OOC活動事例をお寄せ下さい(2月14日~2月20日迄の分)

二十四節季の「立春」が過ぎ、梅に関する話題がチラホラ聞こえてくるようになりました。

ウメはアンズ属に含まれます。日本国家が始まった頃、あるいはそれより少し前に、中国からもたらされた外来植物です。国家の基礎となる律令制の導入とともに中国から日本にもたらされた中国文化の一つと考えられています。その文化とは花文化です。花を観賞し、そのこころを歌にするといった「梅花の宴」に代表されるような花文化です。観梅文化は舶来のものであり、限られた上流貴族に囲われたものであったようです。

中国仏教である禅の普及や天神信仰が深くかかわって、貴族文化が地方や一般市民に広がるようになり、観梅文化は急速に各地に伝えられるようになりました。

ウメやモモが中国から日本にもたらされたのに対して、サクラ属は元々日本の野山に自生していたものです。言わずと知れた、桜は日本の国花です(菊と間違えている方が結構いるようです)。

サクラの名前の由来は諸説ありますが、有力なのは、「サ」は「サ神」を表しており、これは「田んぼの神様」を意味し、「クラ」は神様が鎮座する「台座」のことで、『田んぼの神が宿る木』が由来のようです。桜は稲の神の依り代であり、先祖の霊の依り代であると考えられてきました。桜の開花はたわわに実った稲穂に見立てられ、秋の豊作の願いが託されたのです。

北陸の山間部では桜の花の咲くころ、4月の下旬になりますが、蓮如さんの山行きといって、家族こぞって重箱や酒を携えてお墓参りをするところがあります。先祖にお出会いし、豊作を祈願する重要な行事になっています。

福島県富岡町の桜祭り(2022.04.10)

日本人の桜好きはだれもが否定できない現実です。では、なぜ桜は、古代から人々の心をくすぶり、崇められる対象となってきたのでしょうか?その理由として、大きく二つあると考えられています

一つ目は、『春を待ち焦がれる感情』です。長い閉ざされた冬を超え、待ちに待った春。動植物は活気を取り戻し、人々の心も明るくなっていきます。桜は、まるでその心を表現したかのように温かみのある美しい花を咲かせ、人々もその桜を見てより一層春の訪れを実感します。

二つ目は、『命の儚さ』です。全国各地で桜の開花予想が毎日のように報道され、開花を今か今かと待ち望み、三分咲き、五分咲き、七分咲き、やっと満開。満開になったと喜んでいたら、夜の雨風が強ければ、次の日にはすっかり見頃を終えてしまう。「明日、どうなるかわからない」、この「生命の儚さ」と「名残惜しさ」が、私たちの心を魅了するのではないかというのです。私は、こちらの理由がとても分かるような気がします。桜は日本人のやさしく繊細な心の文化と日本美、美意識の神髄!のようです。

書きながらそういえばこう表現しているよなって改めて思いました。「桜は散る」という表現をしますが、「梅はこぼれる」、「菊は舞う」、「椿は落ちる」、「朝顔はしぼむ」というような表現です。日本語はなんと繊細で美しい表現をするのでしょうね。こうした、繊細さは日々の暮らしの中でも使い、日々の機微を大切にし、それを丁寧に表現していきたいものです。

突然の展開ですが、では、人間の場合は何と表現するのでしょうか。「死ぬ」でしょうか。実は「往く」(いく)という言葉があります。「往く」の元になっている言葉は、「往生」です。

蛇足ですが、私の母の位牌には、戒名「瑞雲慈香清大姉」に加えて、母が2月生まれなので「梅の花」を描いています。

まえがきがなくなりました。申し訳ありません。さてさて、毎度まいどの「おせっかい」を頂きたいと思います。思いを同じくする方々の交流の意味合いもあるようなので、「おせっかい」の共有だけはなく、様々な機微を寄せ合い話し合っても楽しいかも知れません。宜しくお願いいたします。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

OOC活動事例をお寄せ下さい(2月14日~2月20日迄の分)” に対して17件のコメントがあります。

  1. マドンナ より:

    みなさん、本当にありがとうございます。
    最初のきざみ海苔はあっという間に完売し、売り上げは義援金とさせていただきました。その後、すぐに2回目に取りかかりました。

