四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(4月16日35日目)
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行程等基本データ
□月日:令和5年4月16日(35日目)
□天気:午前☁/午後☀☔
□歩いた時間 9時間00分/日
(7時45分宿発~16時45分着)
□巡拝寺院 4寺巡拝
(46番札所〜49番札所)
□歩いた距離:25.6㎞
□平均速度2.9㎞/h
□高低差:670m
40m↔710m
□行程の特徴 全体としては、スキー場もあるよう標高の高い地域から一気に平地に下った行程でした。
宿を出てからは、ゆっくり高度をあげ、三坂峠からは、2 kmで400mも高度を下げる急勾配の下り坂を一気に下りました。下り切ってからは、ほぼ平坦な道を歩きました。
□本日の行程地形(時間軸×標高)
心身の状態・特記事項(感想)
□身体的状態
○ ○ ◇ ○ ○
今日は、ジェットコースターのような行程で、グングン高度を上げて、上がり切った所から一気に下る、何とも膝や足首に負担のかかる工程でした。
この三坂峠遍路道でトラブッたら大変なことになるので、ゆっくりゆっくり浮き石等踏まないようにしながら下りました。お陰で、トラブル無く下りきれました。
精神的状態
○ ○ ○ ◇ ○
今日は、朝から沢山の「おせったい」を頂き、とても心地よく歩くことが出来ました。おせったいは、物だけではなく、その行為にある、優しさ、思いやり等々もくださっているようです。
そんなおせったいに励まされ、癒され、元気づけられた一日でした。
□受けた「おせったい」
珈琲 朝食をしているときに、コロナ禍での大変だったことや過疎化が進む中での地域の活性化等について、宿のオーナーとお話したりしていました。そうしたら、「珈琲飲んでいきませんか?」と珈琲を頂きました。そしてまた、活性化の時の目玉の作り方等のお話をしながら、しばし珈琲を楽しみながら地域づくりのお話しをして、地元の方々の創意工夫等について意見交換をさせて頂きました。地元の方々の地域に対する愛着を感じ、とても気持ちのいい時を過ごさせて頂きました。
おむすび 三坂峠のキツイ所を越えて少しばかり歩いたた頃に、昔あったり遍路宿を復活させたおせったいの休憩所がありました。疲れていたので寄らせて頂くと、お昼少し前だったのですが、「おむすびでもどうぞ」と、おむすびと漬物そしてお茶を頂きました。聴くと、この地域のお遍路に関わる歴史と地域の活性化の為に、地元の方々が交代でおせったいの休憩所に詰めているのそうです。この場所は、歩き遍路しか通らないので、地域の産品を売ることもできず、地域の活性化はなかなか成果が出ていないということでした。それでも、歩き遍路さんに喜んでもらえは、それで良しとしているとのことでした。地元の方々の、大切な歴史を守ろうとしている心意気や、限界集落の地域を何とか元気付けようとしている地域愛に、いたく感動を覚えました。
キャラメル 鍬で畑で耕してある方が駆け寄ってきて「疲れたときに食べて下さい」とキャラメル一箱を手渡してくれました。驚くやら嬉しいやらでした。自分で食べるために持っていたとは考えにくく、お遍路さんを見かけたら渡そうと常に持っていた様に感じました。ご接待は日常生活の一部になっているように感じました。
野立ての抹茶 46番札所浄瑠璃寺で御朱印を頂いていると、お抹茶をおせったいさせて頂いているので良かったらどうぞ!と言われたので立ち寄って見ました。そうしたら、牡丹園のわきに赤い和傘の下でお抹茶を立てていました。案内されるままに席に着くと、小学校二年生がお茶を立ててくれました。可愛いやらしっかり作法が板についているやらで感心してみいりました(主催の了解を得て写真を撮る)。疲れていた身体には、お抹茶の苦味渋味がとても心地よく、一気に飲みたいところ我慢して作法に則り三口で飲み干しました。
三百円 49番札所浄土寺に向かっているとき、後ろから自転車に乗ったご高齢の方が近づき「これを使って下さい」と三百円を手渡してくれたのです。ビックリするやら、嬉しいやら、ただただ何度も頭を下げました。私を見かけたので自転車で追いかけて来たようでした。戻ろうとしているのを「チョット待ってください」と、お待ちいただき、納め札と「南無大師遍照金剛」を三辺唱えて手を合わせました。すると「有難う」と言葉を返して、来た道に戻って行きました。
□特記事項(感想) 今日は、朝から珈琲のおせったいに始まり三百円のお接待まで、様々なおせったいを頂き、おせったい文化にある、地元の方々の地元愛や文化を絶やさないように努力している姿に触れた一日でした。
ま「おせったい」は、生活の一部になっているとはいえ、その行為の中には、様々な工夫や努力、そして何より「お遍路」に対する愛着や「自分の代り」にお大師様を巡拝してもらっているとのお遍路さんとの一体化に似たようなものが有るように感じます。
□明日の行程の留意点 明日は、平坦な道を歩き、多くの札所を巡拝する一日です。宿の関係で、距離は25kmと長くなりました。
印象に残る写真
シルエットの本間さん、かっこいー!
