間違いから生まれた「休足日」(4月10日29日目)
足を痛めているのを見た遍路の女将さんは、多くの人は松尾峠遍路道を避けてトンネルを歩くのだと、古いトンネル工事の写真を見せてくれながら、積極的に松尾トンネルを通る道を勧めて下さいました。この為、松尾峠遍路道は回避して、全長2kmもあるトンネルを使って峠を越え、それ以降は平坦な国道を歩きました。また、こともあろうに、41番札所龍光寺と別格霊場龍光院を間違えて宿を取ってしまい、いつもより10km程短い行程になって、今日は期せずして、「休足日」となりました。
足を痛めているお遍路さんに,負担のない道を勧めてくれた女将さんの振る舞いに感激しました。もしかしたらその地域の当たり前のことなのかもしれないけど,それが当たり前になっているならすごく素敵なことだと思いました。さらに間違えてしまった宿のお陰で、酷使していた足を休ませることができた29日目、10kmってかなりの距離だと思います。スマイルさんが書かれていたようにホッとしました。
小学生の集団登校のことですが、福島県郡山市では、当時住んでいた所から職場までの通勤途中で毎朝見かけていて,単純に「いいなぁ」と思っていましたが,『必ずしも歓迎されているとは言えない現状もあるようです』というくだりを読み,その理由を読んでは頭から違うとも言えずに「う~ん」と唸り,さらに集団下校できない理由もいろいろあるようですね。
しかし,そもそも集団で登下校する意味は「子供たちの安全を確保」というところにあると思うので、できない,やりたくないということに関して,子供が少なくなった今だからこそ,親や地域社会の理解,配慮が不可欠なのではないかと改めて思いました。
『集団登校に留まらず、「共に」から「個々に」へと他者との関わりの機会は減ってきているように感じます』という部分では、少々面倒なこともあっても大切にしていきたい日頃のご近所づきあいでも同様なのかなと思います。そして,『今現在の私たちの選択や振る舞いが、地域社会の文化・気風となり、次の世代に引き継がれていくのです。』ということにも,う~ん、確かに・・・とちょっと考え込んでしまいました。
あ、私もすっかり脱線してしまいましたが,大切な脱線だったと思います。
なんと、宇和島藩の初代藩主が伊達政宗の長男!?四国で『伊達』と見聞きしたら、それは親しみをもってしまいますよね。
気が付いたら、いつのまにか歩きお遍路の全日程の半分が過ぎていました。この調子、この調子!さあ,明日は最初の予定より10km長いので頑張ってください。
意図せず、予定よりずっと短い距離となった一日。そのことを『うっかりミスを「間違い」と終わらせてしまうだけではもったいないので、これを「休足日」と切り替え、しっかり足首のメンテナンスに充てたいと思います。』と受け止めたこと、とても良かったし大事なことだと思いました。そんな風に切り替えができたら、人生はとても生きやすくなるような気がします。
それにしてもあちこちにある「伊達」の文字。親近感が増しますね。ご縁は不思議です。
ゆっくり休める日にできて本当に良かったです。応援している私たちにとっても、ホッとした日になりました。