地域福祉連絡会の設置

震災から1年経った2012(平成24)年7月17日に、南三陸町内の社会福祉法人等が集まり話し合いがもたれました。この集まりは、被災者生活支援センターの呼びかけで開催されることになりました。

どこの社会福祉施設でも同様だと思うのですが、日頃から地域住民から様々な支援を頂き事業が成り立っているところがあります。東日本大震災では、多くの町民が甚大な被害を受け日々の生活にあえいでいました。被災から、約一年が経過しようとしていたとき、次に様な提案を行いました。

「社会福祉法人(社会福祉施設)は、日頃から多くの町民に支えられて事業が運営できていた。東日本大震災で甚大な被害を受け、町民は、前途に不安と失望の入り交じった中、日々暗い気持ちで生活をしている。これまで町民にお世話になった社会福祉法人は、この様な時こそ恩返しをすべきなのではないか」と。

被災したとで、暗い気持ちになっている状況を何とか「励まし」「人々相互のコミュニケーションを持つ切っ掛け作り」の機会を設けることを提案しました。聴けば、従来「福祉祭り」を行っていたと言うことなので、これを住民への「励ましの場」そして「コミュニケーション再開の場」として復活してはどうかと提案し、検討の場を設けることを勧めたのです。

早速、社会福祉協議会が発起に人となり、町内の事業所の声を掛け会議がもたれ、皆さんの努力が実を結び「福祉祭り」が再開しました。これは震災から翌年のことです。

その後、毎年繰り返され、行政も参加するようになり、今では、最も町民の集まる事業に成長しています。 現在に続く、このお祭りの元々は、社会福祉事業所が町民を励ますために企画されたものなのです。

常に、町民及び様々な社会資源が協力し支え合いながら地域福祉が進められていく場を紡ぐ社協。私はこれを夢見て関わっていたように思います。なので、地元の社会福祉法人だけではなく、多くの町民、様々なボランティア団体や支援企業が加わった現在の福祉祭りは、南三陸町社会福祉協議会が思い浮かべる地域福祉推進の有り様を示しているとても大切な事業なのです。

会議をリードする社会福祉協議会職員(2012/07/17)
2014(平成26)年10月4日第三回福祉祭り
テーマ「みんな生き活き!円結び」
2017(平成29)年度

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