小さなちいさな手づくり勉強会(市民CSWer研修会in福島)の修了式
昨年(令和3年)11月2に「小さなちいさな手づくり勉強会(市民CSWer研修会in福島)」を取り上げました。この研修会が修了証書を出せる時まで来たので、参加してきました。
昨年6月に開講式を迎えた小さなちいさな手づくり勉強会は、15回の座学、6回の実践・実習及び毎回のレポートを重ねて、1月15日に修了式を迎えたのです。
東北学院大学でCSWスキルアップ講座を受講した一人が、何とか地元福島でも地域福祉の付いて学ぶ機会を設けたいと一念発起し、地元の志を同じくするNPO法人代表と手を組み始めた「学びの場」です。
様々な活動を支える為には、三つのシステムが必要です。①ハードウエア(道具・施設設備)②ソフトウエア(道具を動かす仕組みや仕掛け)そして、私オリジナルの考え方で一般化はしていないのですが③ハートウエア(どのような姿勢で関わるか=想い)の三つです。
この彼らが創った「学びの場」は、①ハードウエアと②ソフトウエアは、全くの手探り状態でした。あるのは、溢れんばかりの③ハートウエア=「想い」だけ!勝算ゼロ状態からの一般的には「無謀」(結果などをすこしも考えないで、向こう見ずなことをするようす。むちゃ)と言われてしまう様な事業です。しかし、彼らは、圧倒的な熱量とフットワークで、その想いを形にし、10名弱の修了生を世に輩出しました。凄いことです!
修了生は、一人ひとり修了小論文を読み上げ、各自の学びのまとめとこれからへの豊富を述べてくれました。一人ひとりの言葉には、この1年の学びと真摯に向き合った姿勢が滲み出ていました。そして、この一年で「共通言語」ができていた様に感じました。この方々が、この学びの場を巣立ってから、どのような形で活かしていくのかとても楽しみです。
この研修会を企画している方の息子さんがお手伝いに来ていました。IT技術が買われ、何度かお手伝いをしながら様々な講義を聞いていたようです。その彼は、学びは階段を上がる様だと表現し、階段を上がる毎にこれまで見えなかった世界が見える様になり、知的好奇心が刺激されたと言います。この母にこの子ありと感心してしまいました。
同時に、私はこの階段説にもう一つ加えました。階段を上がることで今まで見えなかったことが見える様になる。同時に、もっと広い世界があることを知る機会になり、新たな見えない世界の存在を知ることで知的好奇心が刺激されるのです。学びは、知る喜びだけではなく、知らないことを知ることが出来るのです。
この小さな学びの場に来たみなさんは、なぜ楽しそうな笑顔に溢れているのか。その答えがここにある様な気がするのです。様々な地域福祉に関わる知識を得た、体験しただけではなく、自分が知らない世界の存在を知った。「わからないことがわかった」のです。これは大きな進歩です。
わからないこと、問題の存在を知った。多くの場合は、わからないことがわからないのです。これでは攻略のしようがありません。しかし、彼らはこの研修で、何を学べば課題に接近できるのか、何処に課題解決のための資源がありそうなのかの検討を着けられる様になったのです。これは大きな進歩です。そして学ぶこと知る事がとても楽しくなるのではないかと思います。
このような学びの場を作り上げた彼らに最大限の賛辞を送りたいと思います。そして、身銭を切って、時間を割いてこの学びの場に集まった受講生に「地の塩 世の光」になることを期待を込めて、お疲れ様でしたと申し上げます。
「ハートウエア」大切な言葉です。胸に刻みます。
本間先生、ほんとうにありがとうございました!
無茶、無謀、あるのはあふれんばかりのハートウェア…
どれも私にとっては最高の賛辞です!