    実は、息子の親友(石巻出身)が石川のイオンのレストランで働いていて震災に遭いました。お店の再会ができない中、支援物資を使って炊き出しをしてると言う電話をもらったのが1月の末くらいでした。
    避難所にいる人達が巻き寿司食べたいと言ってるから海苔を送って欲しいと言われて送って、今回2回目に集まった義援金はきざみ海苔と一緒にそこに送らさせてもらいました。それを受け取った息子の友達からは『すごく助かった!』と連絡がきたので、皆さんの善意が石巻出身の男の子を通して被災された方を元気にしてくれてると思います。 
    本当に本当にありがとうございました。

    又、鈴虫さん、いくこさん、スマイルさんも、本間先生も、ぜひ東松島のお店の方に皆さんで遊びに来てください。お待ちしてます♪

    1. いくこ より:

      マドンナさん、息子さんとお友達のエピソードを教えて下さってありがとうございます。
      胸が熱くなる思いで読ませて頂きました。石巻出身の方が石川で働いてらしたということ、そして心を込めた支援をなさったということ、人の世は素晴らしいです。

    2. 鈴虫 より:

      マドンナさん
      息子さんのお友達を介した支援のお話を聞いて、私には訪れたことのない石川のイオンが急に身近に感じられました。
      石巻出身のお友達によって、その土地の人達に美味しい巻き寿司が振る舞われたことに感謝します。
      きっと、みなさんはその磯の香りのお寿司をよおく味わって食べてくれたことでしょう。
      その光景を想って私まで幸せな気持ちになりました。

      もちろんどの様な形であってもご支援は心強く有難いものですが、顔の見える支援は格別な喜びまで一緒に届けてくれるように思います。

      私はマドンナ海苔屋さんの場所もよくわからないのに、直ぐにもたどり着けそうな気持ちでいましたが松島基地の目の前なんですね。
      わかりました!
      いくこさん達も一緒に行けそうですので、かっちょいいブルーインパルスに負けない勢いの訪問になるかもしれません✨
      その時を楽しみにしています。

      1. ハチドリ より:

        鈴虫さん、私が初めて『縁側日和』にお邪魔したあの日は、マドンナ海苔屋(のり工房矢本)さんに最初に寄ってから、三陸道に乗り行ったのでした。なので、きっと直ぐにもたどりつけますよ!

    3. ハチドリ より:

      マドンナさん、今回はいろいろありがとうございました。そして声をかけてもらったことにも深く感謝しています!

      息子さんのお友だちが働いていたレストランのシェフの方からの連絡をマドンナさんを通じて見せてもらいました。みなさんにもお伝えしたいのでここに書かせてもらいますね。

      **************

      『命を繋ぐ食から
        状況は変わりつつあります。』

      そう(被災地)ではない皆様は
      石川県に遊びに来て応援してください。
      東日本大震災のときは離れた山形県なのに、通常にもどるのに一年半かかってしまいました。
      金沢はなんともありません。
      皆様金沢へ、富山へ遊びに行ってください。
      多くの飲食店が泣き入ってます。
      気づいたらあの店がなくなってたなんて話しはたくさん出て来ます。
      私の店は一度2月20日で閉店します
      3月には違う業態で再開します。

      ***************

      東日本大震災の時に他県の知り合いの人たちがネットで買い物をしてくれたり、実際に来て状況を見てくれたり、泊まってお土産をたくさん買って行ってくれたりしたことが、とってもありがたいと感じていました。嬉しかったですね。
      今、私が応援できることはとても小さなことだけど、少しでもそれが応援になるのであれば、石川や富山、そして新潟の方に行って見て、食べて飲んで泊まって、おしゃべりをして食べて買って、また食べて…、そんなことをしに行きたいなと思っています。
      マドンナさん、ご一緒にどうですか?

      1. マドンナ より:

        ありがとう。
        石川県は看護学校のクラス旅行で訪れた場所でした。
        能登半島では迫力ある御陣乗太鼓や夕焼けの風景がとても素敵だったの。金沢の東の廓街を蛇目傘を持って写真を撮り合ったりしました。
        サザンオールスターズが訪れてサインが飾ってるある『俵屋』さんというお店で水飴をお土産に買ってきました。

        今度みんなでいっしょに旅行に行きましょうね!

