今週の一枚(ARRL 10m Contestに参加)
ARRL(国際アマチュア無線連盟)主催の周波数28Mhz帯(10m)のContestに参加しました。今年は、太陽活動が活発で、電波の伝搬状況もその影響を受けて活発になっています。約10年サイクルで巡ってくる活発期(サイクル25)のピークが近いといわれています。そのようなことも有り、挑戦したものです。
24カ国113局と交信できました。以下は、大陸別に分けた内訳です。
アジア圏では、インドネシア・マレーシア・フィリピン・中華人民共和国。
北アメリカ大陸では、カナダ・アメリカ合衆国・メキシコ合衆国。
南アメリカ大陸では、チリ共和国・エクアドル共和国・アルゼンチン共和国・ブラジル連邦共和国・パラグアイ共和国。
ヨーロッパ大陸では、スペイン・ハンガリー・イタリア・チェコ・フィンランド・スロベニア・ポーランド・フランス・セルビア。
オセアニアでは、ニュージーランド・ツバル(ソロモン諸島)
昨日、QSLカードを印刷して、日本アマチュア無線連盟経由で全世界に発送してもらいます。ほとんど返事は来ないのですが、それでも私の方から渡せばわずかでも可能性があるので、発送しています。今年外国の局長さんから頂いたQSLカードは、ドイツとイタリアの2カ国だけです。それでも私は大満足です。
富士山の写真は、以前に山梨県のブドウの一大産地勝沼で美味しい何種類ものブドウを食べた思い出もあります。その思い出もある写真で「日本」を紹介しています。下の四国八十八ヶ寺歩きお遍路の写真は、日本の文化を紹介しようという意図もあって使いました。
「今年は、太陽活動が活発で、電波の伝搬状況もその影響を受けて活発になっています」だなんて、宇宙規模のお話に目がテンになっています。
その影響で世界中の局長さん達と交信できたのですね、それはそれは楽しかったことでしょう。
例えがいいかわかりませんが、これは釣りで言う、針を落としたら釣れちゃう「入れ喰い」の様な感じなのでしょうか。
机の上いっぱいに広げられた日本情緒溢れるQSLカードが世界中に届けられるのはワクワクしますが、先生が今年受け取られたのはイタリアとドイツの2カ国だったのですか。
そういうものなんですかねー、私ならしょんぼりしてしまいそうですが。
ここでひとつ質問です。
例えば前回交信した局長さんともう一度繋がることは出来るのですか?
繋がることは偶然なのでしょうか?
どうも仕組みがわからないので教えて下さい。
鈴虫さん、関心を持って頂き有り難うございます。『海外の同一局との交信は奇跡的!』
海外との交信は、電離層の状況が良いとはいえ、いわゆる「入れ食い」状態ではありません。高出力で電波を出している方や、山に高いアンテナ鉄塔を建ててそこで運用している人などは、日常的に交信されていると思います。しかし、一般的なアマチュア無線家は、50W出力が大多数で、Antennaも屋根の上に設置するというものです。
私の場合は、世界規模のContest以外では、なかなか交信するのが難しいです。Contestの時は、皆さん1局でも多くの局長さんと交信したいので、交信できるチャンスは非常に高くなります。この為、私の場合のDX局数の多くはContestに依るものです。
こうした状況なので、ほぼほぼ偶然に以前交信した方とお会いするという感じです。更新記録を付けているので、以前交信した方は直ぐに分かります。記録に相手局長の愛称などを記載している場合は、コールサインの他に愛称で呼んだりします。私は、「tel」(テル)と呼んでもらえるように伝えています。なので「telサン」等と呼んでくれる方もいます。
総務省「情報通信統計データベース」で令和3年度末(2022年3月31日現在)における「資格別 無線従事者免許取得者数の推移」統計によれば、令和3年度の保有状況は、
第一級アマチュア無線技士34,698名(0.98%)、
第ニ級アマチュア無線技士84,650名(2.39%)、
第三級アマチュア無線技士265,911名(7.52%)、
第四級アマチュア無線技士3,151,932名(89.11%)となっています。
また、免許の種類で出力の上限が規定されています。
第一級アマチュア無線免許は無制限(実質1KW)、
第二級アマチュア無線免許は200W以下、
第三級アマチュア無線免許は50W以下、
第四級アマチュア無線免許は20W以下です。
こうした出力制限があるために、海外との交信は最低でも50Wは欲しいところなので、海外との交信にチャレンジできている人は145,939人(10.89%)となります。現実的なところでは、DX(海外との交信)のスタンダードラインは200Wなので、更にDX人口は大きく下がり、アマチュア無線家の3.4%程度と思われます。
こうしたアマチュア無線家がアメリカ等の局長さんとの交信に挑みます。相当の期間DXをやっていてお友達になっている場合は、時間(正解標準時:UST)と周波数を事前に示し合わせて行うことは出来ます。もちろん電波の伝搬状態にもよるので確実性は非常に低いです。海外との交信は、春先と秋口が比較的良いようです。
12月の30日と31日にカナダが主催するContestがあります。どのようなものか聴いてみようと思っています。
先生、早速の解説をありがとうございます。
『海外の同一局との交信は奇跡的!』そうなんですね!
今回は24カ国113局と交信できたと聞いて、それが容易なことと錯覚してしまったのです。
そんなですもの、心を込めてQSLカードを作るのももちろん納得です!
以前こちらで海外の大手局長さんの動画を見せて頂いて、その気合いの入れかたにビックリさせられました。
そんな大規模な局や、先生と同じ様に自室の秘密基地から飛ばされた電波と繋がれる奇跡は、心踊る瞬間なのでしょうね!
是非、「tel」さんと沢山の方から愛称で呼ばれるように浸透させてください。
年末のカナダ🇨🇦、年明け恒例のパーティーでしたか(?)頑張って辰のステッカーをゲットしてくださいね🐲
ご報告楽しみにしています♪
当局からのカードの写真、最高ですね!日本好きの人に届いたら喜ぶだろうなあ。御朱印をプリントTシャツにしてしまうかも。
阿部さん、御朱印をTシャツにプリント!なんてナイスなアイデアでしょう(^o^)/そして何と豊かな発想力なのでしょう。