久しぶりの大学で講義

今日(8月24日)、東北学院大学の地域連携センターからご依頼を受けた地域課題演習(集中講義)の一コマを担ってきました。久しぶりの大学での講義、半年前の感覚が呼び起こされ、とても新鮮に感じました。学生のテーマは、「地域福祉」の分野で調査研究を進めたいということから、「改めて地域福祉とは―地域で住み続けるために―」としました。 

私の他には、地域福祉を実践している方々の講義及びインタビューが予定されていました。今日の私が担当する一コマ目に続く二コマ目では、昨年まで地域の課題Ⅱ(地域課題版)で疑似参与観察などをさせて頂いたNaritaマルシェの活動を改めて講義して頂きました。二つの講義を続けて行う事で、地域福祉実践の意味と具体的な姿を示せたのではないかと思います。 

講義の後に学生からいっぱい質問や自分の考えを話して頂きました。いずれもが、キータームを外さず、今日の社会において課題となっていることばかりで、的を射た質問はとても嬉しかったです。地域の課題Ⅱから地域課題演習と進むことで、地域課題に対する視点の鋭さを感じました。 

また、ハッとさせられる質問もありました。質問の主旨はこうです。「今日の地域社会では、地域でのつながりが弱まった、薄くなったと指摘されます。しかし、私は初めからそのような感じの中で育ったので、“弱まった”とは感じないのです」と。正に、これが現実とばかり膝を打ちました。体験するものがない中での比較はとても難しいことだと思い知らされました。同時に「社会的想像力」を養う視点や行為の大切さを感じました。 

既存の学科目がある中で「地域の課題Ⅱ」及び「地域課題演習」を選択して履修している。この授業に関わった者としてこんなに嬉しいことはない。地域に向ける眼差しは、鋭くそして熱く感じました。彼らの学びに、わずかでも関われたことを誇りに思っています。また、地域での活動のありかたを心を打つ想いと情熱でお話し頂いた、Naritaマルシェ代表には心から感謝申し上げます。ここまでの学生の学びを引き出してくれた希有な実践に改めて敬意を表したいと思います。

「改めて地域福祉とは」
Naritaマルシェ代表による講義

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

久しぶりの大学で講義” に対して2件のコメントがあります。

  1. 鈴木郁子 より:

    資料の公開ありがとうございます。
    日々の暮らしの中にあることを、冷静に考え意味を言葉にする大切さを思いました。

    1. welfare0622 より:

      いつもコメント有り難うございます。励みになります。
      自家製味噌、頂きに上がります。楽しみにしています。

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