ALL Asian DX Contestで一日書斎に籠もる

先週末の土日(9月3日00:00UST~4日00:00UST)の日本時間3日09:00から始まった、アマチュア無線の全世界を対象地域にしたALL Asian DX Contestに参加しました。土曜日と日曜日のそれぞれ半日程度、無線機の前にかじりつきました。

この、ALL Asian DX Contestは、アジア各国とその他の国々の交信局数を競うもので、日本を含むアジア各国に全世界のアマチュア無線が交信を求め殺到します。この為、日本のアマチュア無線局である私(JH7VCH)は、交信してもらいやすいContestです。

それほどガッツリやったわけではありませんが、15ヵ国61局と交信できました。北米(米国、アラスカ)は当然として、南米ブラジルやアルゼンチンともつながりました。ヨーロッパ方面は、ブルガリアやセルビア等でした。南半球のオーストラリア、インドネシア、マレーシアの各局とつながりました。バリバリやっている人は、同じ時間内で200局とか300局を平気でやっています。もう、驚きを超えます。

このContestでは、信号強度に年齢を加えてContest numberを交換します。集計してみましたら、平均年齢は56.9歳で、米国やヨーロッパは比較的年齢が高く、東南アジアは年齢が低い傾向にありました。最高齢は米国の84歳で最も低いのは30歳のマレーシアの局長さんでした。

コンテストは、それぞれコンテストによってルールが異なりますが、基本的にはコールサイン(世界で一つだけの記号)と了解度(R:READABILITY 1~5)、信号強度(S:SIGNAL STRENGTH 1から9)の交換が必須です。交信内容が極めて強い信号で完全に了解できる時は、59(five nine)と伝えます。

また。コールサインは、そのままアルファベット読みだと、ノイズの中では聞きづらいので、フォネティックコード(phonetic chord)と呼ばれる世界共有の欧文通話表に基づいて伝えます。私のコールサインはJH7VCHですが、これを相手に伝えるときは、Juliet Hotel seven Victor Charlie Hotelという言い方で伝えます。こうすると、雑音の中でも、ほぼ正しくコールサインを伝えることが出来ます。

なので、実際の場面では、相手にこちらの正確なコールサインとContest numberを送るスタンダードなやり方は次のようになります(相手にコールサインを呼ばれた場合)。

PY5QW Thanks for coming back to my call. This is JH7VCH.Contest number 59-72 QSL? 相手からも同じような内容が届きます。

コンテストの場合は、皆さん急いでいるので、JH7VCH 59-72 QSLだけで済ませることも多いです。なので、数十分待って、10秒もかからない時間で交信を終了します。

これを何時間も書斎に籠もってやっているのです。「何が面白いんだか!」と、冷ややかな目でみられても仕方ありません。でも、地球の裏側の方とわずか数秒でもお話しが出来ます。これって、理屈では分かっても、凄いなって思うのです。

自分の機会で電磁波(電波)をつくり、そこに音声を乗せて遠く地球の反対側のブラジルに届くのです。私は、面白いと言うよりも「不思議だ!」っていう感覚です。

交信した相手局に送ったQSL Card
一番遠いブラジルの局長(PY5QW)
PY5QWのもの凄い設備

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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