そしてその無茶無謀の針を振り切って今期を乗り越えた達成感と感謝で胸いっぱいです…
なんだか今週はどっとここまでの疲れが滲み出ております(苦笑)
今日、ひとりの修了生が仕事で行き詰まってやってきて、ふたりで紙とペンを持って事例検討をしました。
「研修でこんなこと、あんなことを学んだよね。●●さんはどう思う?」
学んだ者だからこそ判る課題の本質と、それがチーム内で伝わらない悔しさと、でも自分が学んだことは確かな根拠だ、という思いで彼女が流した尊い涙に感動しました。
自分もたくさん悔し涙を流したなぁ…。でもその思いを味わいながらもそこに関わりつづける●●さんは立派な市民コミュニティソーシャルワーカーだよ。
旧約聖書の「コへレトのことば(伝道者の書)」に次のような言葉があります。
「朝、種を蒔け、夜にも手を休めるな。
実を結ぶのはあれかこれか
それとも両方なのか、分からないのだから。」
何があっても種を蒔き続ける。ここに立ち続ける。育て続ける。
この1年で握った確信と信念です。
地の塩、世の光をこれからも地域に送り出し続けるために、
先生、これからもぜひこの小さな手作り勉強会を支えてください。
宜しくお願いいたします!
ダクルス久美 あなたは「地の塩、世の光」だ!
あなたの流した涙は、地域を耕し、人々の目を肥えらせ、明日に希望を持たせる。
種を蒔き、水を注ぎ、一隅を照らせ。
応援しています。頑張れがんばれ!
初めまして!1月20日の小さなちいさな手づくり勉強会修了式へのコメント拝読しました。
仕事で行き詰まった方が相談に行かれたのですね。しかも紙とペンを持って一緒に事例検討をなさったなんて。どんなにか心強かったことか。
そのような駆け込み寺(この表現が合っているかどうかはわかりませんが)が地域にあるって本当にいいなと思います。〇〇さん、良かったでね!!
「手作りの勉強会」。「学びたいからこそ学ぶ」「伝えたいことがあるからこそ場を創る」「共に手を携えたいから参加する」、それこそが本当の「学びの場」だと思います。その熱意を想い、胸にこみあげてくるものがあります。このような方たちが、それぞれの地域を「希望あるもの」としていくのだと、胸が熱くなります。本間先生が全力で全身全霊で応援している姿も目に浮かぶようです。
「知る喜び」「知らないことを知る喜び」・・・これこそが学びの原動力。ああ、日本の学校教育もこのようなことを原点に置いて欲しいと願わずにいられません。
ご準備も大変だったことと思いますが、携わったみなさま、本当にお疲れさまでした。心から拍手を贈りたいです。
「ハートウェア」!これまで地域や住民に溶け込み、「真の地域福祉とは?」と考え実践を続けてきた本間先生だからこそ編み出すことができた言葉だと思います。「ハートウェア」という言葉を心に置いて物事を見てみるだけで、うまくいかない場合「何が問題か?」ということがクリアになるように思います。「ハート」なきところに、良い社会や地域は築かれないと思います。芽吹いた「良き種」を丈夫に育てるためにも「ハート」は欠かせない。「ハートウェア」、私も心に刻みながら歩んでいきたいです。
私も同感です。
わからないことがわかった喜びは大きいです!
この場でともに学んだ方々の役割期待と相補性は、それぞれの場所に散り散りになっても何かしらの形になるものと期待しています!
お疲れ様でした。
様々な活動を支える為の三つめシステム、③ハートウエア(どのような姿勢で関わるか=想い)って、いいですね~!
確かにありそうで聴いたことはないので、先生オリジナルなのですね。
とても素敵だと思います。
そのハートウエアはどんな段階にもとても大切で必要なシステムですよね。
そんなハートウエアに溢れた小さな学びの場、とても羨ましいです。
そして、共通言語が持てたこと、わからないことがわかったことは、この学びの場に参加した皆さんの大きな成果でしたね。絶対に笑顔いっぱいになるはずだと思いました。