米国日本産食品(福島県産食品)の輸入停止措置撤廃
アメリカは、福島第一原発の事故を受けて実施していた県産のコメなど、日本産食品の輸入停止措置を21日撤廃しました。福島第一原発の事故を受けて、アメリカは福島県産のコメや原木シイタケなど14県のべ100品目の輸入を停止していました。なかでも福島県内は品目が最も多く、原乳や一部の牛肉なども含めて35品目が対象でしたが、すべてで輸入が再開されます。アメリカの撤廃の一方で、中国や韓国など14の国と地域は輸入規制を続けています。
アメリカが福島第一原発事故以来続けてきた日本の食品の輸入規制をすべて撤廃したことについて、日本政府は歓迎の意向を示しています。菅総理はツイッターで、“4月に訪米した際、バイデン大統領に早期撤廃を直接働きかけた”として、「この決定は、被災地の人々が待ち望んだものであり、これからの復興にも大きく役立つ」と投稿しました。また、加藤勝信 官房長官は、「規制措置を継続する他の国・地域に対する働きかけを行う上でも非常に重要なものと考えております」“東日本大震災から10年という節目の年に撤廃となったことを歓迎する”としたうえで、中国や韓国など輸入規制を今も続けている14の国や地域に対し、「引き続き粘り強く働きかけを行っていく」と述べています(22日12:59)。
この政府のコメントは、もの凄く気にくわない!もう10年も過ぎた「今なの?」って。風評被害などと、私たちの意識が低いと散々叩いておきながら、国と国の間レベルでは、輸入停止措置が10年以上も続いていたのです。それなのに「バイデン大統領に早期撤廃を直接働きかけた」成果の如く発表している。福島県民のご苦労をわかっているのだろうか。コメントを出すのなら、「これまで福島県の皆さんには大変ご苦労をおかけした、申し訳ない」というべきだろう。
福島県では、様々なありとあらゆる食品の全量検査など、安全を確保するために並々ならない努力を重ねてきました。全てにおいて極めて厳しい基準を課して「安全」と市場に出しているのですが、一向に消費が伸びない。国内向けには、誤った受け止めによる「風評」が消費を阻害していると国民を責め、大きな市場である米国には10年を過ぎた今まで続いた輸入規制を突破できないで来た。何やっているんだと、もの凄く腹立たしい。福島県民に謝りもしない、我が国は一体どうなっているのだろう。
みなさん、隣県福島の皆さんを消費で支援しましょう。食品は安全です。「安全」だけではなく「安心」するように、正しい知識を身に付けましょう。
あの日、政府からテレビで「逃げてください」と言われ、訳がわからず着の身着のまま逃げ、その後わかりやすい正しい情報がなされないまま10年が過ぎました。その恐怖が今も消えないで避難している人々が今も尚たくさんいらっしゃいます。それはとてももったいない、無駄な時間を過ごしていることにも繋がります。
まずはその方たちに寄り添う政府の対応を望みます。外国への発信はもちろん必要ですが、国内の足もとをもっと真剣にみていただきたい。
ハチドリさん、このコメントで当時の混乱した状況を思い出しました。今振り返って考えると、当時の混乱は、ご指摘の「正しい情報」の不足が決定的だったと思います。
国内の足下をもっとしっかり見ようというご提案、心して受け止めたいと思います。
今朝、このニュースを聞いて心から安堵の気持ちになりました。
10年もの長きにわたり、原発事故による風評被害で被災した地域の生産者は苦しめられて来ました。
決して福島が悪いのでも生産者が悪いのでもないのにです。
今回のアメリカの判断によって、国内の消費者意識が変わることを願います。
でも、外国の判断から国内の意識改革を後押しされるというのは、全くもって情けないことです!
鈴虫さん、有り難うございました。
外国の対応で私たちの消費意識がかわる。何とも情けない話です。広島・長崎の原爆投下についても言えることですが、外国からの指摘やフォローでようやく意識する。残念な現実です。
隣県の我々が風評被害に立ち向かい、私たちから消費を拡大して新たな風を吹かせ、福島の人達を支えてあげましょう。
コメント、本当に有り難いです。