OOC活動事例をお寄せ下さい(9月27日~10月3日迄の分)+中村哲
秋の彼岸が過ぎたら、ぐっとしのぎやすくなりました。彼岸花が見られるようにもなり、秋を随所に感じられるようになりました。早朝5時からのウオーキングでは、以前のような汗をかかないようになっています。
日が短くなると、なんとなく寂しくなります。
オフコース時代の小田和正は、『僕の贈りもの』で次のように語っています。
夏と冬の間に秋をおきました。だから秋は少しだけ 中途半端なのです。
このころはなんとなく 心さみしくて知らないうちに 誰かとすきまができたりします。
それで 好きな人と別れた人のために
この歌は僕からあなたへの贈りものです。と。
皆さん、時間は待ってくれません。思ったときが旬です。皆様の孤軍奮闘又は協同して行っている「おせっかい」を楽しみにしています。
上記の期間中に何編でもお受け致します。ドシドシ、書き込んでください。お待ちしています。書き込みは、この下にある「コメントを残す」にお願いします。新しい書き込みのルールは、「事務局からの連絡」に示しています。そちらをご覧下さい。
先日、時間が空いたので、ハチドリさんに以前から勧められていました、故中村哲さんのアフガニスタンでの活動に関する記録映画を観ました。ハチドリさんが強く勧めたのは、映画監督兼撮影を行った谷津賢二さんのお話があるからというものでした。
実は、映画そのものは以前に観ていたので勧められても乗り気ではなかったのですが、監督兼撮影の谷津賢二さんは、1998(平成10)年4月から取材を始めたと言いますから、20年以上中村哲さんの姿を追い続けています。今回、直接20年余を記録したご本人のお話を聞けると教えて頂いたので、そこに惹かれ観に行きました。
谷津賢二さんは、10,000時間ものビデオテープがあるそうです。それを撮影する為に2019年までの21年間に25回アフガニスタンに入国し450日滞在しています。その長い期間、中村哲さんと関わり続け、彼の人となりをつぶさに見ています。
その上で一言で中村哲さんを言い現せば「仁と義を持って生きた人」と、話しています。人を慈しみ、思いやる気持ち、わが身の利害をかえりみずに他人のために尽くす人、だと評しています。
私がこの映画で最も感動したのは、中村哲さんのアフガニスタンでの水路建設のやり方でした。土地に入る為に、そこの長(おさ)に「何故、何を、何のために」を根気よく説明し、了解を得た上で始めています。
「あなた方は、やりたいことだけをやって、あとは何処かへ帰ってしまうのでしょう」と、非常に懐疑的になっていた長に、長い時間を掛けて説明をしていました。東日本大震災では、この様なことが散見したので、長の気持ちはとてもよく分かりました。
更に、地元の住民に手伝いをお願いし(後には、村を離れていた住民も戻って来ています。)一緒に工事を行い、見よう見まねで技術を覚えて身につけています。
また、その技術は、極めて古典的な技術でした。護岸も「ふとんカゴ」と呼ばれる極めて単純で資材も地元で容易に調達できるものでした。この様なやり方だと、時間は掛かりますが、修理などのメンテナンスは容易にできます。この様にして中村哲さんは、とても長い時間を掛けて、土地の人が関われるようにして用水路を完成させていました。
この映画では、中村哲さんが2019(令和元)年12月4日に凶弾に倒れた後の様子も撮影されていました。そこでは、地元の住民が技術を習得して、用水路の補修を自らの手で行っていました。また、水路脇につくられたモスクに併設された学校でも、地元の方々が先生となって子ども達を教えていました。
私は思ったのです。中村哲さんは、あらゆる事柄を自分がいなくなっても地元の方が出来るように仕立てていたのだと。まさしく他地域に入り込んで支援をするときの最も基本として意識しなければいけないことを、とても丁寧かつ地道に行った方なのだと映画のラストシーを見ながら強く感じました。
私にとっては、中村哲さんの献身的な支援活動、医療や灌漑用水路の掘削整備といった内容もさることながら、その支援の仕方について、心から住民の将来を考えながら行ったのだと言うことに強く打たれました。
ハチドリさん、とても大切な映画を紹介して頂き有り難うございました。とても感謝しています。是非、お仲間の方々にもお勧め下さい。
