終の棲家に改築して三年経つ
子ども達が巣立ち、二人だけの生活には大きすぎることから、スケールダウンして平屋の住宅に立て直し、新たな住宅で生活を始めたのが三年前の2019(令和元)年9月30日。その前から、少しずつ荷物を運び込んで、生活できるようにしていました。
あれから3年経ち、家の内外はだいぶ生活感を感じられるようになりました。入居当初、少し目がチカチカしたフシのある杉の無垢床板は、しだいに落ち着いた色になり、全く気にならなくなりました。一方、漆喰の壁は、当初よりも堅さが出て来て、湿度調整機能が増したような気がしています。
庭の家庭菜園は、野菜が植えられ、夏場には朝取り野菜のミニトマトとキュウリが食卓に乗るようになりました。また、芝生なども植えて、10分もかからないのに、電動芝刈り機を買って芝刈りをしています。濡れ縁には柿渋を塗り、渋い濡れ縁で爪切りをしています。
入居当初は、木の香りがとても心地よく感じました。最近では、普段感じることは少ないのですが、何処かに出かけて一泊程度の泊まりでも、戻って玄関を開けると、木の香りがします。これは、自宅に戻ったという実感や愛着を強く持たせてくれます。家の無垢の杉板は、低温乾燥させたもので、業者に言わせると「木が生きている」のだそうです。この為、木の香りが時間を経ても感じられるのだそうです。これは、この家にして良かったと感じる大きな要因の一つです。
高いお金をかけて建てた家なので、ここでも生活をできるだけ長く楽しみたいと思っています。なんのひねりもないような家なのですが、以外に凝った作りや素材で出来ています。私は、このような落ち着いた感じの家でありつつ、高い技術と信頼の素材でつくられているというのが、とても好みです。
素朴な雰囲気の中に高い性能が秘められている。これは、私の生きかたにも通じるように思っています。こんな人生でありたいと思っています。私の最終的な望みは、西方浄土で暮らす母の下での親孝行です。でも、もう少しこの家で市井の人としての人生を楽しみたいと思っています。
魂を込めて創った家を大切にしていただき、ありがとうございます。年々、畑の充実度が増していますね。
YouTube見ました。
高い技術と信頼の素材でできている。まさに『木が生きている』、とてもとても素敵なお家ですね。光が射し込み、導線もとても使いやすそう。
阿部さん、これは先生が自慢したくなるのがよくわかります。