反抗期のトリセツ

河北新報で「反抗期のトリセツ」という随時掲載の連載記事があります。

第一回目は、2022(令和4)年9月20日「責め合う親子」で「思いを伝えて関係改善」を図ることを勧めています。子どもは「うちの親はどうして分かってくれないんだ」と困り、保護者は「一体うちの子はどうしてこんなことをしてくれるんだ」「何を考えているのか分からない」と、わが子の思いを把握できず頭を抱えてしまう。よく聞く話です。

この様な時、カウンセリングを行う筆者(明治大学教授)は、親と子どもの「通訳」のような役割を行うそうです。子どもと親の気持ちを相手の分かる言葉で伝えるのだと。そして、親からみたら子どもは、「ただ生意気なだけ」で、悩んでいないように思うかも知れないが、反抗期の子どもたちの多くは、親との関係が上手くいかないことに苦慮していると言います。

地域に「通訳」がいるといいですね。少し前までは、そんな役割の方が身近にいたように思います。家庭のことには立ち入らない、個人情報等々の考え方が一般化して、「通訳」する人が地域からいなくなってしまいました。でも、この様な時代だからこそ「通訳」を買って出る「おせっかい」が必要なのでしょう。ね、鈴木さん、増田さん。

第二回目は、2022(令和4)年9月27日「分からない心」で「見守り“待てる親”に」なることを求めています。反抗期の子どもを持つ親御さんから何度も聞く言葉があるそうです。「うちの子は、私には本音を語ってくれない」といい、不安や苛立ちを抱えていると言います。思春期の子どもの心は不安定で、チョットしたことで酷く落ち込み不機嫌にもなる。そして、思春期の子ども達の多くは、どうしたらいいのか、自分の気持ちが分からなくなっていると言います。「分からない」という言葉こそが本心なのだと。

でも、多くの大人たちは、気が短くて直ぐに答を求めていく。「それで?」「あなたはどう思っているの?」等々、矢継ぎ早に聞いてしまう。だから、子どもたちは「うざい」となってしまう。子どもたちが自分自身で答をゆっくり見つけていく。そのプロセスに寄り添い、「待てる親」になることを勧めています。

自分が思春期の頃、だいぶ前なのでなかなか思い出せないのですが、思春期イコール反抗期のイメージがありますが、私の場合は、「反抗」というより「無言の抵抗」という感じだったように思います。気にくわないことや意の沿わないことがあると、それを納得してもらうように言葉を尽くすと言うことはほとんどなく、「無言の抵抗」を何週間も続けたような気がします。こうした態度は、この年になっても同じような気がしています。意を尽くして説明するということを余り行わず、「もうイイ!」って言う感じになって、後は自分の殻に閉じこもる。何とも取り扱いに苦慮するような私です。こう振り返ると、中高生頃から一向に精神構造が成長していない自分に気がつきます。

やはり、私には「修行」が不足しているようです。それでも、救いはあって、「修行が足りない」自覚は、まだあります。こうしたこともあり、明日も歩く禅に励みます。

奈良県吉野山の山道48㎞を16時間かけて歩き、それを1,000日間、足かけ9年にわたり続ける修行が「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」で、その厳しい行を完遂した塩沼住職が回峰行を下敷きに編み出した、心を整える「歩行禅」というのがあります。

歩行禅は、歩きながら瞑想をし、その後に坐禅を組む3ステップの『心のエクササイズ』で、約2,500年前にお釈迦様は『同じことを同じように繰り返していると、悟る可能性がある』らしい???

私は、YouTubeでお経を聞きながら、ひたすら歩くだけの「我流の歩行禅」修行です。最近は、左足首が痛くて長い距離が歩けず、直ぐに戻っている軟弱な修行になっています。それでも、夜明けのしらじらした陽の光を浴びるだけでも幸せホルモンの分泌に良い影響が出るそうなので、良いことにしようと思っています。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

反抗期のトリセツ” に対して10件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    反抗期のあらわれ方にも個人差があるのですね。
    私の反抗期には怖くて近寄れなかったと、大人になってから弟に言われたことがあります🫣
    外では何事も無いように過ごせているのに、家での私は「放っておいてオーラ」を出しまくりだったように思います。特に父親に対しては反抗的でした。
    そのクセ、毎朝父親に「今日は雨降る?」と聞いて「帰りには降るから傘持って行って」「今日は大丈夫だ」と天気予報をしてもらっていました。(そこは可愛い)
    過ぎてしまえばいっときの事だったと思うのですが、家族には大迷惑をかけました。
    でも、それもまた大事な成長の過程と思えば、今、反抗期を生きる子供達の気持ちをわかってあげられる気がしています。
    誰もが通る道なんだよと、大きな心で見守ってあげたいですね。

    1. いくこ より:

      私は反抗期がありませんでした。大人になってから「結婚相手も親が決めれば納得すると思っていた」と母が話しているのを聞いてとてもびっくりしました。
      家を離れて月日は流れ、同居することになった時は大変でした、お互いにどういう人かをわかっていなかったようです。体力のある時に喧嘩をしとけばよかった、反抗期良いね!です。上手に言葉を紡ぐことが出来なければ喧嘩上等!と思うこの頃です。←良いのか(笑)

      鈴虫さん
      拙い私の投稿にいつもコメントありがとうございます。
      お会いするのをとっても楽しみにしています。

      1. 鈴虫 より:

        いくこさん
        こちらこそいつもありがとうございます。
        もう幾つ寝ると〜♪って、OOC第1回世界大会が鼻唄が出ちゃうほど楽しみです😊

        1. ハチドリ より:

          鈴虫さん、お会いできますこと、私もとっても楽しみにしております🤗💞

          1. スマイル より:

            鈴虫さん、「もう幾つ寝ると〜♪って、OOC第1回世界大会が鼻唄が出ちゃうほど楽しみです」と聞いてとっても嬉しくて私も鼻唄出ちゃいます。お会いできることとても嬉しいです。いっぱい楽しみにしていらしてください!

      2. 鈴虫 より:

        みなさん、ありがとうございます!
        今すぐにでも出発したい気持ちになっています♪
        当日、スキップして参上するのが私です🤣

  2. いくこ より:

    反抗期って良いかもしれないと思うこの頃です。親も子も若いうちに思いをぶつけあうってそれはそれで何らかの効用があるのかもと思うようになりました。
    言葉を尽くして説明するって難しいですから、この年になっても言葉の選び方に苦慮していますし。
    おせっかいはするけど、通訳になっているかなぁ。
    結果は問わないのがOOCです!

    1. ハチドリ より:

      いくこさん、私もいつも通訳してもらってる気分です。とても助かっていますよ~。ありがとう🤗

  3. オールレーズン より:

    『気にくわないことや意の沿わないことがあると、それを納得してもらうように言葉を尽くすと言うことはほとんどなく、「無言の抵抗」を何週間も続けたような気がします。こうした態度は、この年になっても同じような気がしています。意を尽くして説明するということを余り行わず、「もうイイ!」って言う感じになって、後は自分の殻に閉じこもる。何とも取り扱いに苦慮するような私です。』

    うん、うん!!(笑)

    1. ハチドリ より:

      うん、うん!!(笑)②

      でも、きっと大丈夫!!
      It’s going to be all right✌️

いくこ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です