孫の小さなくつ
小学校一年の孫は、学校から帰ると宿題をしてから、4時頃に家に遊びに来ます。家に来ると、おやつの「サク山チョコ次郎」を食べながら、おばあちゃんと一緒にNHKの日本語で遊ぼうを観ています。二人で何か話しながら楽しそうです。だっこされながらテレビを観ている様子は、なんとも微笑ましいものがあります。
たまたま、玄関にきちんと自分で揃えて脱いてあったクツを見て、その小ささに改めて気づきました。言葉遣いや振る舞いを見ながら、成長の著しさを感じていたのですが、小さなクツをみて、まだまだ見守り支えていかなければいけない存在なのだと思いました。
小学校に通うようになると、幼児の頃の可愛いクツとは違い、格好いいスニーカー等を履くようになります。今日、玄関にあったクツは、自宅で履いている普段履きのクツ。普段は、成長した姿にばかり目が向き、またそれを願う気持ちが先に立ち、その成長のもとになる環境の大切さや見守り支えることの大切さに想いを寄せることが少なくなっている気がしました。
様々な支えを必要としている小さなクツを履いている孫。この孫の姿を見て、子どもたちの成長を見守り支えていかなければいけない大人の役割をとても強く感じました。小さな子どもたちが、安心・安全のなかで健やかに育っていく環境は、未来に希望を持たせてくれる環境でもあります。
子どもたちの成長は、それぞれの家庭内のこととして、家族にだけに任せるのではなく、地域社会全体として保護者とワンセットで見守り支えていく必要があります。子どもを支える、その子どもたちの教育を担っている学校を支えることは、地域社会の大切な役割です。
今、学校ではコミュニティ・スクークという考え方が始まっています。「コミュニティ・スクールは、地域住民や保護者等が学校運営に参画する仕組みとして、育てたい子供像、目指すべき教育のビジョンを保護者や地域と共有するための有効な仕組みであり、学校と地域の協働の基盤となるものである(文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)。」とあります。
小さな孫のクツをみて、改めて子どもたちの見守り支えることの大切さを思い起こし、同時に地域社会として取り組む必要性を再確認しています。