老いの幸福論

『老いの幸福論-自分らしく生きる』と題して、総合内科専門医・老年病専門医(在宅療養診療所院長)が河北新報に興味深い記事を載せています。

老いの2大ストレスは「孤独」と「退屈」だと言います。その上で、それらに打ち勝つ秘策として「柔軟性を持つ」ことを挙げています。加齢に伴う心身の変化に対しては「気持ちの持ちよう」だけではなく、環境や生活、更には考え方や嗜好までを柔軟に変化させることで、人生の終盤をより幸福でより実りあるものになるのではないかと語っています。人生の全てのステージで重要な「柔軟性」。身体だけではなく心も頭も固くなる老年期には、特に重要になってくると指摘します。

また、この為には、「生涯現役こそが最善の戦略」といい、社会貢献の気概を持つことを勧めています。これが、孤独と退屈に打ち勝つ究極の秘策だと!また、村上春樹の言葉「年をとると言うことを、いろんなものを失っていく過程と捉えるか、あるいはいろんなものを積み重ねていく過程と捉えるかで、人生のクオリティーはずいぶんと違ってくるのではないか」を紹介し、色々なものを積み重ね、今まで見たこともない景色を見たいと語ります。

老年心理学の分野では、次のようなことが言われています。流動性知能とは、新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理・加工・操作する知能で、暗記力・計算力・直観力などが該当する。流動性知能は25歳ごろにピークとなり、65歳前後で低下がみられるといいます。

一方、結晶性知能とは、経験や学習などから獲得していく知能で、言語力に強く依存する。洞察力、理解力、批判や創造の能力といったものが該当する。結晶性知能は、経験や学習によって20歳以降も上昇をつづけ、高齢になっても安定しているといいます。1967年、キャッテル(Cattell)が提唱した、加齢による知能変化に関する理論です。

こうした理論を下に、前述の孤独や退屈に対する秘策「生涯現役こそが最善の戦略」を考え併せてみると、私にもまだまだ脈があるかも知れない、出番が期待できるのではないかと思えます。その為にも、物事に対して「柔軟」に対応できる、おおらかさや心の余裕を持てる生活に心がけたいものです。「社会貢献を生涯現役で!」私の目標は、何とかなりそうかも知れない、そんな元気を頂いた記事でした。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

老いの幸福論” に対して2件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    結晶性知能という言葉を初めて知りました。
    経験や学習で獲得されるとあれば、確かに年齢を重ねるほど積み重ねられるという事ですね。但し、経験を咀嚼して吸収し学習を実践すればという事と解釈しました。
    また、新しいことに挑戦する勇気と好奇心を忘れずに、ときめく気持ちも大切にしたいです。
    50年以上も前に提唱された理論が、今後の生き方のヒントとして今の私に与えられたような気がしました。
    勉強になりました。

    前回のコメントが言葉足らずでしたので補足です。失礼しました。

  2. 鈴虫 より:

    私も勇気をいただきました。
    少しずつ将来不安が出てきた今日この頃、柔軟なこころで地域社会に参加させて頂きます。

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