大人の本気「みんなの学校」

大阪府立大空小学校の「自分の居場所のある学校」づくりのドキュメンタリー映画「みんなの学校」を観ました。そこには、一人ひとりの子どもと徹底的に向き合う教員の姿、それを支える地域住民の普段着の姿がありました。また、些細な言葉に傷つき、的を射る一言に救われる子どもたちの姿がありました。

徹底して子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちの心の奥底にある苦しみに寄り添い、純粋無垢な子どもの笑顔を取り戻しています。大人が本気で子どもを育む姿には、教員や地域住民といった枠組みを超えて、人としてのあるべき姿を見ることができます。

何事にも言えると思いますが、本気で物事と向き合うときは、自分自身との向き合いでもあります。自分の全身全霊を傾け、自分の強み・弱みを知る機会でもあります。その意味では、こうした関わりを通して自分自信が自分を知り学びを深める機会になります。大人の本気は、今日の社会の矛盾や脆弱さ等々に自分事として取り組む、本来誰もが持っている根源的な叫びでもあるようにおもいます。

この映画を観て、自分ならどの様に振る舞うだろうか、どの様な言葉を選びどのような声をかけるだろうか、誰と協働し誰に支援を求めるだろうか等々、様々なことを考えました。優れた実践を観るということだけではなく、自分ならどうするのか、そんなことを考えさせてくれる映画でした。この様な映画は、みんなで観て意見交換し、子どもを育む地域社会の有り様を考える機会にしたいものです。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

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