少しは本を読まないと

市井の人になったら、だいぶ前に購入していた「日本の名著」と「世界の名著」に取りかかる計画でした。しkし、こちらは正に「積ん読」ならぬ、本棚に並べておくだけで、一番、結果の出せない「そのうちに」の典型です。

毎年、年頭に当たり「今年は本を読むぞ!」って意気込むのですが、結果を見るとほぼ全敗状況にあります。毎年、この繰り返しですが、今年もやっぱり「今年は本を読むぞ!」とばかり、スタートダッシュに向けて数冊、常に机にならべています。

私は、本屋さんに行くときは財布を持たないようにしています。手に取る本みんな欲しくなるからです。どうも、図書館で借りたり、本屋さんで立ち読みしたりで済ますことは出来ないようで、自分の手元において付箋やマーカーを付けながら読むのが好きなのです。博論を書くときに、引用文献一覧を作成するのですが、その際、引用ヶ所の頁数等々、細々と書く必要があり、手元に無いとそれが出来ないのです。そんなこともあってか、どうしても借りるではなく購入して手元に置く習慣が身についているようです。

私の本棚には、いわゆる「小説」というのはほとんどありません。何らかの資料的性格を持つ本ばかりです。そのよう訳で、本を通して疑似体験をしたり、まだ見ぬ世界に連れて行ってもらったり等と言うことは皆無に近いです。なので、本を読んで豊かな世界観を持てるようになる等は、私にはよく分からない世界です。コンサートで押活をして熱にうなされている気持ちが分からないのと同じような感覚です。

でも本は大好きです。本を高いと思ったことは一度もありません。一般的に、パラグラフ(文章の一部)は150文字、小論文やエッセイは1,500文字、本格的な論文は15,000文字、そして本は150,000文字と言われています。400字詰め原稿用紙で375枚です。とんでもない分量です。加えて、数十年単位の実績を下にして書かれているので、その体験を数千円で買えるのですから、高い金額とは全く思えません。

そのようにして執筆された本を机の脇に並べておくだけですから「罰当たり」にもほどがあります。繰り返しになるのですが「今年こそは!」初志貫徹を目指します。

先ずはこれからの本から!

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

少しは本を読まないと” に対して10件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    私は近頃は仕事にまつわる書物(とても現実的な)ばかり手に取っていました。育児を終えてからは絵本とはあまりご縁が無かったなーと思いながら、みなさんのやり取りを遠巻きに拝見していました。
    でも、みなさんのコメントから(こんな素敵な本が有るよ!)という熱量が伝わってきて、今こそ絵本との出会いの時かもしれないと思うようになりました。
    新年早々、新しい扉を開くきっかけを与えてくださってありがとうございました。

    いつか私達のOOC短編集『大人の絵本』も、広く世の中で愛される1冊になることを願いながら紡いでいきたいですね!

    1. ハチドリ より:

      鈴虫さん、こんばんは!

      もうすぐ40歳になる息子が小さい頃によく見ていた絵本がたくさんあり、以前の職場に寄付(寄付とは仰々しいのですが、子供たちが集まる場所にある図書コーナーに置いて来たが正しい)しました。随分前の話ですよ。
      それがつい最近、息子が孫の写真を送って来てくれたのですが、よおく見ると、あのときの絵本と同じ物が部屋に置いてあったのです。

      あぁ、自分が読んでいた絵本を自分の子供にも読ませているんだなあととても感慨深い気持ちになりました。

      息子が幼稚園の時のことです。その絵本を題材にした劇に、保母さんたちの計らいで、3月生まれのほんとに泣きべっちょでモジモジくんで人見知りの息子が主役のような役柄で出してもらったんです。私も、ほぼ全身がすっぽり入る着ぐるみを夜な夜な頑張って作りました。
      きっと息子にとっては、自信に繋がった特別な絵本だったのかもしれません。

      鈴虫さん、私は孫にはよく福島の美味しい果物とか送るのですが、その中にたまに絵本を入れるんですよ。
      今年の年賀状には、覚えたての字で「プレゼントありがとう。」と書いてありました。あ~、たまりません😆💞

      1. 鈴虫 より:

        ハチドリさん
        息子さんの自信に繋がった絵本の思い出に、その光景が目に浮かび胸がジーンとしました。ハチドリさん親子にとって特別な絵本になったことが、手に取るように伝わってきました。そして孫ちゃんがその絵本をまた読んでいるとは感慨深いですね。

        きっと「パパはおばぁちゃんの作ってくれた衣装を着て、この主役をやったんだよ」という思い出も伝えられているのでしょうね。

        実は私も、孫が2月に幼稚園発表会でブレーメンの音楽隊の犬役をするのだそうです。それで昨夜遅くまでかかって、犬の尻尾を作ったところです。

        指示書には「茶色で30㎝位の尻尾を平ゴムに縫い付ける」と書いてあります。とても簡単なものですが、私は尻尾の中に綿と一緒に園芸用のソフト針金を1本いれました。犬って嬉しい時には尻尾を丸めて振るでしょう?あれを作りたかったのです。今夜はその尻尾と着替えを入れる巾着袋を作ります。

        昨日、AEONでプリンセス柄の布地も買ってきて準備万端です。

        孫の演技を思い浮かべつつお裁縫をしながら、私も息子達のために役に合わせた衣装作りをした事を懐かしく思い出していました。

        そうしたら今朝になってハチドリさんの思い出話と重なっていて、本当にビックリと嬉しい気持ちになりました!

        絵本が繋いでくれた3世代に渡るエピソード、この温かさを共有出来たことがとっても嬉しいです♫♪

        ハチドリさん、ありがとうございました!

