感謝の意味
先週2月16日(金)に「涅槃会(ねはんえ)2月15日」と題してhpに書き込みました。
その中で、次のような『特段、信心深いとか言うのではありませんが、母を供養して下さっているお寺さんであることや四国八十八ヶ寺歩きお遍路で色々と学んだことで、住職の説法が身に染み込むように感じられます。終わってから若い壽徳寺副住職に「感謝」と言う言葉について、私なりの解釈を伝えましたら、「お遍路をしたからこその境地ですね」と言われ、とても良い時間を過ごせました。』と書いたところ、「感謝の私なりの解釈とはどのようなものか」と質問を頂きました。
なので、ここでご質問に直接答えることは出来ないので、このhpに書いてお返事にしたいと思います。以下が、私の「感謝」の解釈です。
感謝という言葉は、日頃から聞き使う言葉です。何かをやってもらったりお手伝いを頂いたり等々、その行為によって危険な状況から回避できたり、何らかの有益な状況を持てるようになったりと、様々な場面で使われます。広辞苑(第七版)では「有り難く感じて謝意を表すこと」とあります。私の好きな平易な言葉で表現すると定評のある新明解国語辞典では「有り難いと思う(思って礼を言う)こと」と、有ります。これらの辞書にもあるように、多くの場合は、「とても助かりました感謝します」等と言った表現で謝意が伝えられます。私もこの様に理解して使っていました。
しかし、菩提寺壽徳寺の晋山式に立ち会い考え方が変わりました。2020(令和2)年10月24日(土)に晋山式がありました。その中で、晋山開堂というおつとめをする儀式がありました。その儀式では、「問訊」(もんじん:問答開始をお願いするお拝)が行われ問答が行われます。問答は、新命方丈(位が上がった菩提寺壽徳寺の住職)に対し、次から次と修行僧が前に出て、仏道の真意や、和尚としての境涯を問うのです。
この中で、若い僧が「総本山永平寺での修行も終わり、これからどのように時を過ごせばよいのか」との問いがありました。それの答えが私のこれまで持っていた「感謝」という言葉の意味に少なからず疑問を持つ機会となったのです。
新命方丈(住職)は、「これまで関わった全ての人、事柄に感謝し、更に修行を積みなさい」と答えました。額面道理に受け取れば、「これまでお世話になった方々にお礼をして、これまでにも増して修行を積みなさい」ということになります。でも、何かもう少し何か深い意味があるように感じ取ったのです。「お礼と更なる修行」、どう結びつくのか、そこにもっと深い意味があるのではないかと感じたのです。
昨年(2023年3月から5月)行った四国八十八ヶ寺歩きお遍路に際しても、この「感謝」の言葉をいっぱい使いました。何度もなんども使っているうちに、どうもこれまでの解釈とは違う感慨を覚えたのです。
私たちは、感謝の言葉の後に「頂いたご恩は忘れず精進に励みます」等と言葉を添えたりします。お遍路をしているときもそうでした。おせったいして頂き「有り難うございます。これからも精一杯修行に努めます」「有り難うございました。これからも頑張れそうです」等々と感謝の意を伝えていたのです。この様なことを思い出して、感謝は単にお礼を言うに留まっていない、正に、感謝を次の振る舞いの力にしていると思ったのです。
私がこの晋山式の問答での疑問、そして四国八十八ヶ寺歩きお遍路の体験をとうして得た解釈は、感謝とは、過去の出来事に対してお礼することに留まらず、これからの更なる修行に励げみ功徳を積むための力を頂くことが「感謝」という振る舞いなのではないかと理解したのです。即ち、感謝とは「過去に頂いた恩義を忘れないだけではなく、今後の更なる修行・精進に取り組むための力とする振る舞い」ではないかと考えたのです。「感謝」とは、更なる修行・精進の為の力を自分の中に沸き起こすことではないか。過去のことから未来に目を向ける行為、それが「感謝」ということではないかというのが私の結論です。
このような意味で、これからは「感謝」を伝え、そして自分自身にも言い聞かせて行きたいと思います。ご質問下さいました方、有り難うございます。
おはようございます。
感謝の意味 あまりにも奥深い内容で書き込みするにも、薄っぺらい事は書けないなあと躊躇しています。
それは、先日21日 水曜日、私の担当地区にて、地域福祉に関する研修会を催し170人の方々が受講。講師は先生でした。
研修会を無事に終え、感謝をお伝えし
たいと思っていた矢先のこのブログ。
益々どう感謝をお伝えすべきか‥。
それと同時に、研修会の講話から、
まだまだ至らぬ事の気づき、170人の方々に上手く主催者としての目的意義を果たす事が出来ていただろうか!
いや、まだまだ準備不足、私自身への
足りない部分が更に見えて来ました。
感謝とは、もっと精進をとの事に、ものすごく納得した先生からからの教えでした。
あらためて、研修会での講話に
しっかりと感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
さて、話題は掲載されている景色です。
たぶん、横浜みなとみらい!
横浜ランドマークタワー
横浜ロイヤルパークホテルの最上階から撮りましたか?
私の息子は、2年前まで、このホテルの社員でした。今は日比谷ですが。
地上60階で日常を過ごす
栗原に居ては考えられないこと。
心配は地震の際の揺れです。
息子は小学校6年卒業間近の時に3月11日
内陸栗原市は津波被害はないものの、
最大震度7を体験した1人です。
宮城を離れ関東での生活を選んだ息子には、最大震度7 東日本大震災を経験した
1人として、もしもの際には、迷うことなく、自分の命を守ること、そして体験者としての、適な判断で避難を周りにしっかり呼びかける事。 それは、体験者の使命だと思い、都会暮らしをする事を言い聞かせて送り出しました。
素敵な風景が重たい話題になり失礼しました。 では三連休また 雪予報です。
皆様 お気をつけてお過ごしください。
栗原市民さん,担当地区で170人ものたくさんの方が聴講においでになったのですか?それは日頃からの栗原市民さんのご尽力の賜物だと思います。研修会も無事に終え,お疲れ様でした。
『感謝』!
本気で感謝したときの気持ちって,ありがたいだけではなく,何とも清々しくもあり,これからもっと良くしていきたいなとか,頑張ろうとか・・,そんな前向きな気持ちになれるような気がします。
これって,精進するということにつながっていくのではないだろうか・・と,読んでいて思いました。
そしてそして,私も栗原市民さんと同じように一番上の写真に惹かれました。
横浜みなとみらいですよね。遠くには横浜ベイブリッジが見えます。
初めて横浜に行ったのは平成7年,それから横浜は私の聖地なんですよ。
大好きな小〇さんのMy home townでもあります。
息子さん,ロイヤルパークホテル(60階)の社員さんだったのですか?とてもカッコいいお仕事のように思います,でも,親としたら大きな震災があったら揺れが・・と,とても心配だったことでしょう。
栗原市は,2008年にも朝にマグニチュード7.2の大きな地震がありましたよね。私もテーブルの脚につかまって揺れが収まるのを待っていた記憶があります。
『1人として、もしもの際には、迷うことなく、自分の命を守ること、そして体験者としての、適切な判断で避難を周りにしっかり呼びかける事。 それは、体験者の使命だと思い都会暮らしをする事を言い聞かせて送り出しました』とのこと。素晴らしいです。
息子さんに,頑張っている栗原市民さんのお仕事の様子をそっと見てもらいたい。なぜかそんなふうに思いました。