今週の一枚(サーターアンダギー)
先日、久しぶりでNaritaマルシェに行きました。久しぶりのNaritaマルシェは、相変わらず「心の安全基地」でした。居心地の良さが多くの方々の共感を得ているのだと思います。
今回は、沖縄伝統の揚げ菓子「サーターアンダギー」が、本場仕込みの方(鈴木さん)から振る舞われると聞いたからです。だいぶ前に、一度頂いたことが有り、もう一度食べたいと思ったのです。
鈴木さんから、サーターアンダギーという揚げ菓子のことを教えていただき、改めてこのお菓子の美味しさの秘密を知ったように思います。沖縄の言葉で、サーターは砂糖、アンダは油、そしてアギは揚げの意味で、語尾を伸ばすことで「砂糖を油で揚げたもの」という意味になり、おやつとして古くから食べられているとのことです。
さらには、揚げたときに、丸い形の一部がパクッと割れて、その形が「笑顔」に見えることから縁起が良いとされ、結婚式のお祝いにも出されるそうです。お砂糖は、貴重品なので、その様なことも、おめでたい席に使われた理由なのかも知れません。その割れた形が、何とも愛嬌があります。お話しを聴いて、思わずほっこりしてしまいました。
サーターアンダギーは、500年以上前の琉球王朝時代に、中国から伝わってきたお菓子のようで、中国のお菓子「開口笑」(かいこうしょう)とよく似ているそうです。さすが中国、漢字それだけでお菓子の形や特徴をしっかり表していますね。
今回は、鈴木さんのそばで、じっくりサーターアンダギーができるところを見させてもらいました。低温の油で何度も転がすようにひっくり返し時間をかけて丁寧に揚げていました。途中で、パクッと割れ目が入り、急に愛嬌のある表情になるのです。
沖縄の方は、沖縄の方言で「沖縄生まれの人」を指す言葉「うちなんちゅ」と呼ばれたりするようで、沖縄の方は、人と人とののつながりを大事にする人が多く、沖縄社会には今でも、困ったときは仲間同士で助け合う「ゆいまーる」の精神が根付いていると言います。今回、作って振る舞って下さった方も、正しく!という感じの方でした。
サーターアンダギーは珈琲と相性が良いです、と教えていただき試してみました。これはイケる!一個だけではなく、たらふく食べたいサーターアンダギーでした。
目の前で作り立ての『サーターアンダギー』、さぞかし美味しかったことでしょう。沖縄出身の方がその解説をしながら作ってくれたとあっては、なんちゃってとは違い本場ものでしたね。
揚げ菓子は暑い時期には敬遠しそうですが、沖縄で食べられているものならこれは夏バテ知らずにちがいありません。
じつは、先日の縁側日和でおばあさん達が差し入れてくれた物に黒糖飴がありました。それも3人の方が其々違う黒糖飴をです!
黒糖はミネラルたっぷりだそうですから、「暑い時の栄養補給にいいね〜」と口の中で転がしながらおしゃべりしました。
おばあさん達、きっと今のカラダが欲しているのを感じて黒糖飴を差し入れしてくれたのでしょうね。
という訳で、私のカラダは『サーターアンダギー』が食べたいと言っています!
近々このカラダの声に応えてあげないと😆
揚げているサーターアンダギーの口がパクっと割れるたびに歓声があがりました。「笑顔」のように見えるからお祝いの時のお菓子にもなると・・・素朴なお菓子がお祝いの席にあるその光景に心がほっこりします。山盛りのサーターアンダギー、いいですよねえ。
これまでもサーターアンダギーを食べたことがありますが、私だけでなくみんな「このサーターアンダギーが一番おいしい」と言います。おばあさまが作ってくれた想い出のレシピでもあるとのこと。それに作ってくれた人が愛のかたまりのような人だから、なおさらでしょう。食べ物には作った人のエネルギーが入るのではないかしら。
それに、みんなで楽しみながら作ったので、さらに美味しいものになったのではないかしら。本間先生は最高にハッピーでおいしい「サーターアンダギー」を召し上がったことになります。
これからも幸せな『マルシェかふぇ』を目指しますので、ぜひいらしてください!お待ちしています。