を見つけました。『生物はなぜ死ぬのか』『なぜヒトだけが老いるのか』(共に講談社)です。

生物は進化の結果生まれてきたのだが、進化を支えてきたのは、死というシステムであるといいます。換言すると、死ぬ生物だけが進化し存続してきたと。また、ヒト以外の生物は老いずに死ぬといいます。ペットは、老いを感じるような生き方をしていますが、自然界ではこの様な姿はレアだと。

動物の中では、ほぼヒトだけが長い老後を持っています。何故か!それは、経験とスキル、集団をまとめる力に長けた年長者のいる集団のほうが進化の観点でも有利だったからだというのです。ヒトは未熟な状態で生まれ、それを育てる母親をサポートする存在が必要になる。そのような存在がある集団が子どもの成長を助け長生きになる。この様に進化の視点で考えると「利他的で公共的」な存在としての「老い」は進化に寄与しているのだと言います。

なるほど、だとすれば私はもう少し長生きしても良さそうです。

2022年の漢字一字「刻」(きざむ)
2023年の漢字一字「挑」(いどむ)

今年の漢字一字は『習』(ならう)です。現在も何とか三日坊主にならずに続けています。習うの一つでは、昨年、私のブームだったガラスペンが役立っています。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

漢字一字で振り返る一年(「刻」から「挑」へ)” に対して4件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    『「利他的で公共的」な存在としての「老い」は進化に寄与しているのだと言います』とは,まさに貢献寿命にも通ずるお話だと思いました。せっかくですから,みんなして長生きしましょう。

    さて,先生の三日坊主になっていない『習う』,いいですね。ガラスペンは,スラスラと書けるものですか?それとも,一文字一文字ゆっくり書くものですか?私の小学生のような字は,ガラスペンではさらになんともたどたどしい文字になってしまいます(+_+)

    私はお正月に子供たちと初詣に行ってから,ほぼ毎日,近くの神社に朝の挨拶に行っていて,今のところ私も三日坊主になっていません。少しずつ道を変え,私の中で新しい発見の『拓く』ウォーキングとなっています。橋の下をのぞくとなんと白鳥やガンなどの渡り鳥もいて,これからの景色がどんなふうに変化していくのか,とても楽しみです。

    1. welfare0622 より:

      ガラスペンは、インクではなく「墨汁」を使ってい書いています。習うをモットーにすらすらではなく、ゆっくり自分なりの丁寧さで書いています。墨汁は「有り」ですよ。写経等の時も、墨汁は良い感じを出せます。お試しあれ。
      それから、「拓くウオーキング」いいですね~・・・!何か、最近の脅迫されるように行っている健康づくりからは一線を画し、「拓」ためのウオーキングという。私の感覚では最高です!更には、神社にお参りをして帰る。もう、非の打ち所のない取り組みです。

      1. ハチドリ より:

        おはようございます。
        ありがとうございます。
        なるほど墨汁ですか。私は昔ながらの万年筆のブラックブルーとカラフルな何色かのインクを使っていて、友達に書こうとすると、つい賑やか過ぎるものになってしまうなと思っていたところでした。
        墨汁、なるほど~。でも、せっかくなのでカラフルインクも楽しみたいと思います。

        『拓く』ウオーキング、今朝は「明日の朝、餅つきがあるから食べに来て」と声をかけていただき、地域の人との出会いも少しずつ拓かれ、嬉しい朝の始まりとなっています。

  2. 阿部 優 より:

    なるほどアフリカなどの少数民族では、今でも必ず長老がいて部族をまとめていますね。体力に勝る若者も長老に敬意を払っています。本間さんも長老になって、これからも町を見守ってください。長命ヶ丘ですし。

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