Café de Monk全国サミット参加
2月11日(土)19時30分からオンライン(web)及びYouTubeを使った「Café de Monk全国サミット」が行われました。今回は、2020(令和4)年2月25日の第一回目から数えて第六回目のサミットになります。Café de Monk(お坊さんの移動喫茶)は、東日本大震災を契機に始まり、12年目を前にして六回目が開催されました。
奇しくも、今回の事例報告は「災害時のCafé de Monk」です。今回は二つの事例が報告されました。一つ目は、西日本豪雨災害時に倉敷市真備町で行われた事例について、中国地方臨床宗教師会と倉敷市社協の協働で取り組んだ事例です。二つ目は、熊本地震時に益城町で行われた事例について、九州臨床宗教師会で取り組んだ事例です。
いずれも、災害に関わる事例と言うことで、不肖私が講評を行うことになりました。わずか15分の講評なのですが、もの凄い時間を要して準備しました。時間が少ないからこそ、取捨選択がとても難しいのです。これに要した準備と当日の緊張から、久しぶりに疲れました。翌日、大切な用事があったのですが雪でダメになったので、ゆっくり休めて丁度良かったです。
ここにYouTubeにアップされている当日の録画と私の講評のパワポを添付します。録画はとても長いです。それぞれ可能な範囲でご視聴下さい。
リアルタイムでユーチューブを視聴させていただきました。カフェデモンクを開催したいと願う方達に対し、「宗教関係」ということでなかなか最初は理解されないところからのスタート。それでも、足を運び、想いを伝え、少しずつ理解が広がっていく様子。逆に「説法をお願いします」と頼まれてもお断りし、ひたすら寄り添って耳を傾けることに徹する姿勢。パソコンの前で襟を正しながらお聞きしました。
被災地の仮設住宅で自治会長となられた女性が、涙ながらに繰り返し繰り返し感謝の気持ちをお伝えしていた姿には涙がこぼれました。「本当に一人一人に寄り添ってくださった」と。みんなが不安で心が不安定になっている中で、自治会長としてまとめなければならないご苦労はどれほどのものだったでしょうか。その自治会長さんたちにもカフェドモンクの方達は寄り添ってくださった。「ありがとうございます」という気持ちでいっぱいになりました。
活動を共にした社協の方の『本音をこぼせる「場」づくり』『本音をこぼさない「受皿」づくり』という言葉がとても印象に残りました。とても簡潔でイメージしやすい言葉だと思います。
本間先生が講評で、自身の南三陸での経験からお話の内容がとてもよくわかる、と、これまた感極まった様子でお話しなさっていた姿も印象的でした。とてもよくまとめられたわかりやすい講評でした。大役本当にお疲れさまでした。
日本はあちこちが被災地だらけとなっています。そんな中で希望となるのは「人の優しさや思いやりやぬくもり」だとあらためて感じました。そうはいっても、それを実践するのはとてつもない忍耐が求められるとも思いました。そして傷つき疲れ果てた人たちは、その「忍耐強さ」を目の当たりにして、ようやく心を開くのではないか、と感じました。大切なことをたくさん教えていただいた素晴らしいサミットでした。開催してくださったみなさま、ありがとうございました。
スマイルさんが書かれていた、『本間先生が講評で、自身の南三陸での経験からお話の内容がとてもよくわかる、と、これまた感極まった様子でお話しなさっていた姿も印象的でした。とてもよくまとめられたわかりやすい講評でした。大役本当にお疲れさまでした。』は、私も異口同音です。
本当にわかりやすくお話いただき、勉強になりました。あのあと『傾聴とは14の心で聴く』と言うのはどのような心なのかネットで調べてみました。
すると、いろいろな説明があることにちょっと驚き😅
その中で、私が共感したのは以下の14の心です
1、つながる心
相手とつながろうとすること。
2、向き合う心
お互いに積極的に向き合おうとすること。
3、相対する心
お互いの心の動きにあわせて動こうとすること。
4、愛する心
相手に好感をもって接すること。
5、うかがう心
一歩さがって、相手の話を「聴かせてもらう」という態度で接すること。
6、包み込む心
相手の態度や感情がどんなものであっても、とりあえず包み込む姿勢でいること。
7、受け入れる心
相手の態度や感情がどんなものであっても、受け入れる。賛同したり、承諾することではない。
8、見守る心
相手にアドバイスしたりするのではなく、まなざしを向けること。
9、穏和な心
相手の話を、ゆるやかに、おだやかに、やわらかい態度で聴くこと。
10、受け取る心
話し手の話の中で、興味のひかれる部分を受け取るように聴く、確かめるように聴くこと。
11、不変の心
最初から最後まで変わらない態度で聴く。話し終わってから説教したり、叱ったり、助言したりしない。
12、鏡の心
話し手は、自分の話をすべてあるがままに受け入れられる体験を通して、あるがままの自分の姿を知る。聴き手はそれを歪みのないように事実だけ、映し出す。
13、待つ心
相手を成長させよう、変えようと思うのではなく、相手が変わるのを「待つ」「動き出すのを待つ」待つ姿勢。
14、尊重の心
相手の存在を尊重し、対等の心で聴く。
以上です。
さて、本間先生の思う『14の心で聴く』とはどのようなことか、いつか教えていただけたら幸いです。