災害時の民生委員児童委員の振るまいを考える
東日本大震災時のことを思い出すと、町内会長などの自治会役員及び民生委員児童委員の役割は、とても大きいのではないかと感じています。
基礎自治体として市町村行政の役割は極めて重要なことに間違いはないのですが、全てを行政任せや行政に委ねるということでは、緊急時の身の安全を確保することは難しい。初動時の住民相互の助け合いは極めて重要だと考えています。
そのような時、地域のまとめ役である町内会長を始めとする「自治会役員」及び様々な生活の困難に寄り添い的確に行政を始めとする支援機関に繋ぐ「民生委員児童委員」の役割もまた大きいように思います。避難所の運営や見守り活動において、これらの方々が十分機能することは、初動時の鉄則であると思います。
そんな考え方を持っていることから、本日行われた毎月定期的に行われている民生委員の会議において、能登半島地震被災地に赴いた時に感じたことをわずかの時間(5分)頂いて報告しました。何かの参考になり、その後の活動への意識付けになれば幸と思って行ったものです。
①民生委員児童委員は、「民生委員児童委員」と大きく書いたビブス等を身につけ、②常に見えるとことにいる必要があるとお話をしました。行政や専門機関に繋ぐ大きな役割が有り、その存在事態が安心に繋がります。
この為、一目で分かるように、そして常に同じ位置で、「振り向いたら必ずそこに居る」そんな振る舞いに心がけてもらいたいと、お話をしました。
私は、毎年3月は東日本大震災を思い出し、災害のみならず様々なリスクに対応する為の意識啓発を心がけています。私自身でも災害備蓄なども行い、せめて3日出来れば1週間を自力で持ちこたえられるように最低限の備蓄を整えているところです。
3月11日(「東日本大震災」)や9月1日(「防災の日」)等の前後には、自分自身及び地域社会の安心安全について、わずかでも良いので考えてみる習慣を持ちたいものです。
「災害時の避難所の運営や見守り活動において、自治会役員や民生児童委員の方々が十分機能することは初動時の鉄則であると思います」不安や混乱でいっぱいの避難所に、顔馴染みの地域の役員の方々がビブスをつけて私達を導いてくれたらどれほどの安心感でしょう。
側に駆け寄って心配事を聞いてみたい、不安な気持ちを聴いて欲しいと思うことでしょう。
でも、そんな危機的状況で頼りに出来ると思うには常日頃からの良い関係性があればこそです。行政や地域活動をライフワークにしている人達が異口同音に「お互いさまの関わりが大切なんです」と訴えるのは、いざという時に備えるためです。
私も縁側日和で地域のみなさんと顔の見える関わりを深めておきたいのは同じ理由からです。何か災害に見舞われた時、行政任せでは私達の地域の事情に合わせた対応は難しく、田舎も都会もみな同じ画一的に扱われてしまうのです。そうならない為にも、自分達の事は自分達地域で考える、私達に出来る事で困難をひとつずつ乗り越えていく。そんな導きを自治会役員、民生児童委員の皆さんには期待したいと思います。
勿論、私達住民一人ひとりがみんなの為に出来ることを精一杯尽くすことも忘れてはならないと思います。
いつまた来るかわからない災害に備えて、私もしっかりと縁側日和としての役割をみなさんと一緒に考えておこうと思う、いい機会になりました。ありがとうございました。
東日本大震災の時に,津波は無かったものの地震による被害の大きかった,私が勤務していた内陸部の市に応援に来てくださっていたのは,阪神淡路大震災を経験したことのある兵庫県の某自治体の皆さんでした。
彼らは食料もその煮炊きする器具やガス,寝袋などすべて準備して応援に駆けつけてくださいました。そして,在宅にいる住民に必要なことや困っていることの聞き取りなど,こちらで〇〇してほしいということにはすべて対応してくださっていたと思います。しかし,もうその役割も終わり帰るという時に,意を決したようにリーダーの方が「ローラー作戦(すべての家庭,取り残しのないように訪問し状態を把握したりすること)は,地元の区長や民生児童委員にも協力をもらうのが良いと思います」と話してくださったのです。
実はそれも考えにあったのですが,突然の地震で,ものすごい数の行政区があり一軒一軒の区長・民生委員に連絡をしてお願いすることに躊躇し,できませんでした。そう,普段の関係性や準備ができていなかったのです。
後日,住民同士で安否確認を終了できていたのは,日頃自分たちでお茶っこ会を行っている地区だとも聴きました。
不安な状況の中,特に初動時は地元の顔のわかる関係の方がビブスを着て,近くにいてくださるのは確かに安心につながると思います。そしてそれは,突然の災害の時に「どうすればいいのか」と状況を理解して動けることや,その役割の人が被災し,思うように動けないこともあるので,年に1回でも,それらを想定した住民総出の地域の中での話し合い,訓練が大切なのだろうと思うのです。
そのことで区長や民生児童委員だけではなく,住民も困ったことがあった時はどのようにするのかと,どこか片隅にでも覚えていてもらえるのではないかと思います。
災害の形も被災の状況も同じではないし,話し合っていたことが状況に合わないことも多いかもしれません。それでもこんなに様々な災害を経験している日本なので,参考になる事例や情報は共有し,いざというときには一丸となって動けるようにしていきたいものです。
私は地域で「災害ボランティア」に登録していて、ちょうど昨日「登録確認」の書類がポスティングされていました。
災害ボランティアは、地域の防災訓練の時に民生児童委員さんたちの指示に従って、見守りが必要な方達の家をまわり、玄関先に「安否確認シート」が提示されているかを確認します。毎年「どうしたらその掲示率があがるか」と民生児童委員さんたちが試行錯誤している様子、またそれぞれの方の状況をよく把握していらっしゃること、ご本人だけでなくご家族ともコミュニケーションをとってることが伝わってきて心打たれています。
このような地道な活動をしてくださる方達が地域にはいるのだと知ることができただけでも、「災害ボランティア」に登録して良かったと思っています。
またあちこちが揺れています。それぞれの地域が支え合っていろんなことを乗り越えることができますように、という祈りを強めているところです。
『災害ボランティアは、地域の防災訓練の時に民生児童委員さんたちの指示に従って、見守りが必要な方達の家をまわり、玄関先に「安否確認シート」が提示されているかを確認します』
民生児童委員さんたちとスマイルさんが今度登録された『災害ボランティア』と役割を分担,連携しながら状況を把握するのですね。
スマイルさん,とても素晴らしい活動だと思います。
先ほど私が投稿したのは13年前の震災直後の兵庫県の職員さんのお話でしたが,区長さんや民生児童委員さんが一軒一軒まわるというより,日頃の活動で状況を把握している情報を最大限活用させていただくという意味合いもあったかと思います。
また,大きな災害だと普段見守りが必要とされていないかたも「在宅避難者」として家で生活しながら何か困りごとが発生しているかもしれないので,一度ローラー作戦も必要になってくることもあるかもしれませんね。
私の住むここは,隣組が12世帯と少ないのですが,新参者の私はまだここの地域の状況が把握もできていません。灯台下暗しにならないよう,まずは挨拶と集まりがあるときにはできるだけ参加したいと考えています。