何か分からないけど忙しい

年のせいなのだろうか、何か理由も分かりませんが忙しい。あっという間に昼になり、あっという間に日が落ちています。「光陰矢の如し」の諺の如く、一日が瞬く間に過ぎて行く感じがしています。年齢を重ねるにつれ、同じ時間の長さでも短く感じるようになることは、心理学の分野で実験的研究によって実証されてもいるようです。また、それとは別に、ものごとの処理能力が低下しているので、出来高の割には時間がかかっている為に「時間が早い」と感じる様にも思います。

でも、私としては、時間に対する意味づけの変化が大きく影響しているようにも思っています。若い頃のように、時間が「無尽蔵にある」と思っていた頃からすると、「限りある時間」ということが現実として見せつけられる機会が増えているように思います。限りある時間の中で何かをしようと思うと、誰に言われるでもなく急かせられるような感じになってしまいます。そうした中で、処理能力が以前のようには行かない。なので、尚更些細なことをやっていても、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

元々、計画性がないので思い付いたらやるということも手伝ってか、机の周りには、様々なやりかけの物が積まれています。この様な中にあっても興味関心は尽きず、本を見つけるとついつい買ってしまいます。現時、3冊を同時進行で読んでいます。頭がグチャグチャです(汗)。

河合雅司,2019『未来の地図帳』講談社現代新書.は、人口減少が如何なる社会をつくるのかについて、興味深いDataを「これでもか1」と、いうくらい出して私たちに突きつけています。民生委員同意委員新聞の記事に使おうと思っています。

NHKメルトダウン取材班,『福島第一原発事故の真実 検証編』講談社文庫.は、原発事故について詳細に調査し、衝撃の事実が解き明かされようとしています。本当に危なかった。私たちも、現在の福島の方々と同じように故郷を追われ、北海道や関西で長期間の避難生活を強いられる状況にあったことが分かります。その差は「紙一重!」NHKは頑張ったと思います。

柳美里・佐藤弘夫,『春の消息』第三文明社.は、何げなく手に取って頁をパラパラめくるだけで、引き込まれてしまいました。「春は生者にも死者にも息吹を与える」と著者は言います。以前言ったことのある山形百観音の札所も取り上げられている等、生と死を扱いながらも私たちを納得させる記述が随所に有り、「人は死者を必要とする存在」との下りには納得でした。

これでまた、時間が短くなります。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

何か分からないけど忙しい” に対して1件のコメントがあります。

  1. L.K より:

    おあようございます。

    さまざまなジャンルの本を読まれていますね~。私も、もっともっと本を読みたいなと思っています。でも、現実は・・・。

    『年齢を重ねるにつれ、同じ時間の長さでも短く感じるようになることは、心理学の分野で実験的研究によって実証されてもいるようです』
    そうですね、私も聞いたことがあります。

    でも,先生,気は短くならないでくださいね!

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