四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(3月22日10日目)

行程等基本データ

□月日:令和5年3月22日(10日目)

□天気:午前☁/午後☁

□歩いた時間 8時間15分/日

(6時45宿発~15時00分着)

□巡拝寺院:寺巡拝

(番札所~番札所)

□歩いた距離:25.5㎞ 

□平均速度3.5㎞/h

□高低差:34m

     1m↔35m 

□行程の特徴 札所間が約90kmを三日かけて歩く二日目です。

アスファルト舗装の道を長距離歩くので、膝と足の裏への負担は、昨日と同じです。しかし、今日は昨日の雨降りの一日と異なり、曇りで助かりました。しかし、湿度がかなり高く、汗ビッショリでした。

今日も国道55号線一本道なので、道に迷うことはありませんでした。

□本日の行程地形(時間軸×標高)

一日中波の音を聴きながら歩く

心身の状態・特記事項(感想)

□身体的状態

 ○  ◇  ○  ○  ○  

今日は昨日ほどの距離ではありませんでしたが、長い距離を歩く二日目なので、なので、しっかりテーピングをしっかり施して歩きました。それでも踵と足首に多少の違和感が出ました。

最大の心配だった足の裏は、何とか今日も水疱を出さないで歩けました。宿に着いてテーピングを全部取ると、足の裏の表面は真っ赤で熱を持っていました。でも、昨日よりは軽い感じがします。

精神的状態

 ○  ○  ◇  ○  ○  

今日は、スマホからは距離と経過時間を知らせるアナウンスだけでお経は使わず、波の音だけを聴きながら歩きました。

波の音も同じ様で同じでない。淡々と繰り返し押し寄せる波の音も、場所によって違う感じがします。そんなことに気持を寄せていると、色々と思い出すことが有りました。

□受けた「おせったい」 

みかん 典型的な「おせったい」でした。畑カラの帰り道のような、年の頃80歳台のご夫婦でした。

多分「もらってください」と言ってくれたのだと思います。大きなみかんを差し出してくれました。言葉はそれだけで、何か聞くわけでもなくです。

私は納め札をお渡し、南無大師遍照金剛と唱えました。すると無言で頭を下げ立ち去って行きました。日常的なことのようにさりげない振る舞いで、「おせったい」とはこれか〜と感心してしまいました。

□特記事項(感想)

お遍路は、車でも歩きでも同じなのではないかと思います。車での巡拝は、スタンプラリーだと揶揄されたりしますが、それは違う様に思います。

大切なのは、巡拝を通して自分と向き合う事です。身体、時間、お金等など様々な条件に拠って移動の方法が違うだけのように思います。

たしかに、どのような手段を使うかによって得られる中身は違って来ますが、歩きこそがThe「遍路」と言うのは違う様に思います。

遍路に出ようとする、それだけで素晴らしいと思います。私は今、幸いにも歩きお遍路で四国八十八箇寺を巡拝できている。これもご加護なのだと思います。

 

□明日の行程の留意点 札所間約90kmの3日目で、室戸岬に着きます。

明日も今日と同じでほとんど平坦の国道(アスファルト舗装)を歩きます。室戸岬近くの24番札所最御崎寺への道が急な登りになるだけで、あとは平坦です。でも、明日は本降りの雨らしいです。靴を濡らさない対策を考えないといけない。濡れた靴で歩くと水疱が出来やすいのです。

室戸岬に着きます

印象に残る写真・感想(特記事項)

高知県入り!
初めての典型的おせったい
ゴロゴロ海岸
遠くに室戸岬

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

四国八十八ヶ寺歩きお遍路巡礼紀行(3月22日10日目)” に対して5件のコメントがあります。

  1. 黒かりんとう より:

    雨に当たっていますよね。
    ポンチョを着てるかもしれませんが、やはり足もと、手もとなどは濡れてしまいます。『体が雨に濡れてしまうと、水分が体温を奪いながら蒸発していくので、体が冷えて血行が悪くなり、免疫力が下がることで風邪をひきやすくなります。』とのこと。歩いているので暑さも感じるかもしれませんが、宿に着いたらすぐにお風呂に入って温まって、暖かい飲み物を飲んでください。

