雲の中に消える真っ縦遍路道(3月25日13日目)

今日は、遍路ころがしが朝一番に待っているので、宿は早めに出て標高630mの神峯寺山中腹にある27番札所神峯寺に向かいます。神峯寺山は、昨日の夜から雨降りで今朝になっても雨は止まず、厚い雲に隠れています。3キロメートルで400m余り高度を上げる登り坂で、特に後半2キロメートルは真っ縦(まったて)と呼ばれる短い距離で高度を上げる急峻な遍路ころがしです。

雲の中の27番札所神峯寺
(菅笠からしたたり落ちる雨に濡れるお経を手に読経)

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雲の中に消える真っ縦遍路道(3月25日13日目)” に対して1件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    13日め,お疲れ様でした。

    軽トラックが後輪を空転させながら登るほどの急勾配の車道を『45度の角度で斜めに登りまた45度で折り返す』という登り方,先生は,それはいつ教えてもらったのでしょう。私もその登り方をした記憶があります。
    小学生の時に担任の先生からだったのか,いつ,誰に教えてもらったのかははっきり覚えていないのですが,でも,まっすぐに歩くよりもジグザグに斜めに歩いたほうが楽と教えてもらい,ある程度道幅がある坂道を斜めに歩いたことが何度かあるのです。そう,距離は長くなるのですが、疲れにくかったという記憶です。話は違うのですが,スキーで勾配がきついゲレンデを降りるときも,直滑降は怖いので,斜めに滑っていっては向きを変え,また斜めにズズ~ッとすべて降りていくというのも似た考えでしょうか?ああ,スキーも懐かしいのですが,筋力がないとスキーもできないと実感した数年前です。フレイルの仲間入りした気分でした(脱線,すみません)。

    話を戻します。  
    つづら折りの車道を串刺しするようにしてある,ほぼ『直登状態の遍路道』。沢状で濡れた石や落葉で滑りやすいうえに『マムシが出るから気をつけて!』と言うご助言。私だったらこの時点でもう足が動かなくなり,後ずさりしてしまうことでしょう。『木の根や枝を見るたびに,「マムシか?」と足を止めてしまう状態』とてもよくわかります。山菜採りが好きなのに,草むらの中で長い枯れ木を踏んづけてしまい,その枯れ木の先端が向うの草むらの中でガサッと動いただけで,「ギャー」と踵を返して一目散で逃げてしまう私です。『急勾配,滑る,マムシが怖いといった,息が切れるだけではない恐い遍路転がし』,先生,頑張りました!
    そんな怖い遍路ころがしをずぶ濡れになりながら越えて辿り着いた27番札所の境内,晴天時とは異なる趣を『これも一期一会なのかも』と捉えるのってなんか素敵ですね。そして,部屋掃除をしていた宿のかたが穏やかな口調で静かに説いて下さったというお話。つくろうとしてつくれるようなものではない『縁』ですか。う~ん,深いです。

    今日は,最後にじんわりと考え,感じる日となりました。ありがとうございました。
    20kmも歩いたのに,昨日見つけた水疱は何とか現状維持に留めることできたこと,良かったですね。とても安心しました。

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