  2. マドンナ より:

    さくらの素敵なお話をありがとうございました。

    さくらが咲く美しいところは各地にあるかと思いますが、大崎市田尻にある加護坊山のさくらもいいですよ。頂上は周りを360度見渡せるパノラマです。小学校の時の遠足は必ず加護坊山がお決まりでした。みなさん、ドライブにぜひおいでください。

    今日はみなさんにお礼を伝えたいと思います。
    東日本大震災の時、東松島で暮らしていた私たちはたくさんの物を失いました。でも一番大切な身体と心を失うことはありませんでした。しかし、しばらくの間漁に出ることも店の再建も出来ず途方にくれたことを、この度の能登半島地震の被害と重ね合わせて胸が張り裂けそうな思いで見ていました。

    何か少しでもと考え、海苔を買ってもらったお金をすべて寄付しようと決め、ちょっとアナウンスしたら、次々と伝わり、たくさんの電話をいただき完売することができました。

    本間先生、「マドンナさんはいますか?」と工房にお電話をいただきありがとうございました。従業員みんなで大笑いしましたよ。OOCのみなさん、本当にありがとうございました!

    東日本大震災後に、幼馴染みが年に何回か一同に集まって楽しい時間を送っています。そのきっかけは、小田和正さんのコンサートでしたが、その前後の道中は、なんともかけがえのない大切な時間になっています。

    今年の元旦に、本当は小田さんの昨年のコンサートの様子がBSで放送される予定でしたが、能登半島地震が起きたので中止となりました。しかし、やっとその時の番組の放送日が決まりました。2/17(土)9時からBSで放送されます。76歳になりましたが、ますます魅力が増している様子をたくさんの方に見てもらえたら嬉しいなと思います。

    1. 鈴虫 より:

      まぁ、お店でも「マドンナさん」で通じるのですね?
      私は電話でその「マドンナさん」が言えずに、しどろもどろになってしまってドキドキしました。
      なぁんだ次は「マドンナさんをお願いします」と言って電話をかけますね♪
      石川県への義援金をいち早く声がけしていただいてありがとうございました。
      あいにく前回は乗り遅れてしまいましたが、次こそはと思っています。

      私の子供の頃は通学路に何軒も海苔屋さんがあって、友達の家も海苔屋さん。店先にずらりと並んだお茶箱から、紙の帯で巻いた海苔の束を出してトントンとする様子を見るのが大好きでした。
      その海苔の香りも大好きで、わざとお店からこんにちはをしていたくらいです。
      私の海苔好きはこの頃の想い出から始まっているのだと思います。

      今度マドンナ海苔屋さんを訪ねてみようと考えていますので、その際はよろしくお願いします😊

      そして小田さんのコンサートの模様が放映されるのですね!
      それは楽しみです😊
      情報をありがとうございました。

      1. マドンナ より:

        ありがとうございます。
        鈴虫さんの美しい黒髪の理由がわかりました。
        ぜひ、マドンナ海苔屋に遊びに来てくださいね。

    2. スマイル より:

      マドンナさん、まずは海苔で被災した方達を応援しようと思いついてくださって、実行に移してくださったことに心から感謝いたします。その気持ちがどれほど困難な中にある方達を励ますことでしょう。

      そして、海苔、とっても美味しかったです。香りがよくて感動でした。本間先生は「マドンナさんいますか?」とおっしゃったそうですが、私は電話に出てくださった方に「マドンナさんですか?」と聞いてしまいました。前もってお名前を確かめておくべきだったと、電話してから気が付く始末。でも、それもこれもこうしてみんなで分かち合うと、ほんわかとあったかい思い出になっていきますね。

      それから小田さんの番組のご案内もありがとうございます。いつか行ってみたいと思いながら叶わずにいたコンサート、テレビで拝見したいと思います。

      1. マドンナ より:

        スマイルさん、リゾットにきざみ海苔を乗せているのを見ました。とても美味しそうでした。

        今度、マルシェカフェに遊びに行きたいと思っています。その時は美味しいコーヒーを飲みながらいろんなお話がしたいです。

    3. いくこ より:

      マドンナさん
      ハチドリさんからマドンナさんという方が参加しますと聞いた時、すっごい攻めてるハンドルネームだなぁと思ってお会いするのをわくわくお待ちしていました。ハンドルネームが必要と言われて事情も呑み込めないまま見知らぬところへ出向く、そのようなお付き合いができていること、きいた私もほんわか温かな気持ちになりました。
      コンサートの情報ありがとうございます、録画予約しました!
      マドンナさんのお店、鈴虫さんが行かれる時にご一緒したいです、楽しみにしています。

      1. マドンナ より:

