防災学習の打合せ
6月25日に行われる事前学習及び7月2日の防災体験(避難訓練・避難所設営)の最終打合せを中学校校長室で行いました(6月21日)。
始めに、25日に行われる全校生徒向けの防災学習について、講義内容を先生方に確認して頂きました。30分から40分の時間を二人で分担します。この学習活動を支える防災活動応援プロジェクトの提案者は、コロナ禍でも何とかして学びの機会を途絶えさせず繋ぎたいとする先生方の想いを生徒に伝えようとしています。私は、こうした生徒と先生の間に信頼関係を築こうとする姿勢にとても共感します。
詳しくは、全ての授業が終わった後に改めて掲載します。ここでは、コーディネータの存在の大きさ大切さに少しだけ触れたいと思います。
打合せの席上、校長先生が初めて校長になって赴任した学校で、地域と一緒に防災活動をしようとした際のお話をしてくれました。地域と一緒にといっても、地域にはどの様な組織が有り、また、組織の名前を知っていても何をしているのか分からないことが多かったといいます。この様な経験から、学校と地域を繋いでくれる役割を担ってくれる方の存在はとても大きいと語ります。
コーディネータ役を担っている防災活動応援プロジェクトの提案者は、学校と社会資源を繋ぐ役割であると同時にそれぞれぞれの想いを相手にわかりやすく伝える「通訳」的役割も必要だと話しています。
今回は、コロナ禍にあるということで地域の社会資源が地元社会福祉協議会に限定しましたが、これまで行った5年間の活動では、市内20団体との協働で実施しています。各団体とは、それはそれは丁寧に足を運んで説明や報告をしています。こうした地道な振る舞いがあって地域防災活動という学びの場が成り立っています。
コーディネータとは、それぞれの関係する社会資源を繋ぎ、それぞれの想いを共通言語で話し合えるようにする通訳者的存在。教科書に書かれている内容が、今、目の前で展開しています。
このコーディネータの振る舞いには、限りない子どもたちへの愛情と地域社会に対する信頼があります。そして、子どもたちを育てる最前線に立つ先生方に対しては、より良い教育を行いたいという先生方の想いに共感と感謝を持って、教育環境を整えるお手伝いをしたいという気持ちで接しています。こうした気持ちを持った人財の存在が、この様な事業を支えているのだと改めて感じ、コーディネータあるいは地域地域福祉の分野ではCSWerと呼ばれる人財の存在が極めて大きいことを再認識しています。