    風邪なんかひくんでないよ〰️

  2. いくこ より:

    波音のお福分けありがとうございます。
    どうしてこんなにも水音に惹かれるのでしょうか、私も毎朝YouTubeで水音と音楽を聴いています、スピーカーを通していない波音はそれだけで身体に力をくれるのではないでしょうか。
    今日も良い一日でありますように。

  3. スマイル より:

    「みかん」のおせったい!ハチドリさんや鈴虫さんが気にかけていたビタミンCですね。一番体に必要とされるものを、さりげなくおせったいくださる、これこそ究極の「おせっかい」ですね。素晴らしいです。

    昨日、侍ジャパンが優勝しました。試合を見ていて強く思ったことがあります。誰よりも強い強い願いを持つことの大切さ、その願いの実現のためにあらゆる努力をおしまない心、その上でさらに大切なのは「どの瞬間も楽しむこと」そして「仲間への信頼」。日本がどこのチームよりもすぐれていたのは、「楽しんでいたこと」そして「仲間を信じていたこと」。すべての瞬間をこのチームで味わい尽くしたい、という一人一人のそのワクワク感こそ、結果よりも人々の心を打ったと感じます。「楽しむ」ということは計り知れないエネルギーになるのだと知ることができたことが、私にとってとっても大きな贈り物でした。私もそうありたいなあ、と心の底から思いました。

    一人で歩くお遍路も、実は一人ではなくて、袖すり合うご縁から、一宿一飯のご縁から、応援している方達まで、実はワンチームとなっているのかもしれませんね。

    私も自分の心からの願いに耳を傾けて、周りを信じて、力を尽くすことを惜しまず、でもそれらすべてを楽しみながらいこうと思います!

  4. ハチドリ より:

    今私のいる所から90km先とはどこなのだろうと調べてみました。直線で、仙台駅までが92.7kmのようです。
    ん~、先生は3日間でその距離を歩いて室戸岬に行かれるのですね。
    もしも私が歩きながら仙台駅に向かうとしたら、いろんな雑念や邪念やお店の魅力に心を奪われ、一週間くらいかかってしまいそうです。でも、日頃ほとんどできない『自分と向き合うこと』ができたらいいな…と思うので、浜通りの道を選び、やはり波の音を聴きながらでしょうか。あっ、途中、この時期ならイチゴ狩りはしたいです🍓

    でも、『歩きこそがThe「遍路」と言うのは違う様に思います』と言うのは、体験している先生だからこそ感じている、信憑性のある言葉なのだと思います。

    そう、最後に一言!
    ごろごろ海岸のことが書いてある『ふれあい海道』の看板ですが、ゴシゴシきれいにしたいと言うおせっかいの気持ちがムクムクと湧いてきました。

    明日の約30kmも良い時間となりますように!

  5. 鈴虫 より:

    先生、ゴロゴロ海岸の動画まで!
    見たことのない景色を見せていただいてありがとうございます。
    ゴロゴロ海岸とは、穏やかでゴロゴロ出来る砂浜かとイメージしていましたが石がゴロゴロだったのね。
    波立たないけど荒い音が聞こえます。

    高校生の時に小豆島の海岸に行った時、海岸は砂浜の代わりに小さな黒い石だらけで驚いたものです。
    四国の海岸は砂浜がないのでしょうかね。

    そして大きなみかんのおせったい🍊
    私までありがたい気持ちになりました。
    先日、生垣のようにみかんがなっている写真がありましたが、あれはもしかしておせったい?「おひとつどおぞ」だったのかしら。
    町中がすべておせったいに思えてきて、ありがたくなりますね。

    明日の雨対策。
    足元はどうしても濡れてしまいますね、せめて途中で乾いた靴下に取り替えるくらいでしょうか。
    どうぞ何もかもが上手くいきますように。

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