ちょっとだけ神々しいです。いつもご無事を祈っています。
有難うございます。感謝です。本間
朝の珈琲から始まったたくさんの「おせったい」に胸がいっぱいになり、私も思わず手を合わせたくなりました。野点の抹茶のおせったい、文章を読んでからお写真を見て、お着物を着たこんなにも可愛らしい女の子がたててくれたお抹茶だったとは!と驚きました。素晴らしいですね。
お遍路の道があるということは、何というお恵みなのでしょう!そこに人を思いやる気持ちが育まれ、目に見えない物への信仰が育まれていく・・・本間先生はいつも「それが文化にまでなること」を目指し願っていらっしゃいます。まさに「おせったい」が文化にまでなっている、しかも素朴な暮らしの中に息づいているということに心打たれました。それを肌で感じることができたことはお遍路の旅の大きな大きなご褒美ですね。
今日のお遍路の道も、存分に味わうことができますように・・・
昨日の行程表を見たときに、私の頭の中では「ヤンヤンヤヤーン 八木山の ベニーランドにでっかい夢が はずーむょ はねーるょ こーろがるよん♪」って歌が流れていました(笑)
どう見てもジェットコースターじゃないの!と。
慎重に無傷で降りられたと聞いて胸を撫で下ろしました。
そして、次々と頂いたおせったいに感激しました。
地元のみなさんは、ここへ辿り着くまでの三坂峠の過酷さを知り尽くしているからこそ、ポケットにキャラメルや小銭を忍ばせていまか今かと待っていてくれたのでしょうね。
ポケットでひと肌に温められたものを手渡され、どれほど有り難かったことか、私まで涙が出てきそうです。
毎日の修行を重ねてきた現在では、金剛杖に花が咲き、菅笠も擦り切れているのかも、その姿が正真正銘のお遍路さんだということですね🙏
今日こそは平坦な道、ゆったりと楽しみながら行かれますように。
『ゆっくりゆっくり浮き石等踏まないようにしながら下りました。お陰で、トラブル無く下りきれました。』とのとこ。今日の報告で一番花丸💮をあげたいと思ったところです、
朝、宿のオーナーとの話が弾み、コーヒーをいただいたりしたから出発がゆっくりだったのですね。
その後のおにぎりに続いたキャラメルは先生が感じたとおりだったのではと私も思いました。野立は、今日は日曜日だったから、お孫さんと同じくらいの小学生に煎れてもらったのをいただくことができたのですね。徹夜して資料を作り終えた時の苦い珈琲の美味しいことと言ったら!と言う以上の美味しさだったかもしれませんね。
そして300円✨
なんだか涙が出そうになりました。
金剛杖の花を見たら、ありがとう、お疲れさまと、先生のお姿にを拝みたくなるかもしれません。
明日は平坦な道のお遍路とのこと。
油断せず、一歩いっぽを大切にお進みください。