鼻水をすすりながらうどんをすする(4月30日49日目)

5km程しか離れていない距離に、二つの小高い山があり、その山頂に札所が有ります。「ふたこぶラクダは楽だ!」等とだじゃれを言っている場合ではないキツイ行程でした。84番札所屋島寺、85番札所八栗寺及び86番札所志度寺の3霊場を巡拝します。

御大師様を道案内した狸
古戦場を記す(向かいの山に85番札所八栗寺)
涙を流しながらすすったうどん

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

鼻水をすすりながらうどんをすする(4月30日49日目)” に対して6件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    四国八十八ヶ寺歩きお遍路もいよいよ大詰め、一歩の重みが違うように感じられます。

    おせったいで頂いた500円玉、2日考えてうどん屋に並んだ気持ちはどの様なものだったのでしょう。
    この真心のこもった500円玉をこの身に取り込みたい、決して忘れることのないように体の一部にしてしまいたい。
    そんな気持ちにもなったのではありませんか。
    涙しながらうどんをすするお遍路さんを見て、周りの人達は心が浄化される思いではなかったかと想像しています。
    なんて素敵な一期一会。
    心に沁みる一杯のうどんのおかげで、ありったけの気力を振り絞って残りを歩けそうですね。

    しっかり〜、もう少しです!

  2. ハチドリ より:

    二つの小高い山を見て『ふたこぶラクダは楽だ!」などとダジャレを思いつく余裕があったのか、なかったのかわかりませんが、『怪我は絶対出来ない』と思いながら、濡れた道を一歩いっぽ気をつけながら歩いた49日めも、お疲れさまでした。

    『ここで足を捻ったり、転んでどこかを打ったりしたら、これ迄のお遍路がここで止まってしまう』、確かに!と頷いてしまいました。
    気持ち的にとても疲れたと思いますが、そんな状況だからこそ、多くの樹木に覆われた樹影の濃い静寂な境内の86番札所志度寺の雰囲気は、疲れた心身に染みてきたのではないでしょうか。

    おせったいでいただいた500円を握りしめ、生卵までつけた『さぬきうどん』は、さぞかし美味しかったことでしょう。先生に『栄養のある物でも食べて』と500円玉を握らせてくれた方に、「とてもとても美味しそうに嬉しそうに召し上がっていましたよ!」と伝えたい気持ちになりました。

    さぬきうどんの話を聴いて、いつ、なんのために行ったのか全然思い出せないのですが、一人で香川に行って「ぶっかけさぬきうどん」食べたことを思い出しました。何かの学会だったのか、オプションで香川の醤油店に行くバスツアーがあり、知らない人たちと樽で醤油を作っている所も見学し、醬油味のソフトクリームを食べたり、その生醤油をただかけただけのうどんは何杯もおかわりしたくなったけど、自意識過剰なのか他の人の目が気になった私は1杯でやめ、宿に着いてからそっと一人出かけて食べに行ったけど、ほとんどのお店が店じまいしていて、なんとか1軒だけ見つけたお店のさぬきうどんは、カボスを絞って食べる細めの繊細なものでした。今ではカボスの薄切りがたくさんスープに浮いているものとかありますが、多分20年以上前のその時に味わったうどんは、私にとって初めての食感と味で、「さぬきうどん」の大ファンになったのだと思います。あ、お遍路になんの関係もない、私の香川のさぬきうどんの思い出話を長なが書いてしまってすみません。「さぬきうどん」は冷凍の手ごろな値段で日本中で販売され、日本全国にあの腰のあるツルツル麺の大ファンの人はたくさんいらっしゃることでしょう。本場香川に行くのは難しくても、おいしいうどんが食べることに感謝、ありがとうございます!

    些細なことにも感謝の気持ちが湧いてくる、そんな誰もが持っている根源的な優しさを思い出させてくれるのが四国八十八ケ寺お遍路と感じられたとのこと。とてもいい時間を過ごされているのだと思います。

    いよいよ明日は!
    どうか最後まで怪我をせずにがんばってください。

  3. としちゃん より:

    お久しぶりです。

    今日の夕食後、晩酌でほろ酔い気分の夫に本間先生の歩きお遍路のお寺の名前を出して見ました。覚えていました。
    私から「どんなお接待受けたの?亅と聞くと
    「お金100円でジュースでも飲んでください亅
    と御婦人より。広い駐車場でバスの運転手さんからお茶のペットボトルを頂いたこと。

    夫は、仕事の合間に月に2週間の休暇をとり、
    それを四回繰り返し結願しました。

    四国に行ってみての見た目の変化は、2週間で2キロ体重が減りました。
    「気持ちの変化?」と聞くと、お母さん(私のこと)に感謝の気持ちが持てたと。お大師さまのお陰と。(そういえば、此の頃やけにやさしくなった)と私。

    お四国病に取り憑かれ、又行きたい気持ちは
    変わらずにある。この人は、私が止めても行くだろうなあ〜と思いました。

    今夜は、先生のお話しから、何気ない夫の気持ちに触れられた有り難い一日となりました。
    ありがとうございました。

    1. ハチドリ より:

      トシちゃん、ご主人とのお遍路にまつわるお話、とてもほっこりした気持ちになりました。御大師様を道案内しためおと?の狸の写真を゙見ていたから、なおさらかも・・です。

      ご主人、2週間✕4回と言うことは、56日なので本間先生とほぼ同じですね。いろいろなおせったいをいただいたようで、こちらまでありがたい気持ちになりました。

      ネットを見ていたら、『お線香を゙買ってください』と100円玉を゙握らされたと言う方もいました。さらに感慨深かったのは、ピンピン元気に歩いているお遍路さんではなく、とても頑張って歩いているお遍路さんにおせったいがあるようだとも書いてありました。100円玉ではなく500円玉を゙握らされた本間先生はよほど・・だったのかもと想像してしまいました。

      トシちゃん、また行きたいと変わらずに思っていそうなご主人なのね?覚悟しておいてね(*^^*)!!

  4. 丸山 正芳 より:

    奥様の反対を押し切り四国へのお遍路に行かれたのですね。或いはご一緒にですか?学業に地域活動貢献にと忙しく過ごして来たことと推察しています。人生既に折り返しを過ぎている訳ですから、お二人での時を過ごす事も考える時かと自分自身の事も含め考えています。
    メールで返事を頂きましたが、人違いでは有りません、共に20代の頃に東北学院大学で机を並べ森ゼミに学びました。

  5. スマイル より:

    たまらなく美味しそうなうどん!今すぐ四国に飛んで食べたい、という気持ちになります。でも、「鼻水をすすりながら食べた一生忘れられないうどん」を私が味わうことはできません。歩きお遍路さんの結願を願い、祈り、握らせてくださったおせったいの500円、その500円を手に入れることも私にはできない。

    食べるものも見る景色も、それがどのような物語をもって自分に語り掛けてくるかで人生の豊かさはまるで違うものになるのだな、ということを今回の文章を読んでハッと気づかせていただきました。

    自分で栽培して収穫した野菜のおいしさ、お福分けいただいたお惣菜やお土産のおいしさ、丹精込めて育てた花の美しさ、日ごろから心通わしていた友人・知人たちとの対話の心地よさ・・・それらはすべて自分が自らの手で紡いだ物語の中でだけ味わえるもの。

    「歩きお遍路」とまではいかなくても、この日々の暮らしの中で心を込めて物語を紡いでいこう・・・そういう気持ちになりました。「一杯のうどんにまつわる物語」心に刻みたいと思います。

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