小さなお寺さんの意欲的な取り組み(壽徳寺/福島県猪苗町)
2022(令和4)年8月22日に「おてらおやつクラブ」と題して壽徳寺(福島県猪苗町)の取り組みを紹介しました。今回は、壽徳寺のご住職からインタビューを受けたので、その内容をお知らせするのと、小さなお寺さんの意欲的な取り組みをご紹介します。
壽徳寺のhpには次のように書かれています。まず、タイトルが『ご縁を一緒に紡ぐお寺をめざして』とあります。泣かせるではないですか、“ご縁を一緒に紡ぐお寺”昨今「葬式仏教」等と揶揄されているお寺さんとは一線を画すことが、この表現だけでも分かります。
本分では、「”なにもないのがいいところ”そんな田舎の小さなお寺です。いつでもどなたでも気軽に集える場、居心地のよい空間でありたいと思っております。車の音もなく、風の音だけが響く境内。心を開放する場、自分を見つめる場として、ゆっくりと時間を過ごしていただければと思います。お寺とのご縁を一緒に紡いでみませんか」と。
実際に言ってみたのですが、確かに「なにもない」(ゴメンナサイ)一見して檀家が少ないだろうと思われる田舎のお寺でした。でも、質素な中にも何か暖かさを感じるお寺です。古い歴史を基にして悠久の時間を感じさせるも人を寄せ付けない雰囲気を持つお寺は、それを持って「有り難い」と思わせている様なとことがあります。しかし、壽徳寺は、これとは路線が全く異なり、地域の人達は「私のお寺」(My temple)と言うだろうと思わせる雰囲気を持った、とても人々に近いお寺の様に感じました。後で分かったことなのですが、私は「おてらおやつクラブ」に参加しているお寺、という知識しかなかったのですが、人々と関わり様々な取り組みをしているお寺だったのです。詳しくはおてらのhpをご覧下さい。田子山 壽徳寺 | 福島県耶麻郡 真言宗豊山派 (jyutokuji.net)
なぜ、壽徳寺ご住職松村妙仁さんは、CCSW研修会in福島に参加したり地域福祉を学ぼうとしたりしているのか知りたくない、あちらこちらhpを開いてみました。そうすると、なんとなんと、「お寺で生まれ育ちながら、仏教やお寺の事は全く関心なく育っていた」のです。
お寺に生まれて、仏教とは全く関係のない大学に進学の為に上京。卒業後、音楽教室運営やコンサート・イベント企画運営会社に就職しています。そのような中で、先代住職の父親が亡くなり、更には東日本大震災をきっかけに、福島に戻り仏門に入る修行をしています。 2015(平成27)年11月に壽徳寺住職となって現在に至ります。
壽徳寺ご住職松村妙仁さんはこう言っています。「お寺で生まれ育ちながら、仏教やお寺の事は全く関心なく育ちました。仏門に入り、「なぜ?」と思うことばかりの毎日を過ごしてきた私です。みなさんと同じ目線で、みなさんからの「なぜ?」にお答えできるようなお付き合いができればと思います」と。
住職松村妙仁さんは、この「地域住民と同じ目線で、『なぜ?』に応えよう」とて、地域福祉を学び、住民のニーズ、住民の想いに寄り添う為に、様々な取り組みをしているのです。こうしたことを知って、「おてらおやつクラブ」や地域福祉の勉強(今ではスタッフ)に意欲的に取り組んでいるその根っこのところが分かってきたように思います。
東日本大震災の体験した私たちは、それをどの様に生かすかは、人それぞれです。でも、私は、壽徳寺住職松村妙仁さんの姿を見ると、1,000年に一度の東日本大震災を引き寄せられた“縁”として受け止め、その縁に精一杯取り組みたいと改めて思うのです。今度、機会を見つけて「法話」を聴きに行きたいなって思っています。
インタビュー記事が掲載されました。お時間があるときのぞいてみて下さい。様々な分野でご活躍の方々が掲載されています(下の方に掲載されています)。同じ内容ですが掲載場所が異なるので、上がまち寺のhpで下が壽徳寺hpです。
先生、宮城県庁時代のお写真拝見しました。
若い~!
インタビューの内容もとてもわかりやすく、先生のことを再度確認させていただいたという想いでいっぱいです!