        いくこさん、幼馴染みにキャサリンがいますので、彼女には負けられないと思い、ハチドリさんから「名前どうする?」と言われた時に迷わず『マドンナ』にしました。(笑)

        うちの目の前は松島基地で、ブルーインパルスの練習飛行は頭の上でよく見えます。どうぞみなさんで遊びにおいでくださいね。

    4. ハチドリ より:

      私もBSで小田さんの番組見ました。
      コンサートでは若々しく、いつも素敵な歌声を聴かせてもらい、感動と感謝の気持ちを持たせてもらっていますが、私たちには見えないところでいっぱいご苦労や様々な想いがあることを改めて知ることができました。

      私たち幼馴染みを震災後にまた繋いでくれたのも小田さんだったね。 40年以上も前の看護学校の同級生たちとの再会もそうでした。

      本当にありがたいなあと思っています。そして、ただありがたいなと感謝するだけではなく、小田さんが作った歌詞やメロディを大切に使わせていただき、自分のこれからの暮らしを少しでも豊かに、幸せに過ごして行けたらいいなと思っています。

      ♪誰かを 幸せにできるとしたら きっとそれが一番 幸せなこと♪

  3. いくこ より:

    梅に鶯とくれば和の心の風情そのもののように感じてきましたが、梅も外来植物だったのですね。意外な感じがしますが、遠い昔日本列島が大陸と地続きだった頃に人も渡ってきたのだとか、中国や韓国の方とも元をたどれば親族なのだと、近ごろ交流のあった中国からの留学生のお顔を思い出しています。互いの文化を大切にしながら親しく交流したいと改めて思いました。
    知識のおせっかいありがとうございました。

    私の最近の小さなおせっかいは、鍵をどこに置いたか忘れて困ったという近所の方に、コードリール付きのキーホルダーとバッグに付けられるようにカラビナを買ってきて差し上げました。帰宅してバッグに付けた鍵が、紐付きのままびよ~んと伸びて手を離すと元に戻りますから、うっかりさんにおすすめです(私?当然装着済みです)。

    1. ハチドリ より:

      いくこさん、そのコードリール付きのキーホルダー、すごくいいと思います。
      鍵を探さなくて済むようにと、同じところに入れてるつもりでもいつも同じバックでないし、急いでいるとどこに入れたかわからなくなる始末。ご近所の方、喜ばれたことでしょう。

      梅、中国からの外来種だったのですね。てっきり日本のものだと思っていました。今年は梅の開花も早く、最初はピンク色、次に白色、今は濃いピンクが咲いていて、歩いているとどこからともなく甘い良い香りが漂ってきます。そして梅はアンズ科なんですね。どうりで身震いするくらい酸っぱいわけだ!でもその酸っぱさがいろいろな美味しい物に変身するから大好きです。ね、いくこさん!

      先生、花の終わる時の表現について教えていただき、ありがとうございます。本当に日本語はなんと繊細で美しいのでしょうね。また、人が亡くなると『往生した』と表現することがありますが、『死ぬ』を『往く』と言うのはそこから来ていることも初めて知りました。

      『こうした繊細さは日々の暮らしの中でも使い、日々の機微を大切にし、それを丁寧に表現していきたいものです』と書かれていましたが、日本人であることに誇りと感謝をもち、そういう振る舞いが自然にできていったらいいなと思いました。

  4. スマイル より:

    サクラのあれこれを知ることができて、とても勉強になりました。なんと素敵なおせっかい!

    そしてそこから『日本語はなんと繊細で美しい表現をするのでしょうね。こうした、繊細さは日々の暮らしの中でも使い、日々の機微を大切にし、それを丁寧に表現していきたいものです。』といたる心情に心から共感いたします。

    どのような言葉を使うか、ということはそのままどのように生きるか、に繋がると感じていますが、日本人が古来から育んできた他に例のない細やかで繊細で柔軟で優しい感性は言葉を生み出し言葉と共に育まれてきたと思うと、ついつい単調な表現になってしまう日常の会話をもっと意識して交わしたいものだと心底思います。外国語を身につけることも大切ですが、もし幼いころから日本語の美しさ、そこに秘められた知恵や神秘を教えることができたら、社会や環境まで自然に良くなっていくのではないか、と思うほどです。

    これを機に、私ももっと日本語を意識して使いたいと思いました。今日は私の「日本語(母国語)記念日」にしよう!そんな気持ちです。

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