南三陸町被災者生活支援センター開所記念日
2011(平成23)年7月19日、東日本大震災の傷が生々しく残るこの日、南三陸町民が主な担い手となる『南三陸町被災者生活支援センター』を南三陸町社会福祉協議会が事業主体となり開設されました。
宮城県内では、これほどの担い手を要し組織的に設置されたのは、南三陸町社会福祉協議会が最初です。
7月19日の今日は、20人弱の将来の主任生活支援員が、服務の宣誓を行い、その業務内容の重さに戸惑いながらも「社会的役割」を自覚し、壊滅的な被害に立ち向かった初日です。
あの時から15年の時が経ちます。この間、延べ300名の南三陸町民が被災者支援の先頭に立ち、避難所や応急仮設住宅そして災害公営住宅で暮らす方々を訪問し、元気づけ続けたのです。今でも、その時の気持ちや取り組み姿勢は、脈々と受け継がれ現在に至っています。
私自身、行政ボランティアとして赴いた時のことや、テントで寝袋生活をしながら、東北三県及び県内集団避難先を訪問していたことや被災者支援組織の必要性を提案して『南三陸町被災者生活支援センター』の制度設計をしていたことを思い出します。
現在の南三陸町は、こうした『南三陸町被災者生活支援センター』に身を置き、被災者に寄り添った町民の努力が下となっています。私は、当時の生活支援員さんを尊敬の気持ちを込めて『奇跡のおばちゃん達』と読んでいます。
南三陸町に足を運んだときは、是非『結の里』に顔を出してみてください。美味しい珈琲を飲みながら『奇跡のおばちゃん達』と談笑しながら、震災直後の様子などを聴いてみて下さい。





