養蜂体験(富谷ユネスコ)
富谷ユネスコ協会が主催し、地元の社会資源を見学すると共に、その社会資源の持つ社会的意義を学ぼうと企画された、養蜂体験及び学校給食センター施設見学に参加しました。ここでは、給食センター施設見学は割愛し、養蜂体験だけを取り上げます。
養蜂体験は、富谷ユネスコ協会が主催し、特定非営利活動法人SCRが富谷市役所屋上で行っている養蜂を視察するというものでした。NPO法人SCRは、活動目標を「自然治癒力の増進を図る事業活動をおこない、すべての人々が生きがいを持ち生活できる地域社会づくりに寄与することを目的として活動」しており、「みつばちの里」づくり等を行っています。
今日(9月28日)は、ミツバチの生育状況を確認する日であったことから、養蜂箱が開かれミツバチの様子を直接見ることができました。現在、養蜂箱は8個有り約10万匹のミツバチがいると言うことです。夏頃から数が減って、現在は10万匹とのことで、4、5月頃の最盛期には20万匹ほど飼われているそうです。
ミツバチの一生は短く、約40日で死んでしまいます。その間に1匹の働きバチが集める蜂蜜の量は、ティースプーン1杯ほどだと言います。一生かかって集めた蜂蜜はティースプーン1杯、「命の尊さ、蜂蜜の貴重さをミツバチとの関わりから教えられています」と、代表の方はおっしゃっていました。また、養蜂は、環境との関わりも大切で、無農薬やきれいな水の存在が大きいと言われています。ミツバチの住む里は、環境もよい場所だと言うことになります。
8月4日に取り上げたセミは、7年間土の中で過ごし、地上に出てから7日程で一生を終えます。7年土の中で過ごし、7日間一生懸命求愛活動を行い、子孫を残して生涯を閉じる。ミツバチにしてもセミにしても、生を受けて一生懸命働き、短い生涯を終えています。儚い(はかない)生涯というか、充実した生涯というかは、人それぞれの見方なのだろう。今の私には、「短くとも充実した生涯であった」と言う言い方の方に惹かれる感じがします。
地域の団体、ここでは富谷ユネスコ協会ですが、地元の活動を取り上げて、地域住民みんなでその活動の持つ意味を知り、自分の住む地域に愛着を持つ機会をつくっています。また、活動内容を理解することで、環境への関心を深めたり、命に関する意識を高めるなど、様々な学びの機会になっています。
この様に、地元の団体がより良い地域づくりに貢献していることは、これからの地域づくりのお手本になる姿だと思っています。行政、団体(社会資源)及び地域住民が三位一体となって「地域づくり」を進める協働は、自立した地域の姿でもあります。
こうした意味においても、プラットホーム的役割を担っている富谷ユネスコ協会が益々盛んになることを心から願っています。
富谷ユネスコ協会の活動にご参会いただき、またホームページで取り上げていただき、本当にありがとうございます。
私も主催者の一人として関わっていましたので、このように私たちの想いや願いを言葉にしてお伝えいただいたことに感激しています。
まずは「一人一人の想いが大切」で、その上でほんの少しずつでもいいから互いに関わり合い、助け合い、補い合い、その相乗効果によって、地域が真の意味で豊かで住みよいものになることを心から願い活動しています。
富谷市長さんが心のこもった素晴らしい挨拶をしてくださったことをはじめ、教育部長さん、職員の方達も協力してくださり、「温かな協働の姿」を感じてもらえる時間にもなったのではないかと思っています。
参加者の方たちも、こうして実際にいろいろな体験ができたことをとても喜んでくださいました。「今度はお互いの暮らしや想いなどを語り合う場を創っていただけたらと思います」と最後に声をかけてくださった方もいらっしゃいました。
コロナの影響によって絶たれてしまっていたからこそ、「語り合う場」「想いを共にする場」がなおさら切実に求められているのだ、ということを肌で感じた時間にもなりました。
応援のメッセージをいただき、とても励まされました。ありがとうございました。
市民の意識啓発に寄与する、とても素晴らしい事業でした。これからも更なる発展をお祈り致します。