先を急がず心を落着かせ読経(4月27日46日目)

弥谷寺のある弥谷山(標高382m)を回り込むような遍路道を登ったり下ったりしながら、山の反対側に出ます。それ以降は、ほぼ平坦な遍路道を歩きます。昨日は、温泉宿ということもあり、しっかり身体のケアに時間を取り、睡眠時間もたっぷり取りました。そんなこともあって、昨日までの疲れを繰り越さないで朝を迎えることが出来ました。75番札所善通寺を除き、他の札所は、郊外の場所に有りました。今日は、巡拝の札所が多く、その分読経に要する時間も長くなり、距離数に比して滞在時間が思ったより多く時間がかかりました。72番札所曼荼羅寺、73番札所出釈迦寺、74番札所甲山寺、75番札所善通寺、76番札所金倉寺、77番札所道隆寺の6霊場を巡拝します。

みかんのおせったい
74番札所甲山寺の「なで仏」(うさぎ)

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

先を急がず心を落着かせ読経(4月27日46日目)” に対して7件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    温泉宿で、しっかり身体のケアをし,たっぷりの睡眠もとれた朝を迎え,6カ所の札所を巡拝した46日めもお疲れ様でした。

    曼荼羅寺を通りかかった時の「ご自由にどうぞ」のみかん,これは嬉しかっことでしょう。でも先生は2個だけ頂いたのですね。たわわに実っていたなら,宿に着いたら食べる分と私ならもう3個もらってしまいそうです。「ヨクタカリ」ですね。

    73番札所出釈迦寺の弘法大師が幼名真魚と呼ばれていたときに,断崖絶壁から身を投じたが,紫色の雲の中で抱き止められたとされるお話。「ホントスカヤ」と思ってしまいそうですが,そこでここで暮らす人々の安寧をひたすら祈った御大使様の姿が先生には見えるようだったのではないでしょうか。

    そして『中務茂兵衛さん』のお話が聴けるとは!お遍路の回数で納め札の色が変わるというお話のときにコメントに出てきました。42歳で四国八十八ヶ寺お遍路さんや先祖供養のためにと標石(しるべいし)建立を始め、44歳で100の標石を建立。その後も精力的に四国巡拝を続け、279度満行したというお方,ただただ驚くばかりです。

    77番札所道隆寺は、としちゃんのご主人がそこで親子からおせったいでいただいた小さなお地蔵様のお話を伺って,とても親近感を覚えました。ありがとうございました,としちゃん!

    最後に書かれていた『「場の力」は、そこに関わる人々が醸し出しているのだと改めて感じたのです。そしてそこには、人知れず行っている努力や工夫そして細やかな配慮があって、それこそがその場の空気感をつくっていることを再確認しました』ということ,まさにその通りなのだろうと思いました。私も、わずかでもいいから,そんな場の力に関われるような存在になりたいなと思いました。

    今日は9時間34分も歩いたのですね。距離は23.5kmなので,タイトルにあるように『先を急がず心を落ち着かせ読経』できた1日だったのだろうと思いました。

    明日もがんばってください。

  2. としちゃん より:

    welfare0622さま

    直接返信頂き、驚きと嬉しさで困惑しています。

    先生がおっしゃるように「男のロマン亅と「女の現実亅との間で私自身この先どう変わっていくのか楽しみでもあります。はたしてどうなることやら…(笑)

    (小さなお地蔵様)では2人の父子が立ってお接待している姿、お地蔵様の小さな2つの耳、両手を合わせている所、隅々に渡って作られている姿に感動を覚えました。と同時に、お接待の最たるものではないかと思えてくるのです。

    これからも楽しみに読ませて頂きます。夫婦のお酒のおつまみに…。

    酷暑の中、先生もハチドリさんも、大切なお身体御自愛されて、元気にご活躍されることを願っています。

  3. シャイン より:

    亡くなった母が常々話していたことを思い出しました。
    「ありがたい所ときれいな所に行くのは大変だ」
    ありがたい所は、ご利益があるとされる神社仏閣の事、景色が美しい所もその道のりは大変だという事だったのだと思います。
    物理的な道のりだけではなく、現実の生活においても自分自身の心が充実しありがたいと感じるためにはそれなりの努力をしなくてはいけないと、自分自身に言い聞かせると同時に子供に対しても教えてくれていたのだと思います。
    お遍路道はまさに自分自身の心のありようと向き合い直向きに歩みを進めることだと感じています。先生の4つにまとめた内容を楽しみにしています

