地元の方々の想いを感じる舟形丁石(4月25日44日目)

今日は、焼山寺に続く二番目にキツイ遍路転がし。覚悟はしていたのですが、大変でした。宿を出てから直ぐに、助走無しで急勾配の上り坂が果てしなく続くお遍路です。香川県(讃岐の国)最初の札所66番札所雲辺寺及び67番札所大興寺の2霊場を巡拝します。

宿を出てから、一貫した急勾配の坂道。路地の様な急勾配の道から遍路道に入ると、勾配は一段とキツくなり、休み場のない一貫した急勾配の上り坂が果てしなく続きます。勾配が急で、靴の底全部を使って踏ん張ることは出来なくて、足の指先だけで身体を押し上げる感じでした。この為、接地面が狭いので、足が滑ってふらついたらしながら登りました。

ようやく平坦な道まで下り、お地蔵さんに見守られながら、
遍路宿から頂いたおにぎりを遅い昼食でほうばる

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

地元の方々の想いを感じる舟形丁石(4月25日44日目)” に対して4件のコメントがあります。

  1. ハチドリ より:

    宿を出てから直ぐに助走無しの急勾配のお遍路だったとのこと,歩いた距離は21.1㎞なのに高低差が910mもあり,消費カロリーが4,207kcalとは,本当に大変な遍路転がしだったようですね。そんな44日目もお疲れ様でした。

    お天気が良くても急な下りは滑ったりして尻もちを突きやすく,登りよりも気を付けなければならないと思いますが,それがさらに『雨が降れば即沢になるようなところに落ち葉が積もり、下の石が見えない』とは,私なら恐る恐る,べそをかいてもう半分手を付きながら歩くような気がします。

    雲辺寺からの帰り道の『五百羅漢像に見送られて山を下りました』で感じたものは,確かに一体一体に表情のある羅漢像の無言の熱いエールだったのでは?(五百羅漢って,全国にあるようですが,福島県小野町にも昭和60年から羅漢像の奉納が始まったそうで,現在概ね五百体あるとか)。
    大興寺でのお供えのおすそ分けは,「頑張ってきましたね」のご褒美だったのだと思います。特別のお福分け,そこまでの疲れもちょっと癒されたかもしれません。そして,遍路道を歩いていた時に見たという、色鮮やかな「生花」,写真を見ると本当に赤,黄,白・・ときれいです。そこの地域の方たちは年間を通していろいろなお花を育ててらっしゃるのでしょうか。なんて素敵な風景だろうと思いました。「思いやり」が,普段の生活の中に当たり前に同居しているのですね。心に沁みます。ありがとうございました。

    45日目もがんばってください。

  2. 鈴虫 より:

    行きも帰りも足元の悪い遍路転がしの一日は、さぞかしお疲れだったことでしょう。

    お寺の住職も地域の人々も、此処へ至るまでの道程や苦労がわかるからこそ、御参りしてくれてありがとうと心からの感謝を込めておせったいして下さるのでしょうね。
    その道すがら、わが家の丁石にも手を合わせお経を唱えて下さったのだろうと思えば尚更お遍路さんありがとうと首を垂れるのでしょう。
    真心が通い合う素敵な一期一会です。

    今日の遍路道は落ち葉でその見た目は穏やかそうにしているのに、真ん中が沢状に削れた注意が必要な道だったと。その道を自分の足の感触で一歩ずつ確かめ踏ん張りながら進んだのですね。
    これは何ごとにも通じる処し方ではないかと思いました。
    初めての道をその見た目だけで分かったような気になり、勢いに任せズンズンと進んではいけない。一歩ずつ感じて確かめて、丁寧に慎重に進まなくてはいけないのだと私も心に刻みました。

    お遍路さんの歩みは奥が深いです。
    ありがとうございました。

  3. スマイル より:

    落ち葉で石が見えないのですべらないように・・・と歩く一歩一歩、「ああ、一足として同じ一歩はないのだなあ」と思いました。
    舟形丁石についての説明もあり、パソコンの前にいながら新たな知識を得ることができてありがたく思います。最近ハチドリさんが「知ることによって見え方が変わる」というような話をしていました。ああ、本当に・・・知らなかったらもしかしたら目に入りもしないかもしれない。日々もう少し丁寧に「見ようとすること」「聞こうとすること」「知ろうとすること」を心掛けたいとも思いました。

  4. いくこ より:

    おはようございます。
    バタバタと過ごした7月を終えて、今日は久しぶりにゆっくりとコーヒーを飲みながら拝見しています。急勾配の下り坂を五感を研ぎ澄まして危険を回避して歩くということ、身の程知らずにも憧れがあります、生きるということそのものだと感じるからです。
    その感性を少しでも育てたいと思いながらコーヒーをいれているように思います、ずいぶんと楽で比べるのも恐縮ですが、ささやかなチャレンジです。
    お寺さんから頂いたお福分け、どんなにか嬉しかったでしょうかと、読みながら私もあたたかな気持ちになりました。
    今週もありがとうございました。

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