永平寺への未知・みち25日目(6月18日)
菩提寺(仙台市)から永平寺までの700キロ25日目(6月18日)の様子です。
富山県白川市から日本海沿いに加賀市までの約23キロをきのう同様猛暑の中を歩きました。今日も、7時前には宿を出ました。
ギラギラとした太陽ではありませんが、梅雨時特有のじっとりと汗をかく高温多湿の一日でした。梅雨に向かって歩いているので想定内ではありますが、仙台の暑さ湿度の高さとは違うような気がします。
今日も、ほとんど街と街をつなぐ幹線道路を歩くので、きのう同様に日陰がありません。
本当に歩くだけです。60センチの一歩をひたすら重ねるだけです。でも、たかだか60センチの積み重ねが20キロを数えるのです。まさにコツコツそのものです。
15キロ程歩いた時に小松基地の近くを通りました。日陰が全くなかったので、ようやく見つけたポンプ小屋のわずか30センチの日陰に身を寄せました。「助かった〜」とブロック壁に体を寄せてザックを下ろし靴を脱ぎ生ぬるい水をゴクゴク飲み、いっときの休憩を取りました。何度か深い呼吸をして携帯のデータを見たりしていたら、みるみるうちに30センチの日陰が更に細くなり、ついには消えてしまいました。確かに地球は自転しているのだから当然かもしれませんが、もうちょっと待って〜て言う感じでした。日陰がこんなに大切だとは、ガリガリ君と同じで、今回初めて痛感しました。
今日は23.6キロ8時間06分3720kcal平均2.9km/hでした。
能登半島の付け根を横断しおわり、明日からは、内陸に入って行きます。いよいよ山登りになります。一日中上りで、福井県には入ります。いよいよ永平寺のある山手には入ります。今度は、日陰はあるかもしれませんが、20キロ以上も上り続けるのなかなか厳しい行程です。何とか乗り越えられるよう精一杯頑張ります。



今日帰る時に、こちらでもとてもきれいに見えた夕陽!濃い黄身の半熟卵のようにトロリとした夕陽だなと思って見ていました。
場所は違いますが、たくさんの人が同じ夕陽を見ていたことと思います。
明日は福井県に入られるとのこと。
どうか木々の優しさに守られますように!
一日の締めくくりに、こんな綺麗な夕日が見られるなんて素敵です。
命の期限を悟った友人が「日本海に沈む夕陽がみたい」と言って、家族揃って見に行ったのがこんなにも温かい色をした夕陽だったのかと、亡き友人の面影が浮かびました。
さて、いよいよ佳境です。
一歩一歩を踏みしめて、心に刻んで下さい。