あと10年

アマチュア無線では恒例のお正月行事「QSO Party」があります。これは、お正月の1週間の間に、新年の挨拶を兼ねて20局以上と交信しようというものです。20局以上と交信すると干支のステッカーを頂けます。このステッカーを十二支集めて貼り付ける台紙もあります。私は、自分の干支である、昨年の「寅」から始めたので、今回で二枚目になります。

あと10年で、十二支全てでこの台紙は埋まります。あと10年?。この頃の私は、平均余命を超えている年齢です。厚生労働省は2022(令和4)年7月29日に2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表を発表しました。それによれば、男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年で、平均寿命(2021)と健康寿命(2019)との差は、それぞれ男8.79年と女12.19年です。

平均余命からすると、どうもこの十二支を全て貼り付けることは難しそうです。更には、健康寿命のことを考えると、四国八十八ヶ寺歩きお遍路は、今回がラストチャンスかも知れない、そのような数字です。齢(よわい)を重ねたものだと、この十二支を貼り付ける台紙を見ながら思っていました。

そうこうしているなか、昨年9月に古本屋さんで購入した500頁を超える本、大谷哲夫,2001『天平の風-道元の生涯』文芸社.を読み終えました。日々の日常生活こそが修行であることや「八大人覚」(はちだいにんがく)にある仏道修行者が真実に目覚めなければいけない八つの道など、とてもできそうに無いのですが、でも目指すことの大切さを知りました。八つの道とは、一「少欲」(欲をもたない)二「知足」(満足する)三「楽寂静」(閑かな生活をする)四「勤精進」(不断なる努力をする)五「不妄想」(正しく精神を集中する)六「修禅定」(正しい参禅生活をする)七「修智慧」(叡智を身に付ける)八「不戯論」(無駄な雑談。議論をしない)です(『天平の風』489頁)。

これを読み終えて新たな目標が芽生えています。現在予定している四国八十八ヶ寺歩きお遍路は、約1200年前に弘法大師(空海)が修行した八十八の霊場をたどる巡礼のことです。空海は、平安時代初期に実在したお坊さんで、遣唐使の留学僧として唐(中国)を訪れて密教を学び、帰国後に真言宗という宗派を開きました。高野山に金剛峯寺を創建したことでも有名です。空海が開いた真言宗では、大日如来が本尊で即身成仏(そくしんじょうぶつ)が大切な教えとされています。即身成仏とは、今この世に体のあるうちに仏になれるという教えです。そのために必要な修行が、本来持っている仏心(ぶっしん)を呼び起こす「三密(さんみつ)」というもの。自身の「身(しん)=体の行動」、「口(く)=言葉」、意「(い)=心」の三つを整えることが欠かせないと説かれています。自分自身を深く見つめ直し、仏のような生き方をすることが重要としているのが真言宗の特徴です。

我が家は、曹洞宗の菩提寺「壽徳寺」にお墓があります。この本を読んで、曹洞宗を開いた道元の元を訪ねないといけないのではと思ったのです。その地は福井県永平寺です。我が家から永平寺までは612㎞です。歩くだけで約26日を要します。永平寺の宿坊に泊まり数日座禅修行をすれば約1ヶ月の行程になると思われます。

四国八十八ヶ寺歩きお遍路が挫折で終わるかも知れないのに永平寺まで歩く計画など、どうかしていると思われるでしょう。でも、空海の縁の寺を訪ねて、永平寺に行かないのは、母や父を見守って下さっている曹洞宗開祖道元様に申し訳ないような気持ちもあるのです。

その前に山形百観音巡りとか色々有るようなので、一気に永平寺まで歩くとは行かないかも知れないのですが、四国がどの様な形になるか、それを経てからゆっくり想いを膨らませたいと思っています。平均余命を見たら、何か時間的猶予が少なくて、少々焦ってきています。

今年のステッカーを貼りましたが、残りにあと10年!
とても面白かった

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

あと10年” に対して1件のコメントがあります。

  1. 栗原市住民 より:

    こんにちは 久々の書き込みです。

    歩き遍路に向けて、きっとトレーニングを重ねていらっしゃる様子が浮かんできます。次は永平寺との言葉もありますが、私は10年以上前からかなり時間をかけて取り組んでいる一つに、100寺巡礼があります。五木寛之さんがまとめた100寺で、全部で10巻あります。

    現在 60寺程巡り、残りは2巻北陸、4巻滋賀東海、6巻山陰、10巻四国九州です。外出自粛もあり、しばらくお休みしていましたが、今年再開しようと思います。

    今年は、北陸、滋賀あたりを巡りたいなあ~。 静寂の中 心静かに手を合わせる時間は何とも言えぬ 特別に時間です。

    さて、これまで巡ったお寺には色々思い出がありますが、私の中でのおすすめは、
    1 女人高野 室生寺(奈良県) 
    2 観心寺(大阪府河内長野市)です。このお寺は、弘法大師 ゆかりの高野山と京都東寺を結ぶ中間にある重要な場所とのことで、もう8年ぐらい前かなぁ行ってみました。大阪市内から、少し移動が必要ですがお勧めの巡礼地です。
     
    ここには、なんと四国八十八か所から集められた砂が、順番に敷いてあり、一番から順番に歩く、お砂踏みという場所があります。ひと回りすると、八十八か所巡ったことになります。この情報は、決して先生が、途中で断念した時の為の書き込みでありませんからね。先生の歩き遍路の達成を願っております。 

    新しい年 いよいよ 私も活動再開しようと意気込んでいます。身近なところにある、COCそれも頑張ります。 
     

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