仕事始め???
長年の習慣で月1月4日は「仕事始め」の日で、普段よりしっかり目のスーツに身を包み、同僚や関係機関等に新年の挨拶をしていました。私が、公務員をしていた若い頃は、女性は和服で出勤し、華やかなお正月そのものでした。職場の全員で記念写真を撮ったりもしていました。いつの頃からかはハッキリしないのですが、気づくとそのような習慣はなくなり、知事からの年頭の挨拶を聞くだけで、普段と何も変わらない職場になっていました。
退職後は、被災地南三陸町での年末年始だったので、当然そのような正月気分はありませんでした。それどころか、様々な理由で年末になると年を越えられない、正月を迎えられられない人が自ら命を絶つリスクが高まるというデータがあることから、年末年始はなく、いつもに増して慎重な見守り活動を展開していました。
大学の教員になってからは、授業のまとめとして学生に課しているレポートの添削を行い、それを一冊の報告書にまとめ上げる編集作業のために、年末年始の殆どを費やしていました。この為、正月三ヶ日は、ある種稼ぎ時で、なんとも忙しい時間を過ごしていたように思います。また昨年は、信頼を寄せる先生から専門雑誌「環境と公害」へ論文の寄稿を依頼され、その執筆に追われていました。加えて、復興庁から予算を頂き「心の復興事業」として『東日本大震災宮城県民100の提言-ともに生きる想いを紡ぐ言霊-』の編集を進めていました。なので、正月気分に浸っている時間は無かったように思います。
これは、昨年だけではなく、毎年同じような感じで年末年始を過ごし、仕事始めに突入していたように思います。このようなことから、1月4日を迎えると何か緊張が走るのです。
しかし、今年の1月4日は緊張が走らず、『どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?』等を読みながら普段着のままで書斎に籠もっているのです。そうだ、「市井の人」になっていたことを忘れていました。緊張が走らないでどこかのんびりしているのはそこかと、一人笑っています。習慣とは恐ろしい。もし私が認知症になったら、きっと1月4日には、スーツを出せ、ネクタイを出せと言うに違いありません。そんな私にはどの様な声をかけてくれるのだろう。
仕事は、何も給料を頂くような仕事だけが仕事ではありません。社会貢献も大切な仕事です。近江商人は、仕事の目的を三つ挙げています。
其の一 自分が幸せになること。
其の二 相手が幸せになること。
其の三 社会が幸せになること。
もし、この言葉に照らして何か違和感のあるような仕事はどこか矛盾があるということです。
この様な視点にたって「仕事」と言うのであれば、私にもやらなければいけない仕事始めが待っています。1月4日の仕事始めには、見守りの対象になっている方及び災害要支援者の方の連絡先電話番号を携帯に入れる作業をしようと思います。電話が来たときは、着信に表示される名前で返事することができるようにしたらきっと安心するに違いないと思うからです。また、近々訪問看護ステーションのケアマネさんと顔合わせを兼ねて災害時要支援者の希望をお聴きする機会を設けました。先ずは対象者の方の生き方や介護家族の願いを聴き、その上で対応策を考えたいと思っているからです。
近江商人の言う仕事の三つの目的が、つながってスパイラルを成すようになれば、きっと良い仕事になるに違いないと思います。自分の出番がある仕事という言葉を聞くと何か血流が増すような気がして、アドレナリンもシャワーのように降り注ぐようです。ちょっと危ない仕事依存シンドロームの様な感じもしないわけではありませんが、頑張りすぎない程度に頑張ります!
先生のお名前を登録に共感しています。
実は私も、母が多方面からご支援を頂いている時、一度でもお世話になった方は全て登録し今に至っています。
着信を見て「はい、〇〇さんいつもありがとうございます」と電話に出ると、直ぐに大事な本題に入ることが出来、安心とともに顔の見える関係が作られていきました。
先生のように、まだ見ぬ方々に対して出来る限りの下準備をなさることは、これから支援される方々にとって、どれだけ心強い味方と感じられることでしょう!
このホットラインが地域の安心安全の頼みの綱となっていくのでしょう。
でも先生はそんな準備を整えていることなどお首にも出さず、さらりと姿を現すのでしょうね。
出来るだけ出番の少ない毎日でありますよう、陰ながら応援しています!
着物、今朝出勤する娘の姿を見ながら私も先生と同じことを思い出していました。
凍るような空気の中を衣擦れの感触を楽しみながら会社に向かった40年昔が懐かしいです。
ちなみに娘はあまりにいつもの姿で、せめてジャケットくらいは着ないのかい???と心配になりながら見送りました。
名前で呼ばれると嬉しい本当にそうですね、顔と名前を覚える、苦手なことの一つですが私もこのページをきっかけに心がけたいと思います。
おはようございます。
2022年仕事始めです。
着物を着ています(妄想)笑!
仕事の目的は、「自分が幸せになること」「相手が幸せになること」そして「社会が幸せになること」。この近江商人の教訓は、プライベートにおいても仕事においても、まったくそのとおりかと思います。
先生の仕事始め、『電話が来たときは、着信に表示される名前で返事することができるようにしたらきっと安心するに違いないと思うから、対象のかたのお名前を入れる』とのこと。とても良い仕事始めだと思います。
こんなことがありました。「街に戻ってきても話相手がいなくて淋しい思いをしている人がいるようだ」と毎朝のワンちゃんとの散歩をしながら気がついた同僚に声をかけられました。私たちにどんなことができるかなと、いち早く帰還した区長さんと見回りをしてくださっている警察官、そしてそして役場の有志で年末に集まり、話合いをしました。そのときに区長さんから言われたことは「役場の人に声をかけられるときに最初に名前を言われるととても嬉しい!」と言うことでした。私もそのように心がけてはいましたが、さらに意識して名前を最初に言おうと思いました。
災害時要支援者の希望をお聴きする機会を設けたとのこと。『先ずは対象者の方の生き方や介護家族の願いを聴き、その上で対応策を考えたいと思っている』
いいですね~。そのようなお話を聴いてもらえる、やり取りができる、その行為自体がとても意義有ることのように思います。
あと、実際に緊急事態が発生したとき、薬や緊急連絡先等が誰もがわかるところにあることも大切かと思います。
さて、私も着物を脱いで(笑)、普段着に着替え、郵便物の処理に取りかかります!