  4. トシちゃん より:

    本間先生、看護学校の友達に何十年ぶりに会ったあの日、いろいろと本当にありがとうございました。

    「それなり(笑)」に撮れた、素敵な写真は大切な想い出となりました。来年は桜の咲く頃に会津行きが決定したんですよ。

    さて、友達から先生のこのホームページのことを聴いておりました。四国巡礼のこと、実は私の夫はまだ仕事をしていた頃に、休みをもらいながら、少しずつ歩きお遍路をし、結願いたしました。

    巡礼先でお土産に頂いてきたものがあります。2センチ位の小さなお地蔵様。まさに先生が本日書いてくださった77番札所からです。

    私は毎朝、父の遺影とこのお地蔵様に手を合わせるのが日課になっています。

    夫から聴いた新たな情報です。七十七番札所道隆寺で、知的障害のある子どもさんと父親の二人が、道行くお偏路さんに『良かったらお持ちください』と小さなお地蔵さんを手渡しておりましたので、いただいて来たとのことでした。お地蔵様の中は空洞になっていて、くるくる巻いたお手紙が入っていました。そこには、『七十七番札所道隆寺、参拝記念にどうぞ』と書いてあリます。

    もう、お遍路はいいかなと言っていた夫ですが、心境の変化か、「又四国参りに行きたい!今度は一回で回りきってみたい」と言っています。その時は、もちろん私も応援したいと思います。

    先生、ありがとうございました。

    1. ハチドリ より:

      トシちゃん、小さなお地蔵様のお話、いいですね。もしかしたらそれはその親子の『おせったい』だったのかもしれません。
      ご主人のそのお土産?に、毎朝手を合わせているとのこと。お地蔵様もトシちゃんのお家に連れてきてもらって喜んでいることでしょう。

      ご主人、今度は通しで歩きお遍路に挑戦したいとおっしゃっているのですね。いっぱい応援してあげてください!
      まさか、トシちゃんとお遍路の話ができるとは思ってもいませんでした。ご主人ともたくさんお話しましたね。羨ましい限りです。

      1. トシちゃん より:

        先生のお遍路のページ、読みすすめています。

        改めて考えてみると、主人には次のお遍路さんに行って欲しくなくなりました。

        だって、ハチドリさん、想像するに過酷過ぎるもの。1回目は何が何だかわからず行かせてしまったけど、2回目は行かせたくないなぁ。

        心境が変わってしまっちゃった・・の報告です^^;。
        来年、会津でみんなと会える頃には考えがどうなっているかしらね。楽しみ!

        1. welfare0622 より:

          トシ様
          「2回目は行かせたくないなぁ」とのこと。多分、四国八十八ヶ寺お遍路を魚のつまみに、ご主人といっぱいお話をしたのではないでしょうか。良き機会を持てたのではないかと嬉しく拝読致しました。

          男性は、後先を考えずに「ロマン」を追い求め、女性は「現実」を冷静に踏まえて物事を考えたり行動したりする傾向があります。この為、きっと二人の意見がまとまることはないように思います。でも、大切な相手(妻・夫・恋人)は、どのような考え方をするのか、何に価値を見いだしているのかなどについて、互いに知ることが出来る良い機会になったように思います。

          確かに、過酷すぎて簡単に「行ってきて良いよ」とは言えないというのはとても分かります。私自身も、「面白いから行ってみると良いよ」とは、とても言えないからです。そんな私が、1,300キロを歩きながら過酷な状態をどのように受け止め歩き続けたのか。その様なことを、現在アップしている「四国八十八ヶ寺歩きお遍路」紀行を読んでいただき、それぞれの受け止めかたで、お話し合いをして頂くと、いい話のつまみになるのではないかと思っています

          その様なことも有り、近々、徳島県(阿波の国)「発心の道場」、高知県(土佐の国)「修行の道場」、愛媛県(伊予の国)「菩提の道場」そして香川県(讃岐の国)「涅槃の道場」に分けて、10日から20日分をひとまとめのファイルにして、通して読めるように編集したものをアップしたいと考えています。こうすることによって、私自身の気持ちの変化等々について、読み取っていただける様な気がしています。

          この度は、私のつたない体験談をつまみにして仲良くお話ししたり、夫を危険なめには遭わせたくない等々に気持ちが変化したりと、考えてもいなかったお返事を頂き、大変よろこんでいます。有り難うございました。

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