さすが歩きお遍路最大の難所(3月15日/3日目)
四国八十八ヶ寺歩きお遍路の3日目です。歩きお遍路3日目にして最初で最大の難所に挑みます。当初計画では、ここを越えることが目標です。
最大の難所であると同時に、それ故に「1200年の歴史を今の残す遍路道」とも言われています。この為、1200年の歴史の中に身を投じる楽しみもあります。
歩きお遍路の半数が、ここを越えられない、越えたとしても、この様な状態を更に続けることは難しいと、帰路に着くと聞きます。果たして私は。
1日中、山中を歩く1200年の歴史の中で1霊場を参拝します。
1日で5霊場を巡拝した二日目に対して,1日かけて1霊場を参拝した二日目。
焼山寺は、焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにある四国霊場で2番目に高い山岳札所とのこと。高さを感じてみるために,私のふるさとにある何度も登ったことのある加護坊山と比較し「約4倍の高さか・・」と思ったりしましたが,それは何の役にも立たないことは読み進めてわかりました。
『高く大きな木々の隙間に小さな青い空を見上げるように歩き』という文面で,どんな急勾配だったのだろうか!本当に心が折れそうになっただろうなと思います。約10㎞5時間歩いたところで眼の前に突然現れた『弘法大師 浄蓮庵 弘法大師像』,私まで鳥肌が立つような感動を覚えました。そう,先生は「待っていてもらえた」んだと思います。
外国の方たちとのクエン酸入りの飴と一口大の本煉の塩羊羹のやりとりの一期一会のお話もなんて素敵なんでしょう。後半の遍路道の下ったり登ったりの行程も,本当にほんとうによく頑張りました。それしか言えないのが歯がゆいのですが,参道が見えてきたときに先生が発した「よっしゃ~」は,意味不明でもなんでもなく,もう全身全霊気持ちが込められた雄叫び?だったのだと思います。
そして,12番札所焼山寺本堂前に立った時に,その喜びを真っ先に伝えてもらった方はどんなにか嬉しく,心から一緒に喜ばれたことでしょう(^_-)-☆
杖杉庵のお遍路の元祖とされる衛門三郎が力尽き病に倒れた場所で弘法大師が現れたお話に胸を打たれました。この日の宿はどこに?と思いましたが,焼山寺から比較的近い場所にとっていたのですね。ちゃんと勉強なさって予約をしていたこと,素晴らしいです。そして,その『遍路宿すだち庵』のこれまでのことや今受け継いでいらしゃる現経営者のお話にもとても感動しました。
聞きしに勝る最初で最大の遍路転がし,想像を超えた恐るべし12番札所焼山寺で正に「挑む」を体感なったのですね。いや,目の前にある困難に今できる精一杯を尽くし,そこを超えたのですね。
三日目のお遍路紀行は,とにかく,感激,感動の嵐でした。
ありがとうございました。
お遍路を始めてすぐに「最初で最大の難所」という言葉をお聞きしました。その時は、ほとんどピンときていなかったように思います。だってまだ始まったばかりでしたから。でも、結願された時にこれまでを振り返ったら「確かにあれば最大の難所だったのだな」とわかりました。なんとお遍路とは奥が深いものなのでしょう・・・その最大に恐れをなして、これから先は無理、とあきらめてしまう人の気持ちもよーくわかりますね。本間先生も、とりあえず明日歩けるかどうか試してみよう・・・そういう毎日を繰り返されただけなのだと、今あらためてわかるような気がします。
これから歩きお遍路をしてみたいと思う人たちにとって、先生のこの紀行文は本当に役に立つだろうとも思いました。
お遍路は考えていませんが、いくこさんも書いているように、私も日々少しずつでも体を動かすことを意識して、筋力を保ってこれから先もやりたいことをやる!という明るい希望を胸に体力作りに励みたいと思います。
3日目お疲れさまでした。今日は坂がきつくて、僕も読んでいて大変でした。
過去と現在がつながっていることを身近に実感できる機会は、今では法事くらいだろうか。
先祖や両親の仕事や趣味や癖などを聞いて、あまりに僕と共通していて、あ!となることも多い。つながっているんだなあ。
過酷な状況に「挑み続けられた」ことが素直に嬉しく「よっしゃ~」となっている70代の本間さんを見習わなければ。最近過酷な状況に挑んでいく行為がないなあと反省。
ここで、マックス・ウェーバー 『行為の四類型』
1. 伝統的行為・・・慣習、伝統行事
2. 感情的行為・・・泣く、怒る
3. 価値合理的行為・・・自分が信じる宗教的・倫理的・美的な価値観を拠り所にして働きかける行為
4. 目的合理的行為・・・自分の価値感を最大限実現するために何をすべきか考え、目的設定、手段を複数比較検討、その行為によって生じうる予期せぬ結果も明確にした上で行う行為
本間さんは頂点の4に行きついているのがよく分かる。慣習にならって通し歩きお遍路。感動して泣いたり、急坂に怒ったり、自分の信じる価値観を最大限実現するために準備して、予期せぬことにも負けず結願した。1~4を行ったり来たりしているのが、人間らしくて素敵です。
人生では、人それぞれの困難がある。それを乗り越えたり、すかしたりしながら今、生きている。順風満帆でいいこともあった。しかし、人生を振り返って思い出すのは、困難ばかりである。困難こそが今の自分を確立したと思うし、乗り越えた自分を誇りに思う。『困難』こそが『幸せ』なのではないかとすら思う。
本日もありがとうございました。
いつぞやここにウォーキングを始めたいと書き込んだことがありました。歩いてみては挫折を繰り返していましたが、この頃ようやく毎日歩くことができています。
なぜ続いているのか、それは体力に余裕ができて歩く喜びを知ったからです。家の近くの細長い公園を往復約20分、以前は歩いて鍛えなければと肩に力は入っていても楽しいイメージがなかったことを思い出しています。遍路転がしを歩き「よっしゃー」とつぶやかれた先生のお気持ち、ささやかな体験から想像して共感しています。飴とようかん、素敵なお話しですね。
いくこさん,歩いているのですか?
うわ~,いいな~!
私は今,いろいろな場面で体力の衰えを感じ,「鍛えなければ!」と肩に力が入っている状況です。職場は4階まであるから,昼休みなどを利用してちょっと歩いてみようとも思うのだけど,3階まで行くと教育委員会がありついついおしゃべり。キンコーンとチャイムが鳴ってしまいます(笑)
ハチドリさん
いいですねぇ、ついついおしゃべりを楽しみに階段上るってどうですか?
そういうのがいっぱいあったら良いですね~。
いくこさん、ありがとうございます。
今日こそ!と思って歩き始めたら、2階で糖尿病のお兄さんの相談をされ立ち話!楽しみはまた明日に持ち越します。
いや、帰ったらちょっと歩こう!