『一言で中村哲さんを言い現せば「仁と義を持って生きた人」、人を慈しみ、思いやる気持ち、わが身の利害をかえりみずに他人のために尽くす人』という本文の言葉、そしていくこさんの『ただただ手をさしのべずにはいられないそしてそれは大きな喜びであったのでは』という言葉が心の奥深くにずっと響いていて、今日の私をも導いてくれているように感じます。
確か、マザーテレサが自分が進むべき道に迷い躊躇した時に「それがあなたの歓びならやりなさい」というような言葉をかけられた、という話を読んだことがあります。
この二つの根底に流れるものは同じで、揺るぎない真実があるように感じます。
これからの人生、私も本間先生がここに書いてくださったこと、いくこさんが感想を記してくださったことを心に刻んで生きたい(行きたい)と強く思いました。
そして、いつかこの映画を上映する機会があったら、ぜひ監督さんをお呼びしてお話を聞きながらにしたいと夢見ています。
追伸
中村哲さんは、活動で海外に赴いている間に闘病中の息子さんを亡くしていらっしゃったことを何かの記事て読みました。
ご家族ぐるみの支援だったと知って、また胸が熱くなりました。
おはようございます。
先生、なんという偶然でしょうか私は今、宮城県図書館でDVD「荒野に希望の灯をともす」を借りたところです。
昨年、仙台での上映会は日程が合わずに観ていなかったことを、ハチドリさんからのお知らせで思い出し、探しましたら図書館にありました。
という訳で、県図書にありますから2週間後(私の返却後)から貸し出し可能になります!
ちなみに遠方の方は、ネットで購入可能です。
情報提供のおせっかいです。
いくこさん,なんという偶然!
宮城県図書館で「荒野に希望の灯をともす」のDVDを借りて,開いたホームページが,故中村哲先生の記事だったのですね。素敵すぎます。以心伝心ってやつ??
さっそくDVDをご覧になったかと思います。
どうでしたか?
本間先生が今日の記事の後半に書いてくださったこと,
『中村哲さんは、あらゆる事柄を自分がいなくなっても地元の方が出来るように仕立てていたのだと。』また,『私にとっては、中村哲さんの献身的な支援活動、医療や灌漑用水路の掘削整備といった内容もさることながら、その支援の仕方について、心から住民の将来を考えながら行ったのだと言うことに強く打たれました。』
これらの内容は,先生が常々おっしゃっている,『地域住民を主体に』『地域の力』ということに繋がっているのだと思いました。
私はこちらではまだまだ「よそ者」ですが,地域住民の人たちが主体的に生きていくってどういうことかを考えながら,支援の仕方を考えていきたいな・・と思いました。
あ~,お友達みんなと一緒に,できれば看護師さんや監督のお話を聴きながら,もう一度見たい映画です。
ハチドリさん
観終えました。全編ジーンとしてまだ胸がばくばくしています。
中村医師に抱いていた勝手なイメージ、悲壮な覚悟で悲惨な地へ乗り込みボランティア活動をした方というものが全く見当違いだったと知りました。そしてそれは「おせっかい」は喜びであると確信させてくれるものでした。「荒野に希望の灯をともす」というタイトルの通り、私の胸にも灯がともったようです。
映像の中の中村医師は優しく喜びに満ちた表情をされていて、それは支援する側とかアフガニスタン人とか日本人とかそういう垣根を全く持たれていなかったのではと感じました。ただただ手をさしのべずにはいられないそしてそれは大きな喜びであったのではと思います。治水という仕事は、健康のためまずは食べること、そのために自然と向き合う、それなくして平和もないと、伝えていると感じました。
SDGsそのものを伝える映画と思いました。
みなさん観た方が良いです!!
見る立場や置かれた環境で、感じかたもいろいろあると思いますが、いくこさんの感想を読んで、こちらも感動が伝わってきて胸がバクバクしています。
ありがとう、いくこさん!
医療より大切なことはあの地に水が必要と考え、理解を得られるよう何度も説明を行い、そしていくこさんが書いていたように支援者とか現地の人とかの垣根を感じない活動をしていましたね。
中村先生は、何があっても自分は去ることはないと最初の説明の時に言っていましたが、でも実は『あらゆる事柄を自分がいなくなっても地元の方ができようにと。まさしく他地域に入り込んで支援をするときの最も基本として意識しなければいけないと言う、住民の将来を心から考えながら行った』と言うことが、私も今復興半ばのこちらに来ていて大切にしなければならないことだととても感じた映画でした。
本当にたくさんの人に見ていただきたい映画です。