スーパームーンの皆既月食
隣に住む娘と今年小学校に上がった孫を連れて、泉が岳でスーパームーンの皆既月食を観測しました。太陽、地球、月が一直線上に並び月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食です。今年は、月が地球に最も近づいて大きく見えるスーパームーンと月食が重なる24年ぶりの天体ショーです。
朝一番のLINEで皆既月食があることを教えられ、孫に見せたくて娘を誘いました。月が欠けるところから見せたかったので、18時半には家を出て泉が岳スキー場の中程まで登り、太平洋側に広がる仙台の夜景を見ながら、その時を待ちました。孫は、大はしゃぎで元気よく斜面を登ってきます。私は、ついて行くのが大変でした。孫の元気さに目を細めると同時に、自分自身の体力の衰えを痛感しました。ここでパラグライダーをしていた時は楽勝だったのですが・・・。
月が欠け始めた頃は、雲で見えないのか欠けているのかがハッキリしなかったのですが、半分くらい欠けてきた頃には、ハッキリと徐々に欠けていく様子を観測することができました。孫は、だんだんと飽き始め、お母さん(娘)に叱られながらも欠け始めた月を観ています。私は、流れ星をここで見たことがあるのを思い出しながら観ていました。
だいぶ時間が経ち、体も冷えてきた頃にようやく月がすっぽり隠れました。同時に、浮かび上がるように見えたのが赤銅色に染まった球体のお月様でした。私は、初めての皆既月食観測だったので、想像とはだいぶ違いました。月が、立体的に見えたのはとても驚きました。月が赤銅色に見えるのは、太陽の光が地球の大気を通る際に、波長の長い赤色だけが拡散せずに、弱まりながらも地球を回り込みながら月を照らすから、そのように(赤銅色に)見えるのだそうです。立体的に見えた赤銅色の月は初めて見ました。
今朝、孫と顔を合わせたら、「昨日は月を見て有り難う」と、いわれました。母親にお礼を言いなさいといわれたのでしょうが、娘、孫と一緒に、24年ぶりの天体ショーを観ることができたのは、これからの限りある人生を考えたとき、とても貴重な時間になったと、改めて嬉しくなりました。