今週の一枚(悠久の時を求めて)
臨済宗妙心寺派の寺院「資福寺」は、伊達輝宗が虎哉宗乙を招いて住持とし、子の政宗(仙台藩初代藩主)の教育を任せたことで知られています。1638(寛永15)年、現在地(仙台市北山)に移転しています。竹林がある古風なお寺に、色とりどりの1200株の紫陽花が奥ゆかしく咲く様は、圧巻です。
現代社会は、時間の流れがとても速く、そして細切れに過ぎていきます。ふと、我に返ったとき、時の流れに取り残されている様な不安を覚えたり、今いる位置を見失いがちになります。
そんな、心のざわつきを覚えた時は、圧倒的な時間の長さを抱えて佇んでいるお寺や巨木が天を突く森林に身を置きたくなります。以前は、よくキャンプに行って、星空を眺めたり、焚き火の揺らぎに心を癒やされていました。
今週の一枚は、悠久の時間が流れる場所で心が穏やかになり、爽やかな風に涼を感じた一枚です。