「利他」の扉を開く

東北学院大学で教鞭を執っていたときの学生から紹介して頂いた、中島岳志『思いがけず利他』を読んでいます。この本を紹介してくれた学生は、私が担当する授業の中で「地域の課題Ⅰ」、「地域の課題Ⅱ」及び「地域課題演習」の三科目を履修してくれた数少ない学生の一人です。

この学生は、「おせっかい」文化を広めようとしている、鈴木お世話役代表の「OOC」活動にふれ、その活動の学問的意味を考えようとしてこの本に出会い私に紹介してくれました。なんと良く出来た学生でしょう。年を重ねてからできた娘です。目の中に入れるには大きくなってしまいましたが、なんとも可愛い学生です。

紹介して頂いたその日のうちに本を注文し、現在一生懸命読んでいるところです。仏教や哲学的思考が求められ、スラスラ読める感じではなく、じっくりと取り組んでいるところです。まだまだ先になりますが、「おせっかい」を多様な視点で語れるように頑張りたいと思っています。もう少しお待ち下さい。

もう一冊、同時に読んでいる本があります。松岡剛次『日本仏教史入門』です。釈迦の教えから新宗教までと副題がある、宗教社会学を専攻する学者が執筆しています。朝のウオーキングや草取りの作務を修業と言っている、そんな程度の私なので、少し「仏教」に触れてみようかと思って求めたものです。

四国歩きお遍路を目下の目標にしていたりしていることも有り、本来、もっと身近な存在として考える必要があるのだと思うのですが、改まって学んでみる機会を持たないで来てしまいました。私は仏教徒ではありませんが、母が仏教のお寺にお世話になっています。また、何かあると両手を合わせたり御朱印も有り難く頂いたりしています。今の私は、その程度の文教との関わりです。

日本には、7万7千もの仏教寺院があるそうです、この数は、コンビニの総数をしのぐ数等から驚きです。身近であるはずのお寺や仏教が、葬式や年忌の時だけの仏教になっています。そんな反省も有り、本を手にしています。みなさんと今度お会いするときは、すこし神々(こうごう)しく感じるかも知れませんよ。こうご期待です(笑)。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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