        1. ハチドリ より:

          鈴虫さんが作ってくれたOOCの刺繍、見ればみるほど上手だなと思っているんですよ。

          ワンちゃんの尻尾、手芸用のソフト針金を入れてイメージ通りにできたことでしょう。「あれ?あの子の尻尾、他の子となんか違うぞ!カッコいいぞ!」と注目を浴びるかも🤗
          プリンス柄の巾着袋も喜んでくれるでしょうね💞

          うちの孫は女の子で5歳ですが、キャラクターには全然興味関心が無く、今はスキーにばかり行っています⛷️

        2. 鈴虫 より:

          ハチドリさん
          あらまぁ、うちの孫もクリスマスに5歳になったばかりの女の子です🍓
          プリンセスにも憧れているようですが、スイミングが大好きなおてんばさんなんですよ。

          この孫の幼稚園発表会のために、一昨日、昨日と夜なべをして犬の尻尾と巾着袋を完成させ、今日、じぃじに発送してもらいました!

          その尻尾がダラんとぶら下がっていようが、クルンと丸まっていようが誰も気づかないだろうし、ただの私の自己満足なんですけどね(笑)
          それでも孫から頼まれたら、ばぁばの本気を見せなくちゃ!とばかりに凝ってしまいました♪
          これも孫のために私にしか出来ないお役目です。頼まれるうちが華と精一杯を尽くすばぁばなのです😄

  2. スマイル より:

    今、東京行きの新幹線の中から書いています。いくこさんがポスティングしてれた一冊の本を読み始め、ぜひとも紹介したくて。

    『人生の一冊の絵本』(柳田邦男著)です。最初の章のタイトルは「ゆびがなくても、おかあさんになれるんだ」です。右手の指がない状態で生まれてきた我が子を「堂々と生きられるようにしなくては」と決意したお母さんと本人や家族を支えた一冊の絵本「さっちゃんのまほうのて」が紹介されています。

    その一冊に支えられ、指がない赤ちゃんだった女の子がどんなに素晴らしい女性に育ったか、そこまで書かれてあります。

    2番目は「少女のこころの危機と絵の力」というタイトルで、心に病を抱えた子どもの世界とその救いについて述べられています。紹介されている絵本は「きょうは、おおかみ」です。

    今、ここまで読んだ時点で、私もこの本を買おうと思い、1人でも多くの方に読んでもらいたいとコメントしています。ちょうど今日の本間先生の記事にピッタリだとも思いました。

    いくこさん、素敵な本を紹介してくださってありがとうございます。本は心や目を開いて新たな素晴らしい世界を見せてくれますね。

    1. ハチドリ より:

      スマイルさん、こんにちは!
      『人生の一冊の絵本』(柳田邦男著)、紹介いただいた文章を読んでもすぐにでも読んでみたい気持ちになりました。このあとすぐにアマゾンにポチッとすることにします。いくこさん、スマイルさん、ありがとうございます。

      実は私も、いくこさんに紹介をしてもらった『かえでの葉っぱ』(D・ムラースコヴァー原作)が届いていたので昨夜手に取って眺めていたんですよ。木から離れた1枚のかえでの葉っぱがあちこちに飛んでいき、作者をとりこにした様子が描かれています。

      あともう1冊は、Naritaマルシェさんのウエブサイトで紹介されていた本『土を編む日々』(寿木けい著)という本です。帯には、『体と心に、滋養のある野菜と滋味のある言葉を。四季をめぐるエッセイと32のレシピ紹介。」と書いてあり、それはそれは美味しそうな、野菜のレシピが載っています。今週末にはこの中のいくつかを作ってみる予定でいます。いつもほんとうに素敵な情報をありがとうございます。

      本間先生はいつも本や新聞やネットの情報を見ているようなイメージです。紹介された中で私がちょっと興味を持ったのは、『大人の時間はなぜ短いのか』です。以前、テレビ番組で小学生と高齢の男性が「5分待つ時間」の実験をしていました。結果は、高齢の男性のほうが早く「5分経った」と感じてしまうという結果でした。

      先生、その本を読んだらぜひホームページでわかりやすく紹介してください。

      あっ、時間!

      1. いくこ より:

        ハチドリさん
        もう一つおすすめがあるの。
        NHKラジオは聞くかしら?金曜日夜の「高橋源一郎の飛ぶ教室」読書案内番組です。1時間の番組前半に一冊の本が紹介されて源一郎先生の解説で軽く一冊読んだ気分になります、ま、私は図書館に貸出予約を入れたり買ったりしてしまいますが(笑)番組後半はゲストを迎えて、本にまつわることなどのトークで面白いのです。

        1. ハチドリ より:

          いくこさん、私はラジオはほとんど聞きません。もし聞くとしたら車の中かな・・と思いながらネットで調べてみたら、次は1月13日(金)の午後9時5分からのようですね。
          確かラジオはあそこにあるはず。準備しておきますね。ウフフ、楽しみだな~。いくこさん、ありがとうございます。

    2. いくこ より:

      『人生の一冊の絵本』岩波新書から出ています。最初の一遍を読んだらもう誰かにすすめたくなります。私もスマイルさんに教えたくてパタパタしました(笑)
      図書館も本屋さんも大好きで出かけた時は「寄ってはいかん!」と自分に言い聞かせますが「見るだけ、買わないから」と駄々をこね、案の定一冊連れて帰ることになります。
      読みたい本が山ほどあるのになかなか読み進められず少々焦り気味、焦ってないで淡々と読めば良いだけなのですが、年と共に読むスピードが落ちたようで、出会う本の数に追いつきません、先生、積